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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

天皇杯2回戦・高知ユナイテッドSC対高松大学観戦記(2020.9.23.)

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 異例のレギュレーションとなった今年のサッカー天皇杯。この日は2回戦2試合が春野陸上競技場で開催、2試合目が高知県代表高知ユナイテッドSC香川県代表高松大学サッカー部の試合です。

 

 

 サッカー天皇杯と言えばJリーグクラブにJFLや地方・都道府県リーグ、大学・高校サッカーが挑み、ときにはここですCARアップセットが起きるのが見物でした。

 ところが、新型コロナウィルスの影響により今季のレギュレーションが大幅に変更され、JリーグチームはJ1各2チーム、J2・J3各1チームしか出場しない事態に。都道府県代表、アマチュアシードのHONDAのうち、Jクラブに挑戦できるのは1回戦または2回戦から5回戦までを勝ち進んだ2チームのみとなりました(J1にチームは準決勝にシード)。

 また組み合わせも近隣代表との対戦中心に編成され、四国4県の代表は2回戦から登場することになりました。そして2回戦は春野陸上競技場でのワンデーマッチで開催、高知県代表の高知ユナイテッドSCは第2試合のナイトゲームで、香川県代表の高松大学サッカー部と対戦します。

 そんなわけで、降って湧いた天皇杯本戦の観戦機会、昨日行ってきました。

 

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 入口で観光案内とミレービスケットを配っていました。状況が状況なら、他県や外国からの観光客招致に良いアピールになったんでしょうが……

 

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 ともあれ、メインはもちろん観戦です。この日のスタメンがこちらです。JFLでは0勝4敗2分けと苦戦する中、高知ユナイテッドSCからすれば、今日こそは何とか勝って勢いを取り戻したいところです。

 

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 前半は高知のボールでキックオフ。早々にひやりとするフリーキックを与えるも、何とか立て直します。

 

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 早めに得点して試合を優位に進めたい高知ですが、ボールを持てば高松大学の守備陣が集まってきて思うようにパスをつなげず、決定機がなかなか作れません。セットプレーの機会も限られ、じれる展開が続きます。

 

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 それでも前半37分、高知は高松大学ゴール左側を攻め、ラストパスに対してゴール前にいた赤星が落ち着いて反応してゴール!先制点を奪います。

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 勢いに乗りたい高知。しかし、高松大学の身体を張った守備に押されます。前半は結局そのまま終了、最少得点で折り返すことになりました。

 

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 後半は高松大学のキックオフで開始。その後高知がボールを奪うとさらに攻勢に出ようとしますが、高松大学が押し返して逆襲に出る場面が続出。しばらく攻め合いが続きます。

 

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 そして81分。高松大学コーナーキックからの流れでいったん下がったボールを山内が正面ミドルから強打すると、これがゴールに突き刺さります。これで1-1の同点、分からなくなりました。

 

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 そんな中で観客数発表。メインスタンドにはそこそこ観客がいたのですが、当然ながら間隔が空いていて密集するほどのこともなく、さらに他が全て閉まっていたので、まぁこんなもんです。

 そしてこの後も攻守交代が続いて時計は90分となります。アディッショナルタイムは4分ですが、高知が最後の一押しに難渋を続けます。

 

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 しかし、最後の最後で試合が動きます。延長戦もあるかと思った+4分、またも高松大学ゴールエリアに入ってきたボールを今度こそ赤星が決めて2-1。やっとのことで勝ち越し点を高知が奪いました。

 

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 その後はプレーもあまりなくフルタイム。2-1で高知ユナイテッドSCが3回戦進出を決めました。

 

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 高知の選手たちの勝利報告。なのですが、相当な苦戦です。高松大学の勢いとパワーに押されていた感は否めません。あるいは、これまた印象論ですが、堅実にプレーしようとし過ぎたのかなぁという気も。チームの形を作るのは大事、とは私もこれまで言ってきたことですが、戦術の引き出しや経験の多いJFL以上のクラブならまだしも、意外性のあるプレーで相手を混乱させれば、早々に守備を崩せたんじゃないかという気はしてしまいます。

 

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 とはいえ、勝ちは勝ちというのもこれまた事実です。実際他を見てみると、大学チームでや地域リーグのクラブがJFLクラブを破った試合がありますし、とにもかくにも勝ち進んで、より強いチームとの対戦機会を得ないといけません。

 3回戦は11月11日、第1試合で松山大学を下した徳島FCと、久々の対戦です。今季は四国サッカーリーグが無観客開催ということもあって観られていないのですが、既に残り1試合のみで、引き分け以上で優勝決定(敗戦の場合はKUFC南国が優勝)。相変わらず厄介な相手のようです。