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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2017・中九州冬の旅(9)再び高千穂にて

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 「あそ号」で再び高千穂にやって来ました。ここでバスを降りて高千穂駅に向かい、高千穂あまてらす鉄道に乗りに行きます。

 

 

 高千穂あまてらす鉄道は、廃線になった高千穂線の末端区間を引き取り、高千穂駅から高千穂鉄橋までの区間にカートを走らせているほか、ディーゼルカーの運転体験などのアトラクションを提供しています。全国各地でローカル線が廃線に追い込まれる中、廃線を地域の観光資源として活用するとともに、鉄道の遺産を時代に継承しようとする取り組みです。

 

www.amaterasu-railway.jp

 

 当方はあくまで現役営業路線の乗り鉄なので、廃線紀行は専門(?)ではありません。ただ、高千穂鉄道の存在には非常に興味をそそられてきましたし、この機会に是非とも訪問しておきたいと思っていたのでした。

 

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 高千穂バスセンターから丘を登り、高千穂駅の上にある広場まで来ました。かつての高千穂鉄道の駅名板が今も残っています。

 

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 高千穂駅は丘を切り通した下にあり、駅へは階段を降りていきます。駅に売店があるのか、アイスクリームの広告看板がありました。

 

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 駅への階段は途中分岐もなく、降りればそのまま駅に着くのですが、放っておくと途中で心配になる人でもいるのか、矢印が付いています。

 

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 階段を下りきり、駅に着きました!

 ……が、何か様子がおかしい。駅舎が開いてません。どういうことなんでしょうか。嫌な予感がよぎります。

 

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 年末に行き帰りできるよう、無理くり予定を組み込んだはいいのですが、休業日のチェックを忘れていました。なんてこった……

 

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 神楽のボードが立っていますが、その後ろにも「休園」の文字。むしろ気持ちは神楽よりも吉本新喜劇桑原和男さんの「神様~!(涙」です。頭の中でツィゴイネルワイゼンが流れています。

 

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 とはいえ、休みのものはどうしようもないので、とりあえず見える範囲で見てみます。こちらは高千穂駅のホーム。現役当時は知らないのですが、今でも延岡から列車が入ってくるような気がしてきます。

 

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 駅名板は高千穂線当時そのまま、次の駅に天岩戸駅を示しています。高千穂あまてらす鉄道は現在天岩戸・高千穂間の鉄橋までの営業になっているのですが、将来的には天岩戸駅まで区間を延ばすという話もあり、そうなるとこの駅名板が本来の役割を取り戻します。

 

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 SL型の観光車両。ウェブサイトには情報が出ていないのですが、駅構内用でしょうか。

 

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 真っ平らな車両。無蓋車(屋根のない貨物車)なのか、別の用途があるのか。

 

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 こちらは本来保線用のカート。駅構内を走れるそうですが、それも営業日であればの話。つくづく残念です。

 

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 駅の向かいに高千穂鉄道本社の標柱がありました。なかなか風格のある本社ビルです。

 と、駅近くから見えるのはこのぐらい。残念ですが、何とか再度訪問できることを願いつつ、高千穂駅を後にします。

 

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 丘の上に戻ってきました。遠くに駅の車庫が見えます。

 

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 やはり高千穂、壁には神楽の絵が描かれています。

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 陸橋の上まで来ました。陸橋は高千穂から延岡方面に架かっていて、駅構内がほとんど見渡せます。

 

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 車庫の奥。世が世なら、ここを通って立野から熊本・大分、全国に鉄道で旅ができたかも知れないところですが、今は最新鋭のスーパー・グランドカートが止まっています。

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 天岩戸方面は、奥の方まで二組の線路が延びています。切り通しの幅はさらに広く、途中までは左右にもう一組ずつ線路が引けそうです。あるいは、相当大きな鉄道の拠点を作る計画があったのかも知れません。

 

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 さらに奥、天岩戸方面へ延びる線路。この上を走る日が来るのを願いつつ、高千穂鉄道を後にしました。