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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

One More Step:高知ユナイテッドSC対FC琉球@春野陸(2025.3.30.)

 

 前節八戸で逆転負けを喫した高知ユナイテッドSC。ホームにFC琉球を迎えての試合で、守備の立て直しがどこまでできたかが問われます。

 

 

 前節の対八戸戦では2点差をひっくり返され、その前は鹿児島相手に最後の最後でホーム初勝利を逃した高知ユナイテッドSC。どちらも終盤相手の圧を受けた時に守り切れなかったのが痛手となりました。

 ただ、J3まで上がって来た原動力は失点の少なさだったはず。格上ばかりのチームと戦う中で、本来の特色をどう取り戻すか。ホームに戻って迎えるFC琉球戦で、早速問われることになります。

 今回の対戦相手たるFC琉球は今季こそ出足が遅れているものの、J2経験もある実力派。詳しい紹介は高知新聞の記事をどうぞ。

 

www.kochinews.co.jp

 

 サムネイルの右側のイラストはマスコットのジンベーニョ。できれば来てほしかったのですが、飛行機に搭乗できないという致命的な弱点があるため、気になる人は沖縄まで会いに行くしかなさそうです。

 

 

 

 この試合の前日にはFW29番内田優晟が育成型期限付き移籍で加入するという発表がありました。昨季も同じく育成型期限付き移籍で水戸から移籍、昨年のJ3JFL入れ替え戦では高知の勝利を決定づけるゴールを決めた内田の「復帰」は心強い補強です。早速個人応援幕も復活しましたが、当然ながら水戸に戻る際にファンが書いたメッセージで埋まっています。

 

kochi-usc.jp

 

 そうこうするうちにメンバー発表です。まずはFC琉球から。

 

 

 こちらが先発。DF4番藤春は一昨年の天皇杯ガンバ大阪戦以来の対戦です。

 

 

 こちらがサブスティテュートメンバー。DFなしでFW4人、かなり攻撃的です。

 一方の高知のメンバーは下記の通り。DF4番小林大智が初スタメンです。

 

www.instagram.com

 

 

 まもなく試合開始。この試合からエスコートキッズと入場しています。JFL時代はコロナ禍でできなかったので、本当に久々です(四国リーグ時代はやっていたはず)。

 

 

 前半は高知が北側にエンドをとり、琉球ボールで開始します。

 

 

 普段なら前半を風下で凌ぎ、エンドが変わる後半に一気に攻める、と言えるのですが、この日は風向がまるで定まりません。それでいてどこに吹こうが風が強いのは強いので、ロングボールが翻弄されます。

 そんな状況で両チームは一進一退、激しいぶつかり合いを演じます。

 

 

 ただ高知が徐々に押される中、前半22分には相手左コーナーキックから琉球DF4番荒木のヘディングを防ぎきれず、琉球に先制を許してしまいます。

 

 

 ですがここから高知が反撃。36分には右コーナーキックを得ると、競り合いの末に最後はMF16番上月が押し込み、自身Jリーグ初ゴールで同点とします。

 

 

 この後も両チームの攻め合いが続きますが、最後の一押しまでには至らず、1-1で前半が終わります。

 

 

 後半は高知ボールでスタート。ここからも両チームの選手が容赦なく激突します。

 

 

 途中GK21番大杉が倒れる場面も。ヒヤリとしましたが大事には至りませんでした。

 

 

 その後も1-1のまま試合は進み、本日の入場者数発表。前回鹿児島戦からのイヤな流れにもかかわらず入場者数が大きく増えたのは良かった一方で、クラブの目標や経営を考えると、2000人台には乗せておきたい。ただそれも勝ってこそ実現できるはずで、残りの時間で何とかリードを奪いたいところです。

 

 

 相変わらず攻防が入れ替わる中、後半アディショナルタイム5分に高知がコーナーキックのチャンスを得ます。ここで決まればあとはもう時間がないはずで、そのままサヨナラ勝利は間違いありません。

 

 

 ただ、ゴールエリアでの競り合いを勝ち切れず、そのまま試合終了。

 なお、ここまでの経過は例によってJリーグ公式速報と照合しています。

 

www.jleague.jp

 

 

 試合終了。惜しい試合でしたが勝点1は確保しました。

 

 

 試合後のインタビューには上月が登場。勝ちたかった思いもありつつ、前節からの改善に手応えもありつつ、という感じです。

 実際、早く2勝目、何よりホームでのJリーグ初勝利が欲しいのは当然ですが、タフな相手ばかりが続く中で少しずつでも勝ち点を積み上げているのは確か。それに前節が前節だっただけに、そこからドツボにはまる可能性も少なからずあったわけで、それを回避できたことには安堵しています。

 

 

 試合後に挨拶に来た高知の面々。待望のホーム初勝利はまたもお預けですが、試合を見たサポーターからは「あとちょっと!」という声が飛んでいました。