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地域系学部というのに加わった大学教員による高知発モンゴル発のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

Back in Ulaanbaatar (2) コロナ禍の痕跡

 

 多分に漏れずCOVID-19の感染拡大やロックダウンを経験したモンゴルですが、やって来てみると既にパンデミックは終わった感がありました。とはいえ、街中にはその痕跡がはっきりと残っています。

 

 

 

 ホテルの朝食。ふと前回滞在した時のことを思い出します。

 たった5年で、モンゴルも日本も世界も、全てが変わってしまって、もう過去の姿を取り戻すことはできないのだな、と思ってしまいます。

 いや、感傷的になっている場合ではありません。これから2日間、久々の国際会議です。今日は司会も担当するので(プログラムに書いていたのを当日になって気づいた)、気合を入れないと。

 

 

 迎えの車に乗って、モンゴル国大学図書館に到着しました。

 

 

 国際シンポジウムの大きなポスターが出ています。3年ぶりに帰ってくることができました。ただ、シンポジウムについては既に書いたので省略します。

 

www.3710920.com

 

 さて、モンゴルでは2020年11月に初めて新型コロナウイルスの市中感染が発覚。以後、急速な感染拡大によるロックダウンも経験しました。

 2022年9月時点では、少なくとも表向きには、パンデミックは沈静化したようです。1日の登録感染者数は100人を下回ることもあります。もっとも、この統計はPCR検査での陽性者数しか入らないので、実際の人数はさらに上回るはずです。

 とはいえ、政府は感染防止のための規制をほとんど撤廃してしまいました。ウランバートルの街中を見ても、マスクをしている人はほとんどいません。シンポジウムの参加者でも、日本人ばかりがマスクをしていて、パンデミックは過去のもの、という感じすら受けます。

 とはいえ、その過去の痕跡がなくなったわけではありません。

 

 

 国立大学図書館のロビーに置かれたゲート。消毒用という触れ込みで、政府・自治体庁舎にも置かれたものの、実際の効果はあやしく、あまり活用されなかった、という感じの報道を見た記憶があります(うろ覚えです、済みません)。

 そして感染者数が激減した今となっては、ほとんど無用の長物。わざわざ通る人を見かけることはありませんでした。試しに私が通ってみても良かったかな。

 

 

 間隔を空けるよう促す標示。場所によって1.5mだったり2mだったりします。

 1990年代の殺伐としていた時期には、僅かでも間を空けようものなら割り込まれるので、行列を作るとなったらみんなしてびっちりくっついていたので、時代って変わるのだな、と思います。

 

 

 図書館1階のカフェには、「マスクをしない人お断り」という掲示と、入店する際に登録するQRコードが今も残っていました。以前はCOVID-19対策として定員制限があり、ウランバートル市民の行動履歴も記録することになっていたので、商店や飲食店に入る際にQRコードを読み取って登録するようになっていたのです(とニュースで読んだ)。

 ただ、同じようなマスク規制のポスターは他の店にも残っていたものの、今や誰も気にせずマスク無しで入っていきますし、店員も何も言いません。だったら掲示を外せばいいのに、と思うのですが、その辺はなんかあるんでしょうね。

 

 

 さらに街中を歩くと、こんな歩行者用信号がありました。この角度からは醜いでしょうが、感染対策に携わる公務員と医療従事者を描いた信号です。これもニュースサイトの写真では見たことがあるのですが、現物にお目にかかるのは当然初めてです。

 

 

 正面から見ると、赤信号はこうなります。警察官か非常事態担当職員かが歩行者を押しとどめていて、手には「とまれ」と書いています。

 

 

 青信号になりました。注射器とサムアップを描いた盾を持った医療従事者が表示されます。

 ウランバートルの街は、withコロナどころかポストコロナの雰囲気。この信号も、次に来た時には元に戻っているかも知れませんね。

 ただし、それでもマスクをする人はしていましたし、私自身もマスク着用で街中を歩き回りましたが、笑われもしなければ変な目で見られた利、あるいは指をさされたり、揶揄されることも全くなかったことは、ここで記しておきましょう。