毎年のアジア各国・地域の動向をまとめた『アジア動向年報』、2020年版が刊行されました。今回もモンゴル編は私が担当、これで10年間執筆させていただいたことになります。
東は朝鮮半島から西はアフガニスタンまで、アジア各国・地域の政治・経済・対外関係の1年の動きをまとめた『アジア動向年報』。今年は新型コロナウィルスの影響もあり少々ずれ込みましたが、このほど無事刊行の運びとなりました。
そして、今回もモンゴルについては当方が担当させていただいております。2019年のモンゴルについて、恒例の統計や政府要人一覧も含めまとめております。
何かとしっちゃかめっちゃかな動きが多いモンゴルですが、今年は例年に輪をかけて、政治・経済・対外関係とも1年間の流れ・ストーリーがつかめず、どこに要点があるのか、力点を置いて記述すればいいのか、ギリギリまで悩む日々でした。
そのせいで、例年以上に、さまざまな記述について手が回らなかったり目が配れなかったりで、編集の皆さまにはご迷惑をお掛けした次第です(汗
そうして出来上がった論考。これがモンゴルの2019年を振り返る上でどれほど有益化は、読者の皆様のご判断に委ねたいと思います。
なお、冊子体についての詳細は、下記ジェトロ・アジア経済研究所のリンク先からご覧いただけます。
紙の本が良いという方、もちろんご購入いただけるとありがたいのですが、例によって、各地の図書館にぜひ所蔵していただけるよう、皆様のご協力をぜひぜひお願いしたいと思います。
また、PDF版はアジア経済研究所のリポジトリARRIDEでご覧いただけます。こちらは無料でダウンロード可能です。
さて、ここからは個人の感想です。
2011年版から当方がモンゴルを担当することになり、気がつけば10年経ちました。
当時、私はモンゴル研究をほぼ中断していた、それどころか店じまいも考えていました。それだけに、この仕事を引き受けるには蛮勇が要りました。特に初年度は情報をどう整理、分析するかの見当がつかず、初稿は徹夜続きで執筆したのを覚えています。
それから10年。今では、年に1回の原稿をまとめるために、モンゴルのさまざまなニュースサイトを確認することが、毎晩・毎朝の日課となりました。今はCOVID-19の情報と総選挙関連で、日によっては合計3時間近くを要することがあります……(なので、他にもいろいろ書けるなら書きたい)。
そういうこともあり、この仕事に携わることによって、私はモンゴル研究者として復活できましたし、モンゴル研究者として堂々とアピールできるようになったのかな、とも思っています。
ともあれ、2019年のまとめもできました。よろしければご一読のほど。