高知の秋と言えば土佐の豊穣祭。今年はスケジュールの都合でなかなか参加できなかったのですが、何とか物部川会場に行くことができました。県内7会場のうち、こちらは初めてです。
物部川会場でのイベントは香美市鏡野公園で、「刃物まつり&山田のかかしコンテスト」と銘打っています。香美市土佐山田が昔から刃物の産地であるのと、おそらく「山田」という地名にちなんでのイベントだと思われます。
■ 土佐の豊穣祭2018物部川会場「刃物まつり&山田のかかしコンテスト」
会場のメインゲート近くが刃物市になっています。この裏も含め、刃物の小間が並んでいます。
包丁やナイフ、はさみはもちろんのこと、鍬や鎌、草引き用の道具が並んでいます。
土佐は農業に加えて林業も盛んな土地で、昔から作業用の刃物の生産が行われてきました。今では「土佐打刃物」として、伝統工芸品産地指定も受けています。
会場には陸上自衛隊の車両も展示されています。物部川地域の香南市、旧香我美町に駐屯地が置かれているのです。
一方のかかしコンテスト。公園の緑地の集会歩道沿いに展示が置かれていますが、受賞作品ともなると、この通り大掛かりなものです。こちらは近くの小学校で作った作品とのこと。
こちらも受賞作品。ここまで来ると、かかしなのか何なのか。
一方で、かかしっぽいといえばっぽい作品もあります。こちらは教授風とのことですが、どういう教授なのかは分かりません。個人的には准教授風に見えますが。どう違うかと言われると難しいですが。
ちなみに、足元には単位が落ちていました。悲しいかな、単位は落ちるものなのです。
会場では焼き肉セットを販売中。セットには抽選券もついていて、当選を告げる鐘が意外とせわしなく鳴っています。
「焼き肉プラザ」と書いているのは、要はバーベキューコーナー。この奥で、買った肉を焼いて食べられるようです。
ただ、焼き肉セットを買わずとも、少しだけなら土佐あかうしを食べることができます。
畜産や肉の消費に関するアンケートを会場で実施中。この景品で、土佐あかうしの試食ができるというのです。
というわけで、きちんと回答してあかうしを頂きました。贅沢にもローストビーフです。
しかも、ソースを四万十のドレッシング各種から選べるのですから、試食としてはさらに贅沢です。ちなみに、生姜ドレッシングを選びました。
ただお昼時なので、もう少し食べるものが欲しい。会場を歩いていたところ、なぜか北海道のザンギがありました。聞けば、積丹町が香美市の姉妹都市なので、出店しているのだとか。隣では同じく姉妹都市の福井県あわら市の小間も出ていました。
キムチの幟も出ています。なんでもあります。もちろん、オーソドックスに物部川上流のアユやアメゴの塩焼き、ジビエ系の料理もあります。
そんな中で、今回はべふ峡の鹿バーガーを入手。先日のジビエグルメフェスタで食べそびれたので、ちょうど良かったです。
奥物部の鹿の肉を使ったハンバーガー、気軽に食べられます。
こちらは香南市特産のニラを使った塩焼きそば。ちなみにニラは今年から私が学部で担当する黒潮町の特産でもあるので、偵察的な意味もあります(?)
そしてシカ肉の串焼き。さぁ、見た目だけで牛串と区別がつくでしょうか。味もほとんど変わりませんが、若干歯ごたえがしっかりしている感じはあります。
一通り物部川会場を見た後は、すぐ隣の高知工科大学の学園祭を覗いてみます。実は、この大学を訪れるのは初めてです。
まだ新しく、堂々とした建物群。本学とはまるで異なり、どこの私立大学ですかという感じです。いや、元は私立大学だったわけですが。
こんな建物群が、土佐の山々に囲まれた集落に突如として出現するわけです。ここだけ別世界感が半端ないです。
RPGならここでイベントがあるよねとか、ダンジョンっぽいという声すら出てきます。伝説の城塞都市コーカダイ、みたいな。
ステージはちょうど空き時間。近くのあちこちから、呼び込みの声が響きます。
付近では消防署による防災の展示がありました。消防車の展示と、煙の体験コーナーも作られています。
会場ではフリーマーケットも開催。校舎の前にテントが並びます。
洋服や小物、おもちゃが並んでいます。学生による出店もありますが、ほとんどは地域の方々によるもののようです。
キャンパスの一角。本務校とはまるで異なる光景です。奥の煙突だけかなり古びているのですが、由来は分かりません。
いかにもインスタ狙いの展示もあります。中に入って投稿するもののようです。
一通り会場を見て回りました。本来はこちらがメインの入口っぽいですが、ルート上帰り道になります。
何とか土佐の豊穣祭全欠席は回避、ある意味ホッとしました。工科大は少し覗いた程度ですが、また来る機会もあることでしょう。