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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

横手から奥羽本線で南下、南陽から山形鉄道フラワー長井線へ(2019年早春の東北一周No.21・あきた→やまがた)

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 東北一周の旅も6日目、ここまで福島、宮城、岩手、青森、秋田と回ってきました。この日は最後の目的地、山形県に向かいます。出発前の腹ごしらえは、ナウなヤング感が漂います。

 

 

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 奥羽本線の普通電車で横手を発って、まずは山形の新庄へ。

 秋田県内だけならまだしも、山形との県境を越える電車はぐんと少なくなります。山形に入ってからの普通電車の乗り継ぎも、必ずしもスムーズではありません。この日は移動距離はあまりないので、朝はゆっくりしたかったのですが、気づけば早くからの出発になってしまいました。

 

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 電車が県境に近づくと、再び雪がうず高く積もる風景の中に入ります。駅名標とこの雪の量、多くは申しますまい。

 

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 さらに電車は奥地に入っていきます。かつては特急電車が頻繁に行き来した幹線も、山形・秋田新幹線の開通で、今はほとんど地域輸送だけの区間になってしまいました。それでも何とか雪を除け去り、鉄路は守られています。

 

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 勢いよく県境を越えた電車が山形県に入り、最初の及位駅に着きました。どういう土地でも難読駅はありますが、昨日見た笑内と並ぶ難しさです。

 

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 電車はさらに平野部に降りていくと、再び雪解けの風景に戻ることができました。東北に来てから、何度も冬と春を行き来しています。

 

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 電車は終点の新庄に着きました。奥の細道にあやかった川舟が駅に飾られています。その隣には天狗のような顔出しパネルがありますが、顔のイラストを描いてからくりぬいたのでしょうか、目の跡が残ってます。

 

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 改札を出たところ、駅ビルの中に大きな山車がありました。8月末の新庄まつりで市内を練り歩く屋台だそうです。昨日の五所川原のねぶたの豪壮さに対して、こちらは凝りに凝った造りですね。

 

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 ふと見ると、こちらは先程の顔出しパネルの正体でしょうか。あの冨樫義博先生が新庄市のご出身ということで、描かれたということです。

 

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 ここからは同じ系列ですが、紫の電車からレール幅の違う緑とオレンジの電車へ。山形新幹線と同じ線路を走る普通電車に乗り継いで、さらに南を目指します。

 

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 電車は快調に山形まで着きました。ここから新幹線……というわけではなく、別のホームに停まっている普通電車に乗り換えて、発車を待っているところです。そして東京からの「つばさ」号が到着するのを待ってから、電車は米沢に向けて出発しました。

 

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 山形から30分後、電車は南陽駅に着きました。出迎えてくれた「鶴の恩返し」のキャラクターに、昨日見たあきたこまちのキャラクターからの造形の変化を感じずにはいられませんでした。

 

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 赤湯駅の中には地元の銘品・特産品をいろいろと扱う「駅の駅なんよう」があります。この2羽のうさぎはそのキャラクター、「ビバ」と「ベジ」です。

 

www.city.nanyo.yamagata.jp

 

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 気になるものはいろいろあったのですが、何よりお昼時。新庄で軽めのお弁当図ったのですが、もう少し何か欲しかったところ、山形名物玉こんにゃくを発見。安くて旨くて旅情を感じる、貧乏旅にはこれ以上ない格好のご当地グルメです。しかもその場で温めてくれるそうなので、お願いすることにしました。

 

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 というわけでお昼ご飯。見た目以上にバラエティーがあるのにワンコインランチです。所謂名物以外でも、地元で手作りのお弁当を食べるのも旅の楽しみというものです。

 

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 ご飯を食べたらホームに出るのですが、今度はJRではなく、跨線橋を渡り、赤湯から出発する第三セクター鉄道山形鉄道フラワー長井線のホームに向かいます。

 

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 桜色のディーゼルカーが発車を待っています。寒い時期なので引き戸のドアは締め切られていて、手動で開けて中に入ります。車内には我々以外にも旅行中と思しき乗客がいて、少しだけ賑わっています。そしてほどなく、列車は南陽駅を発車します。

 

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 フラワー長井線は赤湯から荒砥まで、約30キロの間を走る路線です。ただ、今回は赤湯から2駅しかない宮内駅ですぐに下車しました。

 この駅に、どうしても会いたかった方がいるのです。

 

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