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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

失点合戦から寸止め合戦へ。2019.9.7.ウエスタンリーグ阪神タイガース対広島東洋カープ@安芸

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 シーズン中のはずですが、本当に久しぶりの野球観戦です。阪神タイガース二軍キャンプ地、安芸市営球場で行われたウエスタンリーグ阪神広島戦、1試合目を観に行ってきました。

 

 

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 「タイガースタウン」を掲げる安芸球場一帯。球場前には小さいですが阪神のグッズ売り場もあります。ただ、右端が非常に気になりました。

 

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 今年の安芸キャンプグッズ、タイガースミレービスケットに加えて、鳥谷グッズ……(涙)

 去就がどうなるのかまるで分かりませんが、来季も選手として活躍できることを願ってやみません。

 

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 さて、スタンドに入りました。今回は比較的座席の多い三塁側へ。

 ウエスタン・リーグ公式戦なので連盟旗が出ているかと思ったのですが、よく見ると違いました。

 

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 昨年のファーム日本選手権の優勝旗です。気になって調べたら、昨年はイースタン優勝が読売、ウエスタン優勝が阪神で、阪神ファーム日本選手権を制して日本一になったのでした。すっかりNPBに疎くなったのを痛感した瞬間です。

 

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 それはさておき、この日は阪神の主催試合なので、マスコットのキー太が来ていました。

 

hanshintigers.jp

 

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 先発予定のバッテリーと高橋コーチのところで何やら話し中です。好奇心旺盛な子どもなので、いろんなところに出かけてきます。

 

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 スターティングラインナップの発表はホームベース後方で確認。

 

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 審判の発表の時も残っていて、判定のマネをしています。流石に公式記録員のマネはなかったです。

 

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 かと思えば、ビジター(広島)側になる3塁スタンドの一角をいきなり指さしました。何か発見したようです。その先を見ると、

 

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 スタンドにカープのマスコット、スラィリー……に扮装した人がいます。他球団とは言えスラィリーとはフレッシュオールスターなどで一緒に仕事をすることがあるので、すっかり顔なじみのようです。スラィリーとは。

 

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 ちなみにこちらがスタメンです。どちらも一軍での経験が浅く、個人応援歌のない選手がほとんどです。

 なので、広島側の応援は小窪を除けばあらかた若鯉か汎用、阪神側は二番(野手汎用)→二番→二番→陽川→伊藤隼太→二番→二番→捕手汎用→二番というザコテーマ汎用の嵐でした。

 

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 試合前に行われるセレモニーの準備。キー太が何を話しているかは分かりません。

 

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 花束と記念品の贈呈。特産のじゃこを含む記念品、目録ではなく現品のようです。

 

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 さて試合です。阪神先発は2年目の馬場。背番号からして期待の高さが伺えます。

 しかし、この日は初回からカープ打線につかまります。

 

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 先頭の桒原にライトへの2塁打を打たれると、1死3塁として庄司にレフトへのタイムリー2塁打を許してまず1失点。

 

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 この後4番小窪は抑えたものの、続く正隨にもレフト頭上を抜かれ、2点目を失います。

 

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 逆に幸先良い攻撃となった広島。その裏はこちらも2年目の山口が先発のマウンドに上がります。

 

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 その山口に対し、阪神打線は先頭の島田、続く熊谷が、三遊間をしぶとく抜くヒットを重ねます。さらにバッテリーミスもあって無死2, 3塁とすると、3番板山の打球も緩いゴロながら二遊間を割ってタイムリー。一気に同点とします。

 

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 このあと山口は1死を取ったものの、7番藤谷の内野ゴロの間に板山が生還し、1点を逆に勝ち越しました。

 

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 しかし、今度は馬場がリードを手放します。先頭の中神からヒットを浴び、さらに1死2塁としてラストバッターの永井にセンターオーバーの3塁打を打たれ、あっさり同点とされます。

 そして直後の桒原はレフト奥にフライを放ち、これを森越が捕球。タッチアップでカープが難なく勝ち越し……かと思いきや、何を思ったか永井はリードを大きく取っており、補給を見てベースに戻る始末。これではホームに還ることなどできることもありません。

 

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 ただ、それでも羽月がセンター前ヒットを放ち、永井はこれでホームイン、事無きを得ます。

 カープはこの後暴投と連続四球で2死満塁のチャンスをもらいますが、正隨が凡退。流れをつかみきることができませんでした。

 

