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地域系学部というのに加わった大学教員による高知発モンゴル発のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

「ハルハ河/ノモンハン」から80年のモンゴルへ(1)大阪、インチョン経由でウランバートルへ

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 恒例の初秋のモンゴル訪問に行ってきました。今年(2019年)はハルハ河・ノモンハン戦争(ノモンハン事件)から80周年、用務でも用務外でも「平和」というものを考えさせられました。これから数回に分けてレポートします。

 

 

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 最近のモンゴル訪問では、羽田に出て成田からウランバートル直行便というパターンが多かったのですが、今回は伊丹に飛んで関空関西空港)に移動、インチョン乗り継ぎで向かうことになりました。

 朝一で大学の仕事を済ませ、高知龍馬空港へ。搭乗口に進んでみると、ジェット機が停まっていました。高知-伊丹便はほとんどがターボプロップ機なので、ちょっと意外でした。

 

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 乗り込んだ飛行機は高知を離陸すると、揺れもあってベルトサインがほとんど消えないままに降下を始め、30分程で着陸。降り立った伊丹空港は、以前とは似ても似つかぬ現代的な内装に変わっていました。

 ふと見上げると、間近に迫ったラグビーW杯の掲示が並んでいます。花園開催という言葉には心躍るのですが、いかんせんチケットと時間が……

 さておき、ここから関空まで電車を乗り継いで移動。空港間のリムジンバスはもちろんあるのですが、馴染みのある電車に懐かしさを感じたのです。

 大阪から関空快速に乗り換え。電車は阪和線をトラブルもなく走っていくのですが、その阪和線から枝分かれする日根野に着いたところ、突然運転打ち切りのアナウンスが入りました。

 何事かと思いつつ電車を降りると、ホームは既にごったがえしています。おそらく先行の電車も日根野止まりになって、日根野で乗り換えを余儀なくされたのでしょう。ますます訝しくなってきたところに、場内アナウンスと電光掲示板のメッセージが出てきました。

 

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 なんじゃそら。ようやく阪和線を抜けたと思ったらこれです。

 ホームでは運転状況を告げるアナウンスもありますが、ホームで待っている圧倒的多数は外国人観光客。日本語での案内が分かる人はかなり限られます。どれだけの人に内容が伝わっているのかと思いましたが、当分電車が動かないことだけは理解されているようで、ホームでは皆が大人しく待っています。

 

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 そうするうちに運転再開となり、後続の関空快速に乗ることになりました。電車が詰まっていたので、途中停まったり徐行したりとなりましたが、何とか終点関西空港には到着。問題なく飛行機には乗れそうです。

 

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 何事もなく保安検査を通過、「スタンプ押します?何ページがええ?○○ページ?わっかりましたー」という感じで賑やかな審査官のいるゲート*1を過ぎて、搭乗口へ。ここから1年ぶりの国際線です。

 

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 前職の時以来、久しぶりのアシアナ航空です。今年になってアシアナ航空がインチョン(ソウル)-ウランバートル線の運航を始めたので、往路はこちらを利用することになりました。仕事の合間にソウル市内をあてもなくふらついたり、通りがかりのスーパーで買った酒と肴を買いそろえては宿で呑んだくれたのが懐かしく思い出されました。

 あ、でも今度こそは是非とも地方を歩かないと。講義のネタ集めにもなりますし、地方都市も農山漁村も見てみたいものです。ただ、そうなったら韓国語が多少なりともできないとまずいですよね。うーむ……

 

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 離陸した飛行機はその後もしばらく揺れが続きましたが、ようやく安定すると機内食が出てきました。大韓航空関空-インチョン便だと出てくるのはパンや焼き菓子、コンビニおにぎり等ですが、こちらは温かい食事です。

 

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 開けてみるとカレーでした。ご丁寧に(?)コチュジャンまで付いていたのですが、流石に要らないかなと思ったので、持ち帰らせてもらうことにしました。

 

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 飛行機は順調に飛んでインチョン到着。ウランバートル便に乗り継ぎです。保安検査場に行ってパスポートを見せると、係官が流暢な日本語で手順を案内してくれます。ここを通るのは2年ぶりですが、特段変わったところはなさそうです。

 

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 検査を難なく終えて第1ターミナルへ出ました。乗り継ぎ先のウランバートル行が出るまで少しだけ時間があるので、

 

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 ターミナルの中央辺りに大きなキャラクターが座っていました。子どもにも若い人にも人気のようで、代わる代わる写真を撮っています。

 ようやく順番が回って来ましたが、流石におっさんになってまでセルフィーを取る勇気はありませんでした(苦)

 

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 メールチェックと研究報告の準備のために、4階のリラックスゾーンへ。手前の展示ゾーンは、前に来た時と同様、キャラクターと訪ねる宮殿旅行の展示が出ています。

 ちなみに、前回の訪問記はこちらから。

 

www.3710920.com

 

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 今回もナビゲーターは韓国のキャラクター「ポロロ」。韓国国内はもちろん、モンゴルでも見かけるので、今も人気なのか気になります。

 

