四国サッカーリーグ首位を順調に走る高知ユナイテッドSC。この日は普段試合のある春野を離れ、高知県中西部の佐川町にあるスポーツパークさかわで試合を行います。珍しい機会なので、行ってみました。
スポーツパークさかわは佐川町の東部にある天然芝のサッカー場です。かつては国体の成年男子サッカーでも使われたことがあります。
国道33号線沿いにあるので車での遠征には便利なのですが、それだけに駐車場がすぐに埋まってしまいます。私もそれを見越して、1時間前には着くように出たのですが、既に満車。近くに臨時の駐車場があったのでそちらに行くと、会場まで送迎の車が利用できました。
今回はメインスタンドの芝生席を利用。早くからやって来たサポーターの姿もあります。もっとも、試合開始前の時間を利用して、メインスタンドでも応援練習を行っているサポも結構います。
ゴール裏は通路になっています。ホーム側すぐそばまで山が迫っているのを利用して、法面にフラッグや横断幕が掲げられています。
もっとも、ピッチまで非常に近く、フェンスも何もないので、シュートが直撃することもあります。試合や練習中に通るには、余程気をつけないといけません。
春野球技場と同じく、スコアボードは手動。手作り感満載です。
さてさて試合です。キックオフまえに高知ユナイテッドの選手が円陣を組みます。
この日の対戦相手はアルヴェリオ高松。四国サッカーリーグでは中堅どころのクラブです。そのアルヴェリオのキックオフで、試合が始まります。
キックオフ直後は一進一退。アルヴェリオも高知ユナイテッドゴール付近まで攻め上がります。ただ両チーム最初のシュートが高知ユナイテッドから出ると、徐々に試合は高知の流れになります。
そんな中、アルヴェリオゴール前での競り合いから18番泉が倒されてPK獲得。これを泉が落ち着いて決め、前半16分に高知が先制点を奪います。
すると前半18分、高知はショートコーナーからアルヴェリオを攻め立て、最後は5番中山が頭で2点目を叩き出します。
俄然動きが出てきたスコアボード。点数表示の字は大きいです。
この後試合はしばらく落ち着きますが、39分には9番長尾が中央からアルヴェリオゴールに転がして3点目をゲット。
このまま高知ペースで進む前半終了間際、サブの選手がアップを始めました。メインスタンドでもピッチまでこの距離、アップ中の選手も本当に間際にいます。ただその近さなので、試合中にラインを割ったボールが飛んでくることもありました。
結局前半は3-0で終了。ハーフタイムに抽選会が行われました。残念ながら一つも当たりませんでしたが(苦笑)
続いてはミニライブ。マフラータオルを振って盛り上がります。
イベントが終わるとすぐさま後半開始。高知ユナイテッドのキックオフで始まると、流れをつかんだ高知が立て続けに攻撃しますが、なかなかゴールを割ることができません。57分(後半12分)には一気に選手を3人代える策に打って出ますが、ゴール前でのパスが合わなかったり、合ってもオフサイドに引っ掛かったり、最後の詰めに苦しみます。
それでも73分(後半28分)、ついに4点目のゴールが生まれます。24番平田が出したパスに、途中出場からゴール前で再三チャンスをうかがっていた17番船川が頭で合わせ、ようやく後半初得点です。
さらに84分(後半39分)には10番キャプテン横竹にもゴールが出て、これで5-0です。
終了直前には両チームがゴール前でフリーキックのチャンスを得ましたが、どちらも得点はなく、そのまま試合は終了。5-0で高知ユナイテッドSCが連勝を延ばしました。
試合後、観客を見送るべく、選手たちが集まって来ました。ちなみに、この反対側に建物があって、その近くでアルヴェリオの選手たちが着替えているところです。
インタビュー用のボードも組まれ、途中から応援に出てきたわんピーも登場。準備万端かと思ったのですが、この日のヒーロー、5番中山が試合終了直前に負傷して動けないとのこと。インタビューは急遽ピッチ内に移動して行うことになりました。
不安が漂う中、それでもインタビュー開始。どうも足をくじいたかひねったかのようで、アイシング中です。
インタビューは座って実施。本人の話しぶりは至って飄々としているので、大事ないと思いたいのですが……
ともあれ、この日も高知ユナイテッドSCは快勝。今季は全勝を続けています。2位のFC徳島やその他のチームのためにも、今季でJFL入りを決めてほしいところですが、そのためには相手にスキを見せないことが大事になるでしょう。
その点で気になったのは、終了間際の自陣ゴール前でのファウル。他の地域リーグの上位チームともなれば、こういうミスが命取りになりかねません。リーグ戦は残り3試合、こういう危険の芽をどう摘んでいけるかも問われてきます。