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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知大学地域協働学部設置10周年・大学院地域協働学専攻5周年

 

 2025年4月1日、高知大学地域協働学部は設置10周年、高知大学大学院総合人間科学研究科地域協働学専攻は設置5周年を迎えました。

 

 

 本日、2025年4月1日、高知大学地域協働学部は設置から10周年、高知大学大学院総合人間科学研究科地域協働学専攻は設置5周年を迎えました。ヒラ教員の私が言うのもなんですが*1、この間学部・専攻の活動にご協力・ご支援いただいた皆様、とりわけ地域協働教育に参画していただいた地域協働パートナーの皆様に、厚くお礼申し上げます。

 この間、過ぎてみればあっという間とも思えるのですが、本当にいろいろなことがありました。学部設置から完成年度(4学年が揃う年度)までの手探り状態が終わるかと思えば新型コロナウイルス感染症による行動規制とその真っただ中での大学院スタート、他にも挙げようと思えばキリがありません。

 そのような10年間、以前のエントリでも書きましたが、私自身については「よく10年もったな」と思います。生命がもたなかったかも知れなかったのは別としても、よく10年この業務を続けられたというのが正直な実感です。

 といっても、別に私が我慢をしているとか、職場に問題があるとかいう話では決してありません。着任してこのかた、私はこの学部・専攻の中で最も適性がない教員だと実感してきました。いや、「唯一適性がない」という方が正確でしょう。私を除けば、この学部・専攻にはその業務や使命に適した人材が揃っています。

 その一方で私はというと、学部・専攻で求められる、あるいは求められないまでも活用可能なスキルを何一つ持っておらず、それどころか対人関係という最もクリティカルな部分で欠陥品。もちろん私もそれらを良しとは思っておりませんが、対処しようとするとかえって悪い結果を招き、諦めて放置したら放置したで良いことは起きず、どうにもならないまま気がつけば10年が経過していました。

 それだけに、10年間を振り返って言えることがあるとすれば、「こんなので申し訳ございません」の一言です。「迷惑かけて、ありがとう」ぐらいキレイに言えればいいのですが、言われた方はありがた迷惑というものでしょうし。

 とはいえ、11年目が今日から始まります。(私にとっては)幸いにしてクビにはなっていませんし、自分が言っていいのか分かりませんが、職務や職場には愛着も誇りもあります。これからも学部・専攻のミッションの妨げにならないよう、せめて頭数維持だけでも貢献していければと思っています。

 

*1:「教授」というのは職位ではあるものの地位やポストではないので、非管理職の教授はどの大学にも普通にいます。私も幸いなことにそうです。