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地域系学部というのに加わった大学教員による高知発モンゴル発のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

ついに実現!DMVの旅(1)甲浦信号所(旧甲浦駅)でDMVと初対面

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 2021年12月25日、ついにデビューしたDMV (Dual Mode Vehicle)。阿波海南文化村から阿佐海岸鉄道阿佐東線を経て、道の駅宍喰温泉までを行き来するチケットが取れたので、早速乗りに行ってきました。

 

 

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 朝6時を回ったはりまや橋交差点。今日はここから高知東部交通のバスを乗り継いで、DMVが走る東洋町まで向かいます。

 いつもだったら、JRと土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線奈半利まで行き、そこからバスに乗り換えるのですが、高知市内からわざわざバスを利用したのは訳があります。

 今回の旅では「高知プレミアム交通Passライト/East」という2日間のフリーきっぷを利用しました。高知県内、伊野から東の路線バスと路面電車が乗り降り自由というきっぷです。紙版とスマホ版があって、スマホ版だとさらにお得です。

 ……そう、もうお気づきの方もいらっしゃることでしょう。乗り降り自由というのにJRと土佐くろが入っていないんですね。残念といえば残念ですが、これを機会にバスにも乗ってみようということで、ちょっと早起きして出かけたのです。

 ちなみに、EastがあるからにはWestもあります。こちらはごめん(後免町)から西の路線バスと路面電車が乗り放題です。

 ただし、やはりJRと土佐くろは対象外。須崎から西南へ向かうのは相当ヘビーってかちょっとはJRを使わないと無理だと思います(経験者談)。

 

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 話を東に戻して、はりまや橋から1時間半、朝日が昇る太平洋を横目に見つつ、L1系統の終点、安芸駅に到着。待ち時間の間に朝ご飯を食べていると、東に向かうバスが入ってきました。

 ここからは一部を除いて太平洋沿いの国道55号線をずーっと進み、室戸岬をぐるっと回って、土佐湾の反対側、室戸市東海岸まで走ります。

 もっとも、以前はさらに東洋町の甲浦岸壁まで路線が延びていたのですが、近年になって系統が分断、室戸世界ジオパークセンターで乗り換えになりました。

 

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 太平洋岸をひた走りに走ったバスが終点の室戸世界ジオパークセンターに到着しました。毎週土曜日には室戸岬を回るDMVが1往復運転され、このバス停にも立ち寄ります。

 

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 新しく貼り付けられたDMVの時刻表。本当に運行が始まった実感がいよいよ湧いてきます。

 

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 とはいえ、この日はさらに通常のバス、甲浦岸壁行で移動を続けます。時間も合わないですし、そもそも予約が取れるかどうか。

 

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 バスは高知県東端、東洋町にある海の駅東洋町に到着しました。以前のバスは阿佐海岸鉄道甲浦駅から集落を回って終点の岸壁まで行っていたのですが、ルートと停留所を整理、ここがDMV徳島県方面へのバスの乗り換え地点になりました。

 海の駅に降り立つと、早速青色のDMVが待っていました。いきなりのことで呆気に取られていると、すぐさま発車。写真を撮り損ねてしまいました……

 ただわれわれが予約したのは1本後の便、慌てることはありません。まずは海の駅に入ってみることにしましょう。

 

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 あぁ……いたのかなぁ以前……

 というのはさておき、海の駅というだけあって魚介類は充実、他にもお惣菜やパン、お土産物がいろいろあります。ただ今回は車ではないので、それほど買うわけにもいきません。まぁ、車だったとしても生鮮食品はムリなんですけどね。 

 

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 むしろお目当てはこっち!お隣の室戸市が海の生き物のくじを出しまくっているのに対抗して(?)、ハズレなしのDMVくじが始まっています。

 クルマでない時に限って持ち帰るのが大変なのが当たる、という私ならではのネタ性に一瞬期待したのですが、今回も4等でした。

 というので時間を潰しているのですが、DMVが来るまでまだ間があります。なので、散策もかねて、甲浦駅まで行ってみることにしました。

 甲浦駅は海の駅東洋町から1km弱。室戸を経て奈半利方面に直通するよう路線が敷かれたので、集落の中心部からは少し離れています。

 ただご存知の通り室戸方面への延伸は果たせず、地域輸送には不便なルートでの開通となってしまったわけで、これも阿佐海岸鉄道が苦戦を続けた原因の1つです。

 ちなみに、純鉄道時代の甲浦駅はこんな感じでした。

 

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 以前の行き止まりに鉄道とバスのモードの転換地点ができ、その先から地上への取り付け道路ができたのですが、はたして実際どうなっているのか……

 

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 甲浦駅まで歩いてきました。駅舎の手前で途切れていたはずの効果が延び、カーブを描いて地上に降りてきています。そして駅舎の横に乗降場が設けられ、DMVだけが出入りできるよう、遮断機も下りています。

 

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 駅舎に入ると、DMVのミニ幟(ってホントはどういうんだろう)、その奥にはイラストの入った自販機が置かれています。

 駅スタンプがあったので押そうとすると、売店のおばちゃんから、まだ新しいのに変わってないとの一言。なればこそ、古いのがなくなってしまう前に押しておきます。

 

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 かつてのホームに向かう階段を上がってみると、車止めがなくなっていて、線路の手前側がいきなりコンクリート道になっています。ここでDMVは鉄道とバスのモードを変えるのですね。

 そしてホームは立ち入り禁止になっています。実際、DMVはマイクロバスの車体が元になっているので、鉄道の高いホームから乗り降りするわけにはいきません。しかもドアは左側にしかないわけで、ホームの反対側から乗り降りができるようにしないといけませんし。

 というわけで、DMVの導入に伴い、かつての駅は信号所になっていて、乗客扱いは行わなくなりました。乗り降りは地上のバス停から。階段を上り下りする必要もなくなったのです。

 そしてしばらくまっていると、線路の向こうから一風変わった走行音が聞こえてきました。

 

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 ついに来ました、DMVです!

 

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 運航開始のヘッドマークも誇らしげなDMV。しかし白ナンバーになるんですね。この辺、運輸局の扱いが気になります。

 

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 旧ホーム付近で停車したDMVは、徐々にボンネット部分を下げ、鉄道の車輪を格納します。この間、30秒もかかりません。これなら動画で撮っても良かったかなぁと思ったり。

 

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 そしてバスモードに切り替わったDMVは信号所を発車。ゆっくりとスロープを降り、停留所に向かっていきます。ここからは海の駅東洋町、そしてもういちど徳島県に入り、道の駅宍喰温泉で折り返します。

 なので、おそらく今回はこの緑のDMVに乗って、阿波海南文化村へ向かうことになるようです。バスが停留所を出るのを見届けてから、海の駅東洋町に引き返します。