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 韓国の王宮、景福宮の正殿「勤政殿」。以前の訪問記でも、実際の王宮に「また行く機会があるといいんですけどね」と言いつつ、結局行けずじまいで今日まで来てしまいました。何とかしないといけませんね……

 

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 康寧殿は王の寝室とのこと。こんな感じで他にも展示はあるのですが、のんびり見ていたら仕事が手につかないので、無理矢理切り上げてリラックスゾーンに移り、PCを立ち上げます。

 ……リラックスってこういうことだったっけ。

 

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 搭乗時間が来たのでゲートへ。手続きは始まっていますが、まだ順番が先なのか、ベンチで待っている人々が大勢います。そのほとんどから聞こえるのは韓国語で、モンゴル語はあまり聞き取れません。日本人乗客も多ければクルーに日本人もいた関空便とは違い、一気にビジター感が出てきます。

 もっとも、こういう環境で日本人だと分かったところで、どうということはまずありません。以前、李明博元大統領が竹島に上陸してぎくしゃくした時も、ソウルの街中を買い物だスポーツ観戦だと歩き回りましたが、日本語ガイドブック片手にやり取りした相手も普通に対応してくれましたし、ソウルメトロで居眠りをしてても何もありませんでしたし。

 むしろ心配なのは、韓国語で話しかけられても答えられないのでどうしよう、ということだったりします。咄嗟の対応、というのが兎角苦手なのです。英語で何とかなればまだいいのですが……

 

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 そんな心配も抱えながら、初めてのアシアナ運航ソウル-ウランバートル便の機上へ。ちなみに機材はエアバスA330-300、中型機ですが乗客は団体客もいてほぼほぼ満員です。ただこちらも移動続きで疲れが出てきて、出発して離陸するぐらいで眠気に襲われたのでした。

 

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 目が覚めると機内食の時間でした。キャビンクルーが韓国語で案内して回っていますが、何を言っているかはやはり分かりません。

 モンゴル人と思われたらモンゴル語で話してもらえるだろうかと思いましたが、モンゴル語の分かるクルーに当たるかどうかは分かりません。ってか、どうやったらモンゴル人だと思ってもらえるかがそもそもの問題で、と思っている間にクルー到着。やはり韓国語で尋ねられましたが、幸運にも「チキン」と「ピビンパ」という単語が聞き取れたので、「ピビンパ」の一言をかけます。

 さらに何やら聞かれましたが、どうやら「ドリンク」の話らしい。せっかくインチョン経由なのでと思い、「えーと、メクチュチュセヨ(ビールください)」。

 おいおい、「えーと」って日本語丸出しだろ。もうちょっと工夫しようよ、と自分でも思ったのですが、相手も接客のプロ、ビールの缶を見せて確認した上で渡してくれました。

 

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 というわけで本日の夜食。当たり前ですが別途コチュジャンは付いています。とりあえず全部かけて混ぜに混ぜて食べたところ、久々に日本人向けでないストレートな辛さ、堪能いたしました。ビールもそうですがスープがあるのも助かりました。

 さて、機内食も食べ終えて時計をモンゴルの時間にセットして(日本とは-1時間のずれがあります)、あとは本を読んだりフライトマップを見たり、いつもながら取り立てて書くほどでもないことで時間を過ごします。

 そうこうするうちに、真っ暗だった眼下に、一気に街の燈が広がります。ウランバートルが近づきました。かと思うと距離を取って大きく旋回、正反対に方向を変えてから高度を下げていき、ウランバートルチンギス・ハーン国際空港に着陸です。

 前回モンゴルを発つときのエントリで、

「今のチンギス・ハーン国際空港、旧名ボヤント=オハー国際空港を利用するのはこれが最後になるかも知れません」

 

 と書きました。その時はちょっと感傷的にもなったのですが、その後新空港開港は順調に遅れに遅れ、今回も旧ボヤント=オハー到着になりました。ワシの感傷を返せ。


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 1年ぶりのモンゴル入国を果たしてバゲージクレームへ。すると、何と開業したばかりの日本の某チェーンホテル(隠す意味なし)ウランバートルの広告が出ていました。オープン価格は日本円で3,000円ちょっと、日本のキャンペーンよりちょっと安いぐらいです。

 この手のホテルは今までなかったので、重宝する人もいるだろうなと思う反面、私のウランバートルでの活動範囲からは外れるので、自分が利用するかどうかは分かりません。まぁ、話のタネに一度は、という興味はあるんですけどね。

 で、荷物は割と早めに出て、迎えの方もあっさり見つかりました。来るたびに拡がってるんじゃないかという空港からの通りを走り、ウランバートル市内に向かいます。

 

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 今回はシンポジウムで手配してもらったウランバートル・ホテル。前も書いた気もしますが、学部生・大学院生時代にはここに泊まるなど思いもよらなかったのが、気がつけば今回で3回目です。

 あらためて感慨を覚えつつも、ウランバートルの時間でも既に日付が変わっているので、ぼーっとしているわけにもいきません。翌日にも障るので、さっさと寝ることにしました。

 

[→次のエントリ]

www.3710920.com

*1:念のために断っておくと自動化ゲートなので、スタンプは任意です。