観測史上最多の雪が降っている高知市。弊学も多分に漏れず雪景色となりました。めったに見られない南国土佐のキャンパスの風景です。
というわけで、朝起きたら一面とんでもない雪景色でした。カーテンを開けた時点で、あまりのぶっ飛んだ光景に、大声で笑いそうになりました。
大雪警報が出たこともあり、学内での対面授業は早々に休講が発表されました。ただ、今日から泊りがけの実習を予定していて、学生も大学に集まってきているので、対応はしないといけません。
自家用車にはオールシーズンタイヤを履かせているので、今日はクルマで出勤かなと考えていたのですが、家を出た次の瞬間に見た積雪に、あ、これ無理、と判断。
幸いにしてとさでんの路面電車が動いていると知ったので、電車で朝倉へ。たどり着いてみると、当たり前ですが、キャンパスも雪景色でした。
弊学部が入居する総合研究棟前。銘板もだいぶ埋まっていますし、植え込みに積もる雪もあり得ないレベルです。
高知市内で雪が降ったり、うっすら積もったりすることもなくはないのですが、ここまで雪深くなったのを見るのは初めてです。
念のため普段の様子をお見せすると、
これが4月の写真。真冬でもうっすら雪化粧程度ならまれにありますが、まるで信じられない状況です。
朝倉キャンパスのメインストリート。ワシントンヤシがなければ、日本海側の大学と言っても納得されそうな勢いです。
こちらもご参考まで、これが3月末に撮った写真です。これで十分に寒々としている感じだと思うんですが、ホント、何がどうなったんでしょうね?
ちょっと晴れ間が出てきました。入出場ゲートの辺り、道路の雪も溶け始めるかな、という感じです。
と思ったらまた曇り。キャンパス入口のロータリーです。
総合研究棟の南側。普段は自転車通勤なので、こちらに自転車を止めるのですが、今日はどー考えても無理です。それでもたくさん自転車が停まっているのは(ごにょごにょ
中庭はほぼ銀世界。葉を落としたばかりの木に雪が降り積もります。
研究室から外を眺めてみました。というか、ここホントに私の研究室ですよね?
いや、キャンパスごと山陰か北陸に飛ばされたってことはないですよね??
再び降りてきました。休講とあって人通りはまばらです。
そんな中、誰か作った雪だるまがありました。授業が無くなった学生が作ったんでしょう。
そして学内の授業のみならず、本日の現地実習は他班も含めて結局中止。学内が休講なのに、まして学外に出るのはやはり難しかったです。残念ではありますが……
ただこれで予定が無くなってしまうと、さらに雪遊びが始まります。
まずは雪だるま作り。合間に雪合戦も混ざります。
気がつけばさらに雪玉ができています。あげく、かまくらまで作りはじめました。電車が停まるリスクを考えて早々に帰ったので、完成までは見られませんでしたが……
在学中に一度あるかないかの積雪、テンションも上がろうというものです。研究室にいても、学生の歓声が聞こえてきました。
この寒さですし、一方では大丈夫かいなとは思います。風邪をひかれても困りますし、そもそも警報が出て休講になるぐらいの状況なわけです。
ただ、学年も所属する実習班も関係なく一緒になってはしゃぐ学生たちを見て、本当に良かったと思う気持ちもあるのです。
この2年半というもの、新型コロナウイルス感染症のパンデミックで、今の学生たちはずっと我慢を強いられてきました。
大学での授業が一切できないステイホームの時期に始まり、その後も実習授業はたびたび中止に。さらに学園祭やイベント、スポーツ大会は言うに及ばず、学生どうしで集まることすら憚られる時期もありました。
時期によって程度の差はありますが、とにかく接触回避、三密回避。出かけるな、集まるな。健康や安全のためには、どうしても厳しく守らせなければいけなかったことではあります。
ただ、それは本来あって良いはずの学生生活の楽しみを奪うことでもあれば、ときに学生の自主性を制限することでもあります。
私自身、この辺の注意を学生にした後で、なんでこんな目くじらを立てねばならんのか、ウイルスがなければ当たり前の自由に、なんでケチをつけねばならんのだと、陰鬱な思いにとらわれたこともあります。
それだけに、こうして盛り上がる学生たちを見ると、やっと「らしい」学生生活を体験できるようになったのだと、安堵の気持ちがこみ上げてきます。
観測されている限りでは空前の大雪。影響は弊学部にも間違いなくありました。私自身、本来なら今は土佐町いしはらにいるはずでしたし。
ただ、ずっと耐えてきた学生には、思いもよらない、大量の贈り物にもなったのではと思います。もちろん学生の中には今年度で卒業する人もいるわけで、残り本当に短い間だけど、この機会を学生として楽しみ尽くしてほしい、そう願わずにはいられません。