「アメリカがモンゴルに生物学研究所を建設する計画がある」との主張がロシア国内が出てきました。これに対して、モンゴル政府対外関係省が否定する投稿をFacebook上にアップしています。
本エントリ執筆の数日前に、「アメリカがモンゴルに生物学研究所を建設する計画がある」という主張がロシア国内から出てきました。
当方が確認した限り、主張したうちのひとりはロシア科学アカデミー通信会員(corresponding member)セルゲイ・スダコフ氏。ロシア情報通信社(イタル・タス通信社)とのインタビューで明らかにしたとのことです。また、コンスタンティン・コサチェフ上院議員も、同様の発言を行っています。
証拠を示した方が良いと思いますので、一応リンクを貼っておきますが、当方は主張の正確さを一切保証するものではありませんので(当たり前だ)、その点ご留意ください。
念のため魚拓です。
これに対し、モンゴル政府対外関係省(日本の外務省に相当)は「事実に反し、根拠がない」とする声明をFacebookへの投稿として発表しました。
発表は短いので(英語もありますが)、全文の試訳を示しておきます。
最近ロシア連邦の一部の高位当局者がメディアを通じ、「ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦開始より後に、アメリカ側がモンゴルに対し生物学研究所の建設について話している」と情報を流しています。
この情報は事実に合致せず、根拠の無いものであることを公式に発表します。」
なお、Facebook上では国際社会に発表すべき、覚書を出すべき等、SNS投稿という形式に疑問を呈する声もあります。ただ、本エントリ執筆時点で対外関係省ウェブサイト上にこの発表は掲載されていません(確認できたら追記します)。
【4/18追記】
バトツェツェグ対外関係相が生物学研究所建設についてアメリカと協議した事実はないとの公式発表を行いました。
また、野党民主党の国会議員団(国会会派)の定例記者会見で、中立の専門家による調査の提案がガンバト団長から出されました。