「第9回ウランバートル国際シンポジウム」での研究報告も無事終わり、モンゴル訪問は実質的に最終日。この日はウランバートル近郊へのエクスカージョンが予定されていたので、参加してきました。なお近郊と言っても市の中心から100kmぐらいある模様。
混雑するウランバートルの市街地を南に抜け、川を渡るとすぐに草原が広がります。さらに東に進んだところで鉄道を乗り越えていきます。この鉄道はここからモンゴルを縦断し、国境を越えたところでレール幅が変わり、北京からアジア各地へと続いていきます。
さらに進むと、途端に細く、頼りなげなコンクリートの舗装道、それでもモンゴル有数の幹線道路を走ることになります。
中心街から1時間走るか走らないかで、この光景。
しばらくして現れた街の真ん中を、長い長い貨物列車が横切っていきます。
現れたのはナライハの街。元旭天鵬関の出身地として、現役時代には相撲の場内アナウンスで必ず紹介された名前です。厳密には首都ウランバートルの1地区なのですが、ウランバートルの中心から離れているので、独立した街のようです。
はるか向こうに見える山まで、ほとんど平らな草原を、車は快調に横切っていきます。
ふたたびアスファルトの快適な道路に出ました。実はこの辺、日本の援助で舗装された部分も結構あるのです。
しかしウランバートルから70キロほどで、車は快適なアスファルトに別れを告げて、草原のダートに
「モンゴル」といえばすぐに連想されそうな草原に、自然とできた道、車は細かい起伏にうねりながら走ります。
といいつつ、草原の風景には目を奪われるのですが、土埃が入るのが怖いので窓を開けるわけにもいかず、窓ガラスにいろいろ映り込んで済みません。
こちらもガラス越しで一部残念な写真で済みません。もっといい風景が見たい方は、是非にでも現地に行ってください。迷うことはありません。
遮るものの何一つない草原。そんな
なお、お使いのPCの背景がこれに似た画像の方、いい加減新しいのを買いましょう。
そんな草原の道を10キロ以上走り抜け、ついに13世紀村にやってきました。13世紀といえば大モンゴル帝国の時代、当時を再現したさまざまなゲルやアトラクションが置かれています。その入口では、当時の衣装を身につけた騎兵がわれわれを出迎えてくれました。
ここで車を降りて散策……ではありません。アトラクションは草原の中、それぞれキロ単位で離れたところに点在していて、自分の足で回るのは不可能です。日本では考えられないことですが、この距離感こそがモンゴル、と言えなくはありません。