通常授業のない本学の9月ですが、実は「夏休み」ではなくて集中講義等の授業期間です。そして、学生の必要に応じて実習も行います。当方の班では3回、内容の異なる現地実習に出かけてきました。
まずは9月8日(日)。この日は佐賀北部を越えて、旧大方町の土佐西南大規模公園体育館前で行われた「海辺の日曜市」に行ってきました。
この日は黒潮町内の集落活動センターによる合同出店や、工芸品やパン・お菓子に加えて、農家さんによる出店もありました。そのような出店に関心のある学生による聞き取りに同行したところ、短時間のうちに出店者それぞれからお話を聞くことができたとのこと。
われわれの実習地はもちろん黒潮町佐賀北部地域ですが、実習地の課題について別の視点から理解を試みたり、より現実的・効果的な解決方法を考える上で、他の様々な人々や取り組みを知ることも大事になってきます。その点でも貴重な機会が得られたと思います。
続いて、13日(金)にはあったかふれあいセンターこぶしで行われた敬老会に参加しました。
敬老会は毎週センターでのお昼ご飯を利用している高齢者の方々を対象に、ご飯を提供している集落活動センターの食部会の皆さんが中心となって開いているものです。
この日はご飯だけではなくて、食部会の方々が踊りあり扮装ありの出し物を相次良いで披露されました。われわれはそこまではできませんでしたが、カラオケが使えるのでそれぞれ歌わせていただきました。
実は当方、歌は得意ではなくて、カラオケも3年ぶりかもっとになるか。なので、いきなり歌うのは無理だと思って人知れず練習してきたのですが、それでも本番になると声がまるで出ませんでした。やっぱり自分は人前では歌うより話す方が良いようです(苦笑)。
とはいえ、学生が加わったのは好評だったようです。「若い人の歌が聴きたい」とさらにリクエストもありましたし。最後は、来年もまた、みんな元気で、一緒に盛り上がりましょうというのでお開きとなりました。
さらに、17日(水)には拳ノ川小学校と集落活動センター佐賀北部に行ってきました。
小学校に行ったのは、以前より行ってきた学生による「水曜放課後プロジェクト」の一環です。これまでは学生が企画して、児童たちが地域を再発見したり、地域の様々な方々と関わる機会を作ってきたのですが、今までに行ってきたイベントや企画をただ繰り返すのではなく、児童たちの関心がさらに高まる取り組みも導入していかないといけません。そのために、児童たちと話し合い、一緒になって考える機会を学生が設けたのです。
一方、集落活動センター佐賀北部では定例会合があったので、私は主にそちらに参加しました。あくまで大学教員とは言え、ステークホルダーになっているのは確かなわけで、今後学生がセンターを拠点に、さまざまな企画や取り組みを円滑に行えるよう、必要に応じて議論に加わらせてもらっています。
今月は学期中ではなく、学生にも帰省をはじめ都合があるので、全員が全ての実習に参加する義務はありません。実際、3回ともメンバーは全く異なります。
さらに言えば、2学期には学生自身が実習地で行う事業を策定することになりますし、そのための情報収集や事業の試行も必要になります。それらを7人全員が同じように行うわけではないので、単位取得に必要な時間は確保しつつ、各回の実習は内容に応じてメンバーが変わってくることの方が多くなるかも知れません。
それぞれが学外・学内で主体的に動きつつ、必要とあれば一致団結。自立した個人が集まったチームをどこまで作り上げられるかが、実習での事業と同じぐらい問われてくることになります。