今年7月に新装、グランドオープンした足摺海洋館SATOUMI。なかなか行く機会が創れなかったのですが、宿毛でのサッカー観戦に合わせて、足を延ばしてみることにしました。
足摺岬のある土佐清水市の景勝地、竜串には以前より水族館「足摺海洋館」がありました。私もかつて訪れたことがあります。
長らく親しまれてきた水族館でしたが、設備の経年もあり置き換えられることに。そして今年7月、 新施設「足摺海洋館SATOUMI」が開館したのです。
入口前には海をイメージしたであろう郵便ポスト。上にはウミウシが乗っています。
竣工間もない新たな海洋館。ただ期待された矢先にコロナ禍となったのは不運としか言いようがありません。
ともあれ入館します。チケットは海洋館単体のものと、付近の足摺海底館、グラスボートとセットになったものがあり、今回は海底館とのセット券を購入しました。
オープン記念ということで、さかなクンさんさんからのイラストが寄せられています。
足摺海洋館は竜串湾や足摺の自然をモチーフとしています。こちらは付近の原生林がテーマです。
この水槽で飼われているのは、トサシミズサンショウウオ。最近になって、実は独立した種であることが分かったサンショウウオです。知識って書き換えられるんですよね。
2階に上がり、原生林を抜けると、日の当たる水槽でウミガメが泳いでいます。
すぐ近くからデッキに出られるようになっています。眼前には竜串の海、奥に見える海から突き出た建物は、足摺海底館です。
隣には、こちらも最近できたビジターセンター「うみのわ」。足摺・竜串の自然に関する情報提供や調査研究を行っています。
この辺りの海はサンゴの里でもあります。ここでは大小硬軟さまざまなサンゴが展示され、たまに魚も泳いでいます。
竜串湾をイメージした大水槽。本来ならヒトデやナマコと言った生物に触れられるのですが、新型コロナウィルス感染に伴って今は休止中です。
大水槽の奥はガラス張りになっていて、竜串湾を望みます。
しかし、こうして見ると大水槽というより大浴場っぽい気も……
ズームして撮影すると、まして大浴場っぽく見えません?観光地のホテルのCMに出てきそうな←やめなさい
海の生き物は、見るだけではなくて、食べるものでもあります。そんな恵みとなる生き物をここで展示しています。
ただこの辺になると、常食するものでもないわけです。ヒオウギガイは高知で「長太郎貝」として知られていて、露店で焼いているのを食べたことがありますが、他はどうだったっけ……?
この辺も、呑みに行くでもなければなかなかお目にかからないものではあります。もっとも、幡多のスーパーや魚屋さんでは普通に並んでいても驚きませんが。
一方こちらはイワシの大群。水槽の中に天敵はいませんが、それでも固まって泳いでいます。
足摺の海の展示が続きます。ただこの辺になってくると、門外漢の私には、何が何やらですが(汗
こんどは足摺からさらに外洋に出て、生き物を下から眺めます。ちょうどエイが真上を泳いでいます。
ちなみに、エイもスーパーで切り身がパックになっていたり、土地によっては魚屋さんでまるっぽ売っていたりするのを目にします。
海にはクラゲやウミウシといった生き物も。クラゲはどこに行っても水流に流されています。
展示室を見ると、なんとソファがウミウシとクラゲでした。
クラゲです。足もついています。
こちらも足のついたクラゲです。先程と柄も違いますね。種までは分かりませんが。
そして深海に降りてきました。深海と言えば、浅い海とはだいぶ違う生き物がわんさといますが、私にはタカアシガニのイメージが強いです。
続く企画展示室では、シノノメサカタザメの重さ体験というのがありました。旧館にいたシノノメサカタザメが引っ越しするとき、このように担いで運んだそうで、その重さを実感してもらおうというものです。
注意書きには大変重いと書いているので、気を付けて担ごうとしたところ、全く動きません。
重いってレベルじゃありません。無理です。って、一人で竿を担ごうとしたら当たり前と言えばその通りですが。
展示室には海洋館の模型が置かれています。今はまだ旧館がありますが、これを見る限り、いずれは解体されそうです。
一通り展示を見て外に出ます。快晴とはいきませんが、晴れたら晴れたで日刺しがとんでもないので、このぐらいがかえって良いような気もします。
朝に市内を出てお昼も回ったので、ごはんにしようと思ったのですが、カフェには地場のものがほとんどなく、唯一あった炊き込みご飯のおにぎりセットも売り切れ。一方で、なぜかボルシチと黒パン(!)のセットがあったのですが、こちらも売り切れ。あとは一般的なカフェメニューしかありません。
とりあえずピザを分けて、あとはこれからの道中でデザートを探すことにしたのでした。