甲浦駅から歩いて、海の駅東洋町に戻ってきました。そして待つことしばし、先程のDMVが道の駅宍喰温泉で折り返して、入ってきました!
世界よ、これがDMVだ!ってさっきも見たんですけどね。
ドアが開くとステップが出てきました。マイクロバスがベースなので超低床というわけにはいかないのですが、段差は小さくなっています。
運転手さんと座席と氏名を確認して、いよいよ乗車です。
バスは国道55号線から甲浦の集落に入り、甲浦駅停留所へと走っていきます。エンジン自体は通常のもので、バスモードで乗っている感覚は、通常のマイクロバスとそう変わりません。ただし座席は普通のマイクロバスよりもグレードが高い感じで、前後も広いです。
DMVが甲浦駅で停車しました。ここからスロープを一気に上がり、鉄道モードへの切り替え地点に向かいます。
甲浦信号所、モードインターチェンジにやって来ました。お待ちかねの鉄道モード切り替えです。
せっかくですので、車内がどんな感じなのか、動画を撮ってみました。ご覧ください。
……DMVはお神輿かなんかでしょうか。
さて、フィニッシュの後に運転手さんがDMVの車体を一周し、鉄道車輪の位置をチェックしてから、DMVは阿佐東線を走りだします。鉄道なので道路よりも乗り心地はスムーズな一方、一般の鉄道車両と比べれば車体が低いので、目線も普段より低く、なんか変わった感じです。
DMVは宍喰駅に到着。ドア位置と車体の低さから、どの駅でも新たなホームが整備されています。合わせて駅名標も新しくなりました。
ただそうなると、20世紀インターネット風のかつての駅名標が心配になったのですが、ちゃんと残っていました。
ちなみに、以前の宍喰駅はこんなのです。
次の海部駅到着。以前はここが阿佐海岸鉄道とJR四国牟岐線の境界でしたが、DMVが阿波海南駅(信号所)まで乗り入れることになったため、海部から阿波海南の間が阿佐海岸鉄道に移管されました。なのでDMVはそのまま直進します。
そして阿波海南駅停留所の手前で線路は終わり、ふたたびモードチェンジ。DMV導入に伴って信号システムが変わったことから、阿佐東線と牟岐線のレールは分断されました。もっとも、つながっていても、技術的に相互乗り入れは不可能だと思いますが。
バスモードに戻ってから阿波海南駅停留所に停車。この辺りはDMVの撮影スポットにもなっています。
そして阿波海南駅停留所から4分ほどで、終点の阿波海南文化村に到着しました。
阿波海南文化村は海陽町の歴史や文化に関する展示や集会所、土産物店と食堂等が入った施設です。DMVが新たに走るというので、PRも気合が入っています。
阿波海南文化村の案内板。とりあえず、いろいろあります。
こちらは海陽町で発見された極めて古い岩石とのこと。断面も見えるようになっています。
この岩石の解説。時期も時期ならサイズという面でも貴重なのですね。
こちらは町内の神社のお祭りで曳かれていた船形のだんじりです。
関船の由来は阿波蜂須賀家の参勤交代で用いられた御座船ということです。参勤交代、見せるところでは思い切り派手に見せたという話はしばしば聞きますね。なお
12時を回ったので、こちらで昼食。食堂のお姉さんが地元名物の半田そうめん推しということで、阿波や壱兆温めんを頂きました。
この後はDMVで引き返し、道の駅宍喰温泉まで乗り通す予定です。