10月に高知県内各地で開催される「土佐の豊穣祭」。10日には本山町さくら市のそばにある交流広場が会場となり、土佐の豊穣祭in嶺北として行われました。
嶺北会場となったのは吉野川のほとり、早明浦ダムもすぐ近くです。ここから流れる川の水はやがて徳島に入り、香川に取られてダシとなってうどんの鉢に注ぎ込みます。
到着したのは開園間近。とはいえほとんどの店は準備を済ませているようです。
開会時間となり、実行委員会、来賓のご挨拶が始まりました。
鏡割りは地元土佐町の銘酒「桂月」で。振る舞い酒もあったのですが、車を運転する可能性があったのと、実は当日は1年生大豊町クラスが実習で来ていたので、いくら遊びで来ているとはいえ酔ったところは見せられんということで、泣く泣く断念しました……
その実習ですが、内容はゆとりすとパークおおとよからの出店手伝いと、来場者へのアンケート。
ちなみに、こちらが出品していた鹿煮込みハンバーグ。イベント会場なので600円ですが、レストランで上品な皿に盛りつけて出したら、高知県内でも1000円ぐらいは取れそうな見た目と味です。まして東京・大阪だったら、もっと凄い値段になりそうですし、って考えると、600円でものっそ贅沢をしている感じがしてきます。
他のコマも覗いてみましょう。こちらでは餅つき実演中。
今高知で熱いジビエ料理。先程は鹿肉でしたが、こちらは猪肉入りの米粉うどん。獣肉だけではなく、美しい棚田で穫れる米も特産品なのです。
出張石窯で焼いたピザ。石窯と言えば家屋に据え付けのイメージがあったのですが、移動できるのは意外でした。
こちらはアメゴの塩焼き。注文が殺到していて、私が頼んだ時は30分待ちでした。その後40分待ちにまで延びてましたが。
こちらは高知の山間地でだけ飼育されている土佐あかうしの肉を使った焼きビーフン炒め。肉自体は希少なものですが、普通に炒め物に使われています。
ちなみにこんな牛です。ウソです。こちらは土佐町のキャラクター「ヨモーくん」だそうで、牛肉のPRとすら関係ありません。
■ 土佐町国語力向上イメージキャラクター「ヨモ-くん」だよ! | トレナビ!
嶺北での豊穣祭では露店だけではなくて、展示や移住希望者への相談会も行われています。こちらは超々若手(土地柄、50代後半でも十分若手なわけで)の新規就農者の紹介パネル。その裏で、移住希望と思しき人が話を聞いていました。
一方、ステージでは30分から1時間おきにイベントが行われています。こちらは丸太切り競争。子どもの部と大人の部がありましたが、のこぎりを思うように動かすのは難しそうです。
午前、午後と行われた抽選会。地元の特産品のセットや棚田米、どぶろくなどがあったのですが、惜しくも当たらず……orz
高知のイベントの恒例として、〆はもち投げ。この日ミニライブを行ったジャアバーボンズの5人も参加しました。
実は私、これがもち投げ初参戦です。県外だと「もち投げ??」という方が多いでしょうし、私も高知に来るまで体験したことがなかったのですが、もち投げ(もちまきとも言う)では大量のお餅を主催者側が参加者に向かって投げていき、参加者が奪い合います(なお、お餅はたいていパックに入っています)。高知以外でも棟上げ式でもち投げを行うところは各地にありますが、高知の場合はイベントやお祭りごとの〆でも行う、というかそちらのイメージの方が強いです。
(参考映像。もち投げ自体は4:03から始まりますが、3:00辺りから見ると、参加者の鬼気迫る様子が伝わると思います)
実際、高知の人のもち投げに対する情熱は、まぁ凄いです。早い人は数十分前からステージ前で待ち構えますし、どうしようか迷っていると、とにかく参加しろと勢いよく促されます。
そしてもち投げが始まると、文字通りの奪い合い。ただ参加者が必死なのは分かるんですが、投げる方もヒートアップするのか、中には上手投げで近くに投げてくる人も。今回はステージなので高さは参加者とあまり変わりませんし、間近から速球ならぬ速餅が飛んでくるわ、周りは大混雑で、いつ誰がどこからぶつかってくるか分からんわで、それはそれは怖いです。
とはいえ、そんな中でも何とか餅をいくつか奪取。というわけで、当面は戦果の餅をどう食べ切るかが課題となっています。