険道6号線を何とか乗り切り、国道439号線の新道に入ってからは快適なドライブが続きます。そして土佐町中心部の手前、道の駅土佐さめうらまでやってきました。ここから今回の目的地のひとつ「桂月館」を訪問します。
まずは前回のエントリのご紹介から。
というわけで、何とか峠を降りて一息つけました。ここからは銘酒「桂月」を産する土佐酒造さんが酒蔵を利用して開いた資料館「桂月館」を訪れます。
道の駅から少し歩いて、酒蔵までやって来ました。土佐の山間もようやく暖かくなってきたぐらいで、昨冬からの酒造りが続いています。
日本建築の酒蔵に、レンガ造りの煙突。当時は最先端であったであろう様式に、明治以来の歴史を感じます。
水切り瓦を張った土佐の土蔵の典型が桂月館です。「桂月」が名を得た文士大町桂月の資料館になっています。
銘板と白熱灯、そして灯にかぶせられた傘が、いかにも歴史を感じさせます。
銘板は一枚板、年季が入っています。
資料館には大町桂月の手稿や彼の交友、ゆかり深い地である十和田湖の資料等が収められています。中には銘酒「桂月」との関わりを示すものもあり、旅と酒を愛し殉じた桂月の人となりを偲ぶことができます。
こちらは「桂月」をはじめ、土佐酒造による商品を集めた展示コーナーです。試飲ができるというので、ここからの運転を妻に押しつける任せることにして、頂くことにしました。
看板商品の「桂月」が有名な土佐酒造さんですが、原酒やゆずリキュールに加えて、精米歩合や風味の多種多様なラインナップを展開しているのが特徴です。
そして、それらの賞品は海外でも評価や賞を得るようになりました。欧州のワイン文化の中で日本酒が地位を勝ち取ったというのは強調されるべきことです。
試飲でもそういうお酒をいろいろと飲ませていただいたのですが、味はもちろんとして、感心せずにいられなかったのは、それぞれの商品を担当の方が薦めるときの、味や香り、原料へのこだわり、さらには合う料理や場面といった表現の深さと分厚さ。特に欧州での出品ともなれば、お酒そのものだけではなくて、並み居るソムリエによる高度な讃辞とも渡り合わなければならないはずで、これは相当な勉強と努力があったのではと見ました。
となると、こちらも単に美味しい美味しいというだけでは、失礼ですし恥ずかしい話です。なので、持てる語彙力と表現力を総動員して、それぞれのお酒から受けた印象を語ったつもりですが、さてどこまで上手くいったかは不安です……
なお、具体的なお酒の種類については、土佐酒造さんのサイトで見ていただくのが早いです。県内外で飲めるお店のご紹介もあるので、そちらもご参考まで。
そして、次回エントリをこちらからご覧ください。