2021年のアジア各国・地域の政治・経済・対外関係をまとめた『アジア動向年報2022』がアジア経済研究所から刊行されました。今年度版もモンゴル編を担当させていただきました。
アジア経済研究所が毎年のアジア各国・地域の政治・経済・対外関係をまとめて刊行している『アジア動向年報』。今年2022年版がこのほど書籍及びweb版で公開されました。
このうち、モンゴル編は今回も当方が担当させていただきました。2021年のモンゴルは2020年末に国内拡大が始まったCOVID-19への対策に追われる1年でしたが、その一方で首相交代や大統領選挙、経済立て直しに向けた大型計画の開始、対ロシア国交樹立100周年(今となっては遠い出来事のようですが……)等々、重要な出来事が相次いでいます。
今回のモンゴル編では、それらの動向の解説と日誌に加え、2021年の統計及び国家機構・要人一覧等をまとめています。この辺の構成は例年通りですが、COVID-19で経済指標は乱高下していますし、要人の多くは2020年から入れ替わっているので、モンゴルの現在について知識のアップデートには役立つと思います。もちろん、他国・地域についても、現状を整理する際には大いに助けになるでしょう。
書籍版は各地の書店に加え、webでもご購入いただけます。
ただし、東アジア・東南アジア・南アジアの各国・地域について逐一まとめたものとなれば、値段は張ります。自分で買うのはちょっと、という方は、お近くの図書館に購入依頼をかけてください。こういっちゃなんですが、目先のベストセラーをねだるよりも、こういう地道な資料を揃えるようお願いする方が、職員さんの士気は上がるのではないかとは思うんですよね。
なお、web版はアジア経済研究所のリポジトリ"ARRIDE"で公開されます。今のところ準備中ですが、近日中に各国・地域とも出揃うはずですので、前もってリンク先を示します。
今後は2023年版以降、あるいは2000年代から遡っての10年ごとのバンドル版、それぞれ刊行計画があるとのこと。期待して待ちましょう!