四国サッカーリーグ第3節@春野球技場、第2試合は高知ユナイテッドSCが愛媛・新居浜の新商クラブと対戦します。ユナイテッドのホームゲームということで、スタジアムDJも入って賑やかになっています。
ユナイテッドは第2節終了時点で2戦2勝得失点差+14、しかも無失点。順調な立ち上がりを見せています。
対する新商クラブは開幕戦でアルヴェリオ高松と引き分けましたが、前節は多度津クラブに大敗。なおも上位との対戦が続き、早くも正念場です。
ちなみに、昨年も春野球技場での両チームの対戦を観たのですが、その際は新商クラブの荒井が交錯の末に頭を強打し、ドクターヘリが出動するという騒ぎもありました。今年は大過なく試合ができればと思います。
(荒井は無事)
さて、この試合は新商クラブのキックオフで始まりますが、ユナイテッドがすぐさま攻勢に出ます。これに対し、新商クラブは引く姿勢を見せず、むしろ最終ラインを上げて対抗します(少なくとも、私にはそう見えました)。一方のユナイテッドも前掛かりになるため、ピッチ上の一部が密集したベルトのようになる展開が続きます。
そんな中、先制したのはユナイテッド。前半31分には「キャプテンつばさ」横竹翔が左からのクロスをうまく合わせ、まずは1点。ただ、ここから新商クラブがゴール前に迫る場面を作って食い下がり、前半は1-0のまま終了します。
前半は押しながら決めきれない場面が多かったユナイテッド。ただ、直接ゴールを狙えそうな場面で、あえてパスを回すようなところが少なからず見られたように思えてなりません。ちょっと不思議に思いながら、ハーフタイムが過ぎていきます。
後半開始時点、ユナイテッドは田口に代えて菅原、オンに代えて中林と、FW2人を投入してきます。その菅原のキックから、後半は始まります。
相変わらずユナイテッドが圧していく中、後半16分(手元計時)に新田が正面からシュート。バーには当たりましたがボールは戻ることなくゴールに吸い込まれ、ユナイテッドに2点目が入ります。
さらに30分(こちらも手元計時)には再び横竹。こちらも正面から決めて、3点目を奪います。
これで流れは一気にユナイテッドに傾くかと思ったのですが、新商の選手の足は止まりません。39分には右からのカウンター攻撃、42分には正面からのロングシュート、あくまで前進を試みます。
その後は両チームとも得点はなく、試合はそのまま終了。3-0で高知ユナイテッドSCが3勝目を挙げました。
前節が大勝だっただけに、ユナイテッドはもっと得点できたのでは、という疑問は出てくるでしょう。実際この日のプレーを見ていると、シュートに持ち込めそうなところで、あえて打たずに切り替えしたり、さらに中央に切り込もうとしたりという場面を何度となく見ました。この辺、あくまで素人の印象論と割り切ってお読みください。
その上で、さらに印象論をぶるならば、この日の攻撃は、チームとして何がしかの意図があってのものではないかとも思えました。つまり、どんな形でもいいから得点を増やすより、攻撃の形作りを優先した節がありそうだなと。
これが素人考えであることは繰り返しますが、同様の感想はちらほら聞いたので、そう的外れではないのでは、とは思っています(間違っていたら済みません)。そして、地域CL以降を考えるなら、目先の得失点差よりも、自分たちの攻撃パターンを確立させる方が大事になるはずです。
となれば、今後も同じような試合が続くことも予想されます。もしこの予想が正しければ、観る方も試合結果より中身、選手・ボールの動きや攻撃パターン、さらにそれらの成長度に注目していく必要がありそうです。サッカーに詳しくない私には、なかなか難しいことなのですが……
試合後、バックスタンドには募金箱を持った選手が現れました。ユニの胸ロゴに「高知家」の人々の募金による胸ロゴを掲げようというプロジェクトです。目標は20,000人×500円=10,000,000円とかなり野心的。期間は11月25日までのロングランです。
なお、第1試合の模様はこちらを。