今期からJFLに昇格した高知ユナイテッドSC、ようやく観客を入れてホームゲームができることになりました。初の試合は春野陸上競技場、FCマルヤス岡崎との対戦です。
関係者ゲートに今季JFLの大きなポスターが掲げられています。ようやくここまで来ることができました。JFL入りの実感が湧いてきます。
超厳戒体制下の試合開催、検温と消毒はもちろんあるとして、チケットもゲート通過時に自分でもぎることになりました。接触は可能な限り避けるということでしょう。
観戦の際の注意事項です。前回エントリにも書きましたが、この他にもアウェーサポの観戦自粛等が定められています。ただ、その割に県外からの観光客向けのプレゼント企画があったりして、ちょっと矛盾を感じます(JFLの企画ではないのですが……)。
ゲートでうちわとウェットティッシュをもらいました。ウェットティッシュ、JFL昇格記念と考えると使えないなぁと思いましたが、中身は使ってカバーを保存すれば良いんですね。
スタンドにやってきました。台風が来ているとは思えない晴れた空です。
中央にはJFLの旗。去年までの四国リーグでも陸上競技場での試合はあったのに、何か別のところに来た感覚がします。
距離確保のため、座席は1席おきに座るよう求められています。ただ、いちいち貼り紙をするのも大変ですよね……
高知の選手たちがウォームアップを始めました。去年の地域チャンピオンズリーグ以来、本当に久しぶりに見ることになります。
対戦相手のFCマルヤス岡崎は正式名称をマルヤス工業株式会社フットボールクラブ、JFL歴も長い中堅どころのチームです。今季は第3節まで連敗続きですが、間違っても甘く見るわけにはいきません。
審判団もアップを始めました。まだ練習着です。
たまに陸上競技場で試合があると、選手紹介も豪華になります。スクリーンも改修されて、断然見やすくなりました。
本日のスタメン。マルヤスの選手の名前が見るからに強そうです。
キックオフ前に腹ごしらえ。本来ならスタジアムグルメの露店がいくつか並ぶはずだったのですが、この日は台風が来るのに備えてキックオフの時間を前倒しにしたため、こちらのホットドッグのみとなりました。
ただ「おとどのえさ」ってなんなのか、という方、こちらは桂浜水族館と高知ユナイテッドSC、高知ファイティングドッグスのコラボで生まれたカツオ肉ソーセージです。
県内のスーパー、エースワンとエーマックスで販売中とのことですが、なかなか見つからないので、ちょうど良い機会だったのでした。
はい、ホットドッグです。魚肉ソーセージなのでそんなに脂っぽくないですし、サイズからしても気軽に食べられます。
そういう間に選手入場。いよいよ試合が始まります。が、流石に空が曇ってきました。何とかもってくれれば良いのですが……
キックオフ前の撮影。このスタイルは初めて見ます。
コイントス。勝ったのはマルヤスのようで、北側のエリアを選択。両チーム入れ替わって前半を始めることになります。
高知の選手たちが試合前の円陣からポジションにつきます。いよいよ始まります!
前半は岡崎のキックオフで開始。開始当初は中盤での競り合いですが、徐々にどちらも攻めが見られるようになります。高知もチャンスを作りますが、なかなかシュートまで持ち込めず、シュートが打てても枠を外してしまいます。
そうするうちに空はだんだん暗くなり、ついに雨が降り出しました。スタンドでも屋根のあるところにはいますが、台風なので吹き込んできます。ピッチ上も相当やりにくいことでしょうが、それでも両チーム何とか守り切って、前半は0-0で終了します。
後半開始前、さらに雨風が強くなってきました。雷が鳴らないうちは何とか試合が続けられるのですが、この様子で、選手はどれだけ周囲を見渡せるのだろうかとも思います。
後半は高知のキックオフ。何とかゴールを得たい高知でしたが、ここから岡崎の攻勢に苦しめられます。
そして後半15分、岡崎はゴール左のエリアぎりぎり外でフリーキックを得ると、DF千葉が押し込んで先制点。
さらに同22分にはコーナーキックからまたも千葉。リードを広げられてしまいました。
それでも何とか追いつこうとする高知でしたが、岡崎の堅守にゴールを阻まれ、逆にピンチが相次ぐ事態に追い込まれます。
結局このまま試合はフルタイム。0-2、高知はサポーターの前で初の舞台を飾ることができませんでした。
しかしこの雨です。トラックを見ても、どればぁ降っちょうか分かるろうというものです。どちらのチームの皆さんもお疲れ様でした。時局柄風邪をひいたらかなり面倒なので、くれぐれもお気を付けのほど。
今季のJFL、相手となる15チーム全てが格上です。苦戦は承知の上です。それで4戦2分2敗の勝ち点2、正直なところもっと酷い流れも予想していたので、まだ想像できる内の展開です。
とはいえ、ゼロ点に終わったのは残念なところ。四国リーグ時代との違いは否応なしに実感します。今までなら繋がっていたパスが繋げられない、ドリブルで持って行けたところを阻まれる、「何とかなってた」プレーがことごとく通用しなくなった、という感じでしょうか。求められる精度が全く違うのを目の当たりにしました。
ですが、そこをなんとかしない限り先はありません。早いうちに勝ち点3が欲しいのですが、幸い降格の心配をしなくて良い今季、焦ることもありません。どれだけチームの基礎力を上げられるかが注目されます。
次回は20日にホンダロック戦ですが、この日は所用で観戦できません。
その次が鈴鹿ポイントゲッターズ戦、しかしこれがなんと宿毛市での開催!高知でも西の端っこなわけで、最初日程表で見た時はそれは驚いたものですが、国体でもなければ県西部で全国区の大会が行われることはそうそうないはずで、この機会を何とかファン開拓につなげてほしいものです。