1年以上の空白を経て、ようやく高知球場に戻ってきました。四国アイランドリーグplus公式戦、高知ファイティングドッグス対香川オリーブガイナーズの対戦です。
新型コロナウィルスの影響で、アイランドリーグも多分に漏れず開幕延期。そして開幕後もチームで感染者が出て日程が狂ったり、ホームゲームがあると思ったら仕事があったり天気が悪かったりで、気がつけば秋風が吹き始めました。
とはいえ、今季のペナントレース自体はまだまだこれから。高知は香川・愛媛との団子状態を何とか抜け出し、首位を走る徳島に食らいつこうとしています。
そんな中、ようやく今季初めての現地観戦に行くことができました。香川オリーブガイナーズとの対戦です。
それでなくてもコロナ禍の中、しかも代替試合。この日の出店は土州焼きのお店のみでした。
ただ、その土州焼きがご覧の大盤振る舞い。ここまで言われたらニラ玉モッチーズでしょう(笑)
キムチとラー油をサービスしてもらったニラ玉モッチーズ。懐かしい味と言えば大げさに聞こえるかも知れませんが、今季はこのまま1試合も観戦に来れないかも知れないと思っていたところなので、そういう気分です。
さて本日のスタメンです。この日は代替試合のため7イニング制になります。
試合前に登場したファイティングドッグスのメンバー。例年ならある試合前セレモニーはほとんどなし、スタメン選手が開始直前に一言ずつ挨拶していたのもありません。
ともあれ試合です。高知はエース石井が先発。たびたび走者を背負いながらも要所で香川の打者をねじ伏せます。
一方の香川の先発は林。細かいコントロールと配球で、高知の打者の狙いを外していきます。
そんな中、先手を取ったのは香川です。3回表、連打と四球で無死満塁とすると、石井が放った打球はショートの正面に。しかしホームへは投げられず、6-4-3の併殺打の間に3塁走者が生還します。
一方、高知も4回裏に同じく無死満塁のチャンスをつかみます。ところが、後続が林の投球に翻弄されて連続三振。UZGS(アルティメット残塁グランドスラム)、無死満塁から三者連続三振で無得点三者残塁という究極の至芸も頭をよぎります。ちなみに、14年前にNPBの試合で見たことがあります。
しかし、その懸念を振り払ったのがラストバッターのサンフォでした!積極的に打ちに行った打球は三遊間を破り、2人がホームイン。高知が逆転に成功します。
高知は5回にも1死1, 3塁のチャンスを作ると、香川は林を諦め、2番手に楠本を送ります。
その楠本の投球を打者宮本は何とか取られたものの、バットを折られてしまいます。ところが打球がレフト線へと転がっていき、守備陣が追いかける間に、気がつけば走者2人が還ったばかりか、宮本も3塁に到達します。
楠本は結局宮本1人との対戦でスイッチ。代わって橋並がマウンドに上がります。
すると、今度は大下が右中間深くに達する辺りを放ってこれが3塁打。高知が1点を加えます。さらに松尾のセンターへの犠牲フライも続き、高知が6-1と大量リードを奪います。
7イニングでもグランド整備と抽選会は5回終了時に実施。この日は岡部投手がくじを引きます。なお結果は
残る2イニング、石井が表を4人で片づけると、裏は2死から2塁にサンフォを置いて、濱がライト前にヒットを放ちます。ライトからは好位置に送球が返ってきましたが、サンフォの走塁が勝ち。高知がダメ押し点を手に入れました。
7回表、石井の完投もあるかと思いましたが、吉田監督は最終回を平間に任せます。
平間は2死から振り逃げに見舞われると四球を出してしまいますが、直後を三振に抑えて試合終了。高知快勝です!
最終スコアです。勝負所を相手に渡さない投球、効率のいい攻撃、実に良い試合です。1失点は、まぁ気にすることはないかと(笑)
ヒーローインタビューは通常通り行われます。目立つ場面が減るのは選手にとってもかわいそうな気がしたので、一安心です。
打のヒーローは勝利打点のサンフォ。今やチーム随一のベテランです。
当のヒーローはもちろん石井。久々のNPB本指名への期待も膨らみます。
この日に首位徳島も勝ったため、ゲーム差は2のまま。翌日の愛媛とのダブルヘッダーでこの差を詰められるかが注目されます。