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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知市から室戸岬まで(少し走って)歩いて行きました(2)南国市から芸西村へ

 

 スタートして1時間44分、高知市を抜けて南国市に入りました。ただ、まだまだ先は長いです……

 

 

  9時にスタートした室戸貫歩、高知市内を走り抜ける作戦は果たせませんでしたが、ひとまず高知市を越えて南国市に入りました。

 

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 南国市に入った時点で10時44分。スタートから1時間44分が経過したところです。ペースとしては悪くない、はずです。

 

 

 目指す室戸岬、どころか、岬がある室戸市もまだまだ先。その間には、香南市芸西村安芸市、安田町、田野町奈半利町が挟まっています。

 

 

 それでも、足を進めれば距離は減ります。とりあえず、南国市をほぼ横切るぐらいのところまでは来ました。この先にあるが初めての本格的なアップダウン、物部川に架かる新物部川橋を渡ります。

 

 

 新物部橋の中間ぐらいまで来ました。晴天続きで川はほとんど干上がっています。向こうに見えるのは建設中の高知東部道の橋梁、2年後ぐらいには開通予定です。

 これが通れば、今は寸断されている自動車道が繋がるので、室戸をはじめ東部に行くのが便利になるのですが、今はそんなことを期待している場合ではありません。

 

 

 橋を渡り切ったところで、香南市に入りました。

 スタートから2時間半を超え、そろそろ休憩を入れたいところです。ただ、国道沿いには休めそうなところがありません。バス停にもベンチがありませんし、そもそもバス停自体があまり見当たらない。コンビニを見てもイートインのできそうなところはありません。仕方なく先へと進みます。

 

 

 そうするうちに2時間59分、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のオーバークロスに差し掛かりました。ただこの辺りも座るに適した場所はありません。

 

 

 ただ、さらに10分ほど歩いたところで、ようやくベンチを発見!ひとまず座って、参加賞でもらったSOYJOYと、うちから持ってきたマルチビタミンで栄養補給します。

 一息ついてふとスマホを見ると、仕事絡みの連絡が入っていました。とても対応できる場合ではないのですが、室戸貫歩を知らないだろう相手にこの状況を一から説明できるわけもなく、とりあえずペンディングのお願いだけを返信して、再び出発します。

 

 

 香南市はかつての野市町、赤岡町、吉川村、香我美町夜須町が合併してできた町。このうち、国道55号線は西から野市町、赤岡町、香我美町夜須町を順に通ります。今いるのはまだ野市町ですが。室戸まであと60kmの標柱を見て、だいぶ進むことができたという実感が湧いてきます。なお室戸岬までは

 

 

 旧赤岡町に入ると、来週のイベントの告知が各地に掲げられていました。

 

fuyu-natsu.com

 

 名称だけでなく中身もとてもユニークなお祭りのようです。看板の字体も昭和(それこそ戦前も戦後も)の喜劇映画っぽくて良いですね。私は出張で参加できないのが残念ですが……

 

 

 旧赤岡町から国道55号線ごめん・なはり線と並走し、旧香我美町に入ります。その中心部、香我美駅に差しかかると、高知からのディーゼルカーが追いついてきました。これに乗ったら奈半利までは行けるんだよなぁ、という思いが頭をもたげましたが、乗ってしまったら意味がないですよね。

 

 

 というわけで、ディーゼルカーをやり過ごして、再び歩きます。

 この辺りは国道の南側に歩道がないので、海沿いに延びる土佐電鉄安芸線の廃線跡のサイクリングロードを歩くことにしました。サイクリングロードと言いつつ、標識を見ると自転車及び歩行者専用道路になっていますし、室戸岬までのルートは細かく決められていないので、歩きたいルートを歩くことにします。

 それにしても、このサイクリングロードは以前から気になっていて、いつかは自転車で走ってみたいなと、付近を通りかかるたびに思っていたのですが、まさか自転車より先に自分の足で歩くことになるとは……

 

 

 旧香我美町を抜けて旧夜須町へ。道の駅やすに到着しました。

 今回の室戸貫歩では、途中5ヶ所に高知大学の幟を立てたゴミ箱が置かれています。参加中に出たゴミは大学で回収するので、一般のごみ箱に捨てずにこれらのゴミ箱に入れるよう、事前に案内をもらっています。

 なので、先程のSOYJOYマルチビタミンのガラはこちらで廃棄して、先に進みます。

 そしてここから、本格的な峠道がいくつも控えています。最初に越えないといけないのは、芸西村に向かう手結(てい)坂。既に4時間以上動き続けてきたところでの上り坂、やはりくるものがありますが、これからさらにアップダウンがあるので、ここでへばっていては話になりません。

 幸いと言うか、坂を上り切ったトンネルで測ってみたところ、現状1キロ10分ペースで歩けています。思ったよりペースが落ちていないとなると、気分は多少なりとも軽くなるものです。

 

 

 峠を越えて下り坂が続く途中で、芸西村に入りました。

 さらに坂を下りて、芸西西インターチェンジにたどり着きます。この辺りで、ずいぶん口が乾いていることに気がつきました。考えてみれば、この間水分補給は1回だけ。それだけ走ることにも歩くことにも集中していたとは言えますが、その間で知らないうちに脱水症状でも起こしたらシャレになりません。

 なので、ここでスポーツドリンクを買って補給することにしたところ、飲み始めたら止まりません。自分でも信じられないペースでスポーツドリンクが入る入る。慌てて途中で止めましたが、放っておいたら500mlをまるまる一気飲みしそうな勢いでした。

 


 高知東部道が国道55号線に接続する芸西西インターチェンジは、現状では高知東部道の終点です。ここから安芸や室戸方面へは自動車道は一切なく*1、自動車の移動でも延々と一般道を走ることになります。なので普段車で通っている時も、ここから長いなぁと思うものですが、今回は歩きなのでその比ではありません。

 そして残りの距離は、室戸市の中心部まででも50km……いや、51km?いやいや、どっちですかコレ?

 ただこの状況であまり頭を使いたくないので、とりあえず遠いと思っておきます。

 

 そしてここから最大の峠越え、そして夜間行が待っています。詳しくは次回エントリにて。

 

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*1:奈半利町から北川村までの自動車道はありますが、室戸とは別方向な上、自動車道が終わった先が割と酷道です。