前期も終盤に差し掛かり、優勝に僅かな望みをつなぐ高知ファイティングドッグス。今日は愛媛マンダリンパイレーツとの対戦です。
この日は試合前にグランドソフトボール高知県チームによる試技がありました。視覚障碍者向けに発達したスポーツです。
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捕手からの合図で、投手がハンドボール大のボールをマウンドに転がし、打者が打ちます。ただ、野球・ソフトボールではゴロ扱いの打球でも、ボールが止まる前に捕球すればアウトになるそうで、得点に至るまでが大変そうです。
ここで駒田監督が打者として呼ばれたのですが、「ゴルフの要領で打つと良い」と言われると、何と右打席に立ちました。現役時代には考えられなかった貴重なシーンです。
最終的に放った打球は、ベース間を越えてレフト方向に進んで停止。ヒット扱いとなりました。いきなりの打席でしたが、流石です。
高知県チームは選手・スタッフを募集しているとのことです。視覚障碍がある人もない人も、それぞれ関わり方があるようです。
本日のスタメン。銀次郎がトップに入っています。愛媛はカンディラスという選手が加入。調べたら新潟アルビレックスでプレー経験のあるオーストラリア出身選手とのこと。
この日はauショップ天神の協賛試合「高知家エールの日」。国歌独唱はよさこいauチームのヴォーカルの方が務めました。本学学生でもあるとのこと。
続いては花束贈呈、こちらもauチームのメンバーが登場です。
セレモニー後は記念撮影。auチーム、グランドソフトボール高知県チームに、昨日天皇杯1回戦で勝ったばかりの高知ユナイテッドSCのメンバーも加わります。天皇杯、出張でなければ観に行ってたんですが(苦)
始球式は県内に拠点を置く女優の岩松美穂さん。マウンドからノーバウンドできっちり届かせていました。
さて試合です。高知の先発は加藤、立ち上がりから走者を背負う展開が続きますが、失点は許しません。
一方の愛媛先発竹本ですが、初回こそ簡単に抑えたものの、2回に味方が先制のチャンスを潰した直後に捕まります。
四球とヒットで無死1, 2塁とすると、6番高井がレフトスタンドに放り込み、ファイティングドッグスが3点を先制します。このあと愛媛も再三チャンスを作りますが、あと一本が出ずにゼロ行進が続きます。
5回裏、高知は先頭の山下が四球で出塁すると、暴投に死球が絡んで1死1, 3塁とチャンスを拡げます。ここで宮田の内野ゴロの間に山下が生還し、ノーヒットで追加点を得ることができました。
6回表、愛媛は竹本を継いで樽見が2番手登板。味方の好守もあり、さらなる失点は許しません。他方、高知は加藤が徐々に調子を上げ、気がつけば8回を被安打9ながら無失点です。
そして8回裏、加藤が投球練習を始めました。既に球数は100球を越えていますが、ここで完封に挑みます。
しかし、愛媛も甘くはありませんでした。先頭の代打太田が死球で出塁したところ、元阪神のペレスがライト線に2塁打を放ち、1点を返します。
しかし愛媛の反撃はここまで。加藤がその後も投げ切って1失点完投です。
最終スコア。香川が勝って優勝へのマジックを4としましたが、僅かな望みはつなぎました。
ヒーローインタビュー。もちろん完投の加藤、勝利打点の高井が呼ばれます。
が、後ろ……ザックさん、ちょっとちょっと!
インタビュー終了後、いきなりスクリーンが外され、加藤と高井が水を浴びせられます。スポーツドリンクではなくてトロ箱というのがいかにも独立リーグですが、カツオは入っていなかったと思います。たぶん、うん。