ウランバートル中心街を去り、チンギス・ハーン国際空港へ。ここから帰りもインチョンから関空経由です。ただ今回は往路と違って大韓航空になりました。
搭乗口へ。駐機場には去年も見た貨物機が止まっています。
当時はどういう飛行機か分からなかったのですが、さらに調べてみて、どうもソ連・ロシアの貨物機、イリューシンIl-76ではないかの結論に達しました。機種の下がガラス張りになっていますし、サイズも違和感はありません。
謎が解けた(ことにしよう)ところで、飛行機は出発します。今度こそボヤント・オハー空港とはお別れでしょうか。と書いたら来年も来そうな気がしますし、かと言って来年もまだ新空港は使えないんじゃないかと書いたら供用が始まってそうな気がします。そういうもんです。
離陸して1時間もしないうちに機内食の時間です。今回は韓国人のフライトアテンダントと英語でやり取りしたのですが、あとで見たらモンゴル人の乗員がいました。モンゴル語で良かったんじゃないかと、妙に損をした気分です。
それはそれとしてご飯です。見ての通りの味で良かったです。インチョンから関空までの飛行機では、おそらく軽食しか出ないでしょうし。
午前4時前に飛行機はインチョンに着陸しました。今回は新しくできたターミナル2に到着です。
インチョンでは乗り継ぎ前に保安検査があります。通過して出てきたのが、エスカレーターの通っている下の階。ここから上がってきたところです。ターミナル1とは違い、随分広々とした造りになっています。
ターミナル1では夜中に着くとショップはすべて閉まっていましたが、こちらでは開いているのをちらほら見かけます。ただ、流石に伝統文化体験センターは開いていませんでした。
関空行の飛行機の搭乗口に近い休憩場所へと移動する途中、こんなキャラクターを見つけました。どういうのかは全く分かりません。
道中にはこういうモニュメントも。空間が広いのでいろんなものが置けるようです。その分移動が大変じゃないか、という疑問もあるでしょうが、結構歩くのはターミナル1も同じですし。
そうするうちにラウンジに到着。メールがいろいろ来ているようなので見ておかねば、と思ったのですが、PCを見ているうちに襲ってきた眠気に耐え切れず、断念することにしました。
目を覚ますと、辺りはすっかり明るくなっています。
活動再開。起き抜けに少し体を動かしておこうと思い、デジタル・ジムというのがあるので、行ってみることにしました。
中に入ると、いくつか分かれたスペースにデジタル化された運動器具が設置してあります。こちらはバスケットのゴールを模したもので、子ども向けと大人向けがあるようです。
私が挑戦したのはこちら。幅2メートルはあろうかと言う画面のあちこちに水玉が表示されるので、タッチして潰していくというゲームです。チャレンジは30秒間が3回。たまに出るボーナスを活用しながらスコアを稼いでいきます。
ちなみに私のスコアは474。ベストスコアが515ですから、なかなか良いのではと自分でも思います。しかし、たったこれだけのメニューで203キロカロリー消費は、いくらなんでもないんじゃないでしょうか。
ともあれ、こういうジムがあるのは楽しいです。Eスポーツという言葉が徐々に馴染んできた昨今ですが、sports for allという観点からすれば、こういうジムが日本にもできてきたらいいなぁと思います。場所はそんなにとらないでしょうし。
デジタルジムでの汗を洗い流したところで、関空行のゲートに向かいます。既に搭乗受け付けは始まっていました。
こういうご時世なのでB737-800辺りの機材かと思いきや、ワイドボディ機のA330-200でした。騒がれるほど需要は落ちていないんでしょうか。
機内食はだいたい予想通りでした。それでもビールを頼んでしまう哀しい性。
飛行機はなんと言うこともなく関空に着き、伊丹まで移動して高知行のターボプロップに乗り換えます。
ただ帰国してみると、空港のテレビでもネットでも、戦争しろだ何だと勇ましい声が聞こえてきます。まぁ出発前からの話の流れなので、驚く気も起きないのですが、事実として戦争についてさんざ考え、不戦・平和の誓いを見て戻ってきた身からすれば、80年経ってこれですか、という陰鬱な思いを禁じ得ませんでした。
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(了)