 

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 その永井は直後の守備で下げられ、代わりに大盛が入りました。すると、大盛は3回にヒットを放ち、2塁の林が還って1打点。

 

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 ここに至って、阪神は馬場を諦めます。そう言えば、最近の背番号18は復帰直後の藤川球児以外……だったのを思い出しました。

 それは別として、2番手に上がったのは育成2年目の石井。さらにピンチを満塁まで広げてしまいますが、後続は断って失点を食い止めます。

 

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 ちなみに、ベンチに下げられた永井は、本来交代要員がやるべきイニング開始前のボール回しの手伝いに駆り出される始末でした。トホホな話ですが、残当としか言いようがありません。

 

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 阪神はその裏1死3塁のチャンスを作りますが、桒原のファインプレーもあって得点はならず。それでも直後の4回表には3番手谷川が広島打線を三者凡退に抑え、何とか流れを与えません。

 

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 すると4回裏、阪神は2本の内野安打でチャンスを作ると、2死をとられながらも4番陽川が歩いて満塁、5番伊藤隼もボールを見極めて押し出しを奪い、またも同点とします。ここで山口は無念の降板、平岡に後を任せます。

 

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 さらに森越が放ったサードへの打球は林のグラブをはじき、この間に二者が生還します。強襲安打でも良かったような気はするのですが、記録は失策。ともあれこれで阪神が再び逆転に成功しました。

 

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 というグデグデな流れの試合。始まったのは12時半ですが、まだ4回終了なのに2時間が経ってしまいました。スタンドには高知ならではの日しを避けるものもなく、ただただ疲れが増してきます。

 それでも試合展開が早まるではなく、5回表は広島が相手エラーや併殺崩れで走者を維持するも、盗塁死であえなく終了。

 

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 一方、阪神の攻撃は5回裏も実ります。先頭長坂に内野安打が出ると、9番小幡がきっちり送り、続く島田も進塁打、そして熊谷のタイムリーで1点を追加します。ただこちらも最後は盗塁失敗でチェンジとなりました。

 

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 5回終了後のグランド整備の合間、再びキー太が出てきました。状況が良く分からないのですが、何かやらかしたんでしょうか。

 

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 広島ふりの試合展開ですが、マスコットは別のもの。キー太が3塁側に行くと、広島の選手にもかまってもらえました。良かったね。

 

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 試合再開。6回表、登板したのは福永です。ベースボール・ファースト・リーグ(当時・現関西独立リーグ)06ブルズから、四国ではかつて徳島インディゴソックスでも活躍した投手です。この日は1死から走者を1人出したものの、傷口は拡げず4人で攻撃を終わらせます。

 

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 一方の広島は中村祐が3番手で登板。こちらは四球2つを出しながらもなんとか無失点。スコアは変わらず時間だけが過ぎていきます。

 

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 そしてここからは小刻みに投手が変わります。7回表に登板した尾仲は先頭の正隨に2塁打を打たれるも、続く下位打者3人をねじ伏せ失点ゼロ。

 

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 そして阪神ラッキー7。二軍戦で地方開催なので風船の数は微々たるものですが、それでもキー太は登場して踊ります。

 

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 ここで上がったのは登録名を改めた矢崎拓也。こちらも表の尾仲同様、打者5人を出して失点は免れる結果です。

 

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 さらには8回表に登板した飯田も、ヒット1与四球1の五者凡退。

 

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 8回裏の5番手ヘルウェグも走者を1人出し、盗塁まで許して結局は無失点。スコアは変わらず試合時間だけが延びていきます。

 うん、どっちもいい加減にしような。

 

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 そして最終回、締めを託されたのは高野でした。その高野は先頭正隨をゴロ、続く林をフライアウトに切り捨ててあと一人。

 

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 最後は中神を空振三振に仕留め、ようやく試合終了。

 

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 最終スコア。ヒットやエラーの表示がないのですが、見たら疲れが増したと思うので、かえって良かったです。

 

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 試合後のあいさつに出てきた阪神のメンバーを、最後まで残ったファンが迎えます。旗を見る限り、応援団は札幌からも来ているようで、本当にお疲れ様でした、としか言いようがありません。

 ちなみに、安芸市営球場での試合は明日もあります。私は仕事で行けないのですが、ご関心のある方は是非……と言うべきところ、こういう試合だと、ちょっとねぇ……