大豊町怒田集落の存続、継承を目指すNPO「ぬた守る会」がクラウドファンディングで事務所を設置。このほど行われた事務所完成お披露目会に行ってきました。
久しぶりの怒田集落から広がる風景を眺めます。このところ、東豊永地区でも落合や南大王に行く機会はあったのですが、なかなか訪れる機会がなかったのです。
「ぬた守る会」は、その名の通り怒田集落を守り継いで行くための組織です。その事務所を開設すべく、以前クラウドファンディングを行い、見事成功させたのは、当ブログでもお伝えしたところです。
その事務所がついに完成……にはもうちょっとかかるそうなのですが、ひとまず開設の運びとなりました。そのお祝いがあるというので、クラウドファンディングの協力者として勝手に押しかけてみた(ココ重要)のです。
事務所はかつての公民館を改装したもの。表にはかわいらしいボードが飾ってあります。
こちらが内部。ふすまをとりはらい、スペースを広く使えるようにしています。田畑代表に昨年お子さんが生まれたばかりということで、ベビーベッドが置いてあります。何事も進んでいるはずの都会で、子連れOKのオフィスってどれだけあるんでしょうね。
今回はお祝いというので、学生が飾り付けを施しています。床にはマットレスが敷いてあるので、赤ちゃんも安心して転がれます(?)
事務所の大きな特徴が、こちらの薪ストーブ。使い慣れるまでが大変なようですが、標高500メートル超、まだ肌寒い早春の空気が流れる中で、柔らかく、ほんわかと事務所を暖めてくれます。
薪は事務所の脇に積まれています。ただ、このまま使うには大き過ぎるものが多く、ストーブにくべるときは、さらに割って細くしているようです。
事務所の壁に、こんな絵がありました。ただ由来は分からないので、機会があれば聞いてみようと思います。って、たいがい忘れてしまうのですが。
さて、事務所完成お披露目会のスタートが近づいてきました。こちらが式次第、夕方まで実に盛りだくさんの内容です。
まずは事務所の除幕式。高知大学吹奏楽部のトランペッターが吹き鳴らすファンