第65回よさこい祭り本番、二日目には一日目以上に競演場や演舞場を見て回りました。写真が多くなるので、前後に分けてお送りします。
ちょうど出発点に着いたのは、「土佐長宗我部~鯨波~」(げいは)。四国の覇者長宗我部家をテーマとする新進のチームです。
長宗我部氏の家紋「七つ酢漿草」を付した衣装で、踊り手たちが踊ります。
フラフの後ろには幟を持った人が見ると、長宗我部元親を大河ドラマに、というアピールでした。
続いてきたのは帯屋町筋。初回から毎年参加していて、よさこい祭りでも代表的なチームの1つです。
堅実、安定感。伝統チームなればこその踊りを繰り広げます。
〆は揃いの「帯筋」提灯を持った男衆。よさこい祭りの定番の一つです。
この後、ふと思い立って河岸を変えてみることにしました。
ちょっと距離はありましたが、南西に歩いて上町四丁目電停の辺りに来ました。こちらが上町競演場、電車通りの広い歩道を、各チームが踊り歩きます。
今踊っているのは、東京から来た「なるたか」。猛暑の盛りの中、爽やかな衣装で踊っていきます。その横を路面電車が通り過ぎるのも、高知らしい情景と言えばその通りです。
今度は県内からのチームです。こちらは四万十町からの「四万夢多」。町への思いを謳い上げた歌を、地方車が流していきます。
続いてやって来た踊り手たち。前後で彩りの大きく違う衣装がポイントです。
背中にあしらわれたのは鯉のぼり。四万十町の面目躍如です。
ちなみに、何で鯉のぼりなのかと言う方、以下の当方エントリをご一読ください。
広い通りにはためくフラフ。この辺りは電車の架線以外の電線が地下化されているので、フラフは振りやすそうです。
続いても県西部から、チーム「梼原」がやって来ました。いかにも純和風建築的な地方車です。
踊り手を先導するのは天狗です。沿道の小さな子どもは恐怖のあまり親にすがりついたり、半泣きになりながらも勇気を振り絞って近づこうとしたり、という反応です。
津野山神楽の郷、梼原町。その神楽をモチーフにした衣装と踊りが展開されていきます。
今度は市内のチームです。登場するのは自動車ディーラーの合同による「車座」。
重厚なイメージのあった先程の梼原とはうって変わった軽快な動き。ただ、どちらもまぎれもなくよさこいなのです。
昭和初期のモダニズムを彷彿とさせる和装と帽子の一団が続いていきます。
次も高知のチームですが、こちらは学生による団体「粋恋」です。
いかにも若々しい、勢いのある踊りを繰り広げる踊り手たち。
高知県内にある大学は、当方本務校の高知大学と、高知県立大学、高知工科大学の3つのみ。なので県内の大学生チームに加わる学生も限られてきますし、中には地域協働学部の学生も少なからずいます。
ちなみに、よさこいに参加するという学生と先週話したところ、本番の準備で髪を染める必要があったとのこと。まぁ確かに見事な金髪になってましたが、なんなんだその義務感は(笑)
ともあれ、こういうところで見知った顔を見つけるのは嬉しいものです。SNSでは以前書いたのですが、「来るな」と言われたのに子供が出る野球の試合に行ってしまうお父さんの気持ちが分かります。もっとも、出ると分かっていながら見つけられなかった学生もいますが……
と、背後にどこかで見た小ぶりのトラックが出てきました。
ついに来たか。同じ大学生は大学生でも、高知大学男子寮「南溟寮」のチーム。よさこい祭りに詳しいはずの地元メディアをして「最狂」と言わしめた一味です。
梅の辻に来たらよさこい最狂チームに出くわした。その名は「高知大学南溟寮」。これぞよさこい。賞をもらうこともないだろう、だが死ぬまでに必ず見ておくべきチームである。 pic.twitter.com/es2JKzTg14
— えいぞう(テレビ高知映像公式) (@ku_eizo) August 10, 2019
この後から面々が登場するわけですが、なんというか、まぁ、アレなので、画像は直接貼らずにリンクを置いときます。どんなんなのか関心のある方は、ご自身の判断と責任において閲覧してください。
気を取り直して、こちらはJR四国のチーム。昨年は高知駅演舞場で観覧しました。
JR四国のパフォーマンスは正調を基本としつつ、鉄道事業者らしい歌を入れたもの。踊り手が進行していくところ、駅長が安全管理に努めています。
行列を締めるのは駅員や乗務員。ただ、JR四国のキャラクターが出ないか少し期待したのところ、見当たらなかったのは残念でした。
そろそろお街の会場に行きたいので、電停へと渡ります。なかなかないアングルでのよさこい見物、新鮮な感じがします。
電車を待つ間にも、いろいろなチームがやって来ます。
こちらソフトバンクは東京から初参加とのこと。auとドコモは既に参加しているので、これで大手3社が揃ったことになります。
ただ、肝心の電車が旭競演場辺りで渋滞にはまったのか、なかなか姿を現しません。ようやくやって来ると、中は既に一杯。高知にあるまじきラッシュの中、それでも何とか電車に乗り込みました。
なお、一日目の様子は以下からどうぞ。