2021年になりました。明けましておめでとうございます。いや、とりあえずめでたいことにしときましょう。気は心。
旧年中、皆様には大変お世話になりました。というところですが、ことこちらに関しては、お世話になれたと言えるほどエントリをあげてなくて情けない限りです。
だからといってすぐに更新頻度を上げられる状態でもないのですが、何とかできればと願っていることだけは事実です。
さて、昨年末にこんなエントリをあげました。
これにならって、本年のテーマを漢字一字で、
刷
としたいと思います。
こちら、しばしば使う漢字ではありますが、ここであらためて意味を確認しておきましょう。
音読みの「サツ」、訓読みの「す-る」、どちらも「こする」のが本来の意味のようですが、そこから今は大きく分けて2通り、こすりおとして新しくする、文字をこすりつける、ということになりそうです。
今年の私のテーマはこの両方です。第1には文字通り旧いもの、あるいはそれらを改めるふりをした旧弊を削ぎ落す刷新の可能性を追求することです。変化や改革などというものではない、むしろ創造のために不可欠な、ラディカルな前段階の作業の実現を求めることです。この辺、まだ具体性がないので、漠然とはしていますが……
もう一方ですが、昨年、とりわけ4月以降は、研究成果の発信という点では残念なものでした。そもそもコロナ禍で発信の場が減った上、授業等の準備や学内業務にも時間をとられたのは否定しようがありません。それでも、こんなはずではなかったという思いも消えません。
ただ、今年は手をこまねいているだけでは済まされません。そもそも、モンゴル国の「いま」について、それがどのようなものであっても、研究者として伝えるのが私の役割のはずです。モンゴル国も多分に漏れず苦境にある以上、その役割を放棄するわけにはいかないのです。
"Publish or perish"(出版するか消え去るか)という言葉があります。脅迫めいていて好きではないのですが、現実として否定しがたいのも正直なところです。
「刷」成るか、あるいは……そのぐらいの認識を基に、2021年に突入します。まずは今年、というか今日から、あらためてよろしくお願いいたします。