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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2018夏・日本列島跳躍旅行(16)(終)鹿児島から高知へ

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 半日ちょっとぶりに鹿児島空港に戻ってきました。相変わらず暑いですが焼けるような感じはなく、風鈴の音に涼しさを感じる余裕はあります。

 

 

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 ターミナルビル手前に置かれた氷柱。この日は国内・国外問わず観光客が多く、大人気です。

 

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 そして、それ以上に関心を集めているのがこちらの足湯です。薩摩弁で「おつかれさま」の意味だそうです。確かに、旅を始めてから結構な距離を歩いていて、自覚はあまりないですが、疲労もたまっているようです。時間もありますし、よばれていきますか。

 

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 いやぁ~、いいですわ~~。

 屋外なんですが屋根があって日陰で風は通り、お湯は暑すぎずぬる過ぎず。混んでもいないのでゆっくり入れますし。龍馬空港にもほしいですこれ。高知新聞によればはりまや橋で温泉構想があるそうですが、むしろ空港や高知駅と言ったターミナルが良いかも知れませんね。

 

■ はりまや橋温泉、湧く!? 高知市で商店街など構想温め|高知新聞

 

 あ、でも、はりまや橋で足湯も良いかも。付近の水路の一部を足湯にするんです。はりまや橋を眺めながら、がっかりしながら漬かる足湯。世界の他のどこに行ってもマネできない足湯になりますよ。どうです?アイディア料は入湯無料だけでOKです。

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 足湯を堪能したところで、名残はありますが帰途につきます。鹿児島から高知への直行便はないので、羽田・伊丹・福岡のどこかを経由することになるのですが、福岡乗り継ぎは経験したことがないので、今回はこちらで。

 

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 搭乗口につくと、さっそく飛行機が停まっていました。SAAB340B、おそらく現役の定期航空便で使われる一番小さい旅客機です(違ってたら済みません)。ただ後ろからも同型機が来ていて、今回登場するのはそちらのようです。

 

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 お昼ご飯は、百貨店で買った鶏飯おにぎり。味が染みてます。しっかり握られていてボリュームも十分。我ながらこれは良いものを買い入れました。

  

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 搭乗時間となり、飛行機へ。小型機なのでターミナルに直接つけるわけにはいかず、バスでの移動となります。

 ただ、移動したのはこの距離。右側に見える階段を下りた出入り口からです。空港によっては、これぐらいなら歩きになるところです。小牧(名古屋)などが良い例で、歩きが前提で通路に屋根をつけていて、途中空港内の自動車の通路には踏切までありますし。

 

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 ともあれ、飛行機に乗り込みます。SAAB340、初めて乗る機種です。

 入ってみると座席は2列+1列、客室乗務員は1名だけ。来るところまで来た、という感想が湧いてきます。これまで乗ってきた中で最小の機材です。これ以上小さい飛行機となると、日本国内では極端に路線が限られるでしょうし、まず乗る機会はないんじゃないかと思います。

 そういう小さな機材なので、離陸までの感じもジェット機とはぜんぜん違います。表現が難しいのですが、ジェット機の離陸が、

 「うぉらーエンジン回すぞ全開だぞ走るぞーーーぐおーーーー離陸するぞ離陸するぞ離陸するぞーーーーーせやぁ!」

という感じなら、こちらは、

 「はーい今からダッシュしまーす。いきますよーーそろそろ離陸できそうでーす、じゃぁ飛びまーす!」

という感じでしょうか。ええ、伝わらない自信はあります。

 というわけで、実際のところどうなのかは搭乗して体験されることをお勧めします。SAAB340は退役が進んでいて、日本で乗れるのはそう長くないですし。

 

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 飛行機は飛んだかと思えばすぐに降下をはじめ、眼下に大都会(クリスタルキングに依拠)を眺めながら降下を続け、福岡空港に着陸しました。当然ながらターミナルまではバス移動です。

 

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 福岡まで来てしまうと、次は最後の搭乗便、高知龍馬空港行です。本当の本当に帰途に就く実感が出てきます。

 

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 ただ、搭乗までは結構間があります。鹿児島で買っておいた薩摩揚げをあてに、まずは一杯。

 

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 もう少し何かほしいので、ロビーで買ったつまみを追加。こういうリーズナブルなおつまみは、旅の終わりで懐がいよいよ厳しい時には助かります。

 

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 搭乗時間が近づいてきました。昼下がりから夕方に移りはじめる時間、普通に過ごしても、こんな風に写真を撮っても眩しいです。

 

 

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 ついに今回最後の空の旅。高知行はエンブラエル170での運航。高知福岡便はもともとSAAB340で1日3便体制だったのが、私が高知に来てから現行機種で1日2便体制に変わった経緯があります。SAAB340、また搭乗する機会はあるんでしょうか。

  それにしても、子どもの頃の私は飛行機なんて怖くて絶対乗りたくないと思っていました。当時は飛行機は落ちるわ撃ち落とされるわ途中で爆破されるわ、怖くなっても仕方ない時代だったと思うのですが、いまや国外はおろか国内移動でも、こうして飛行機の恩恵を享受しているわけです。今の私を子どもの頃の私が見たら、パニックを起こすかも知れません。とにかく時代は変わりました。

 そんなわけで、日本中を飛び回った3日間の旅でした。

(了)

 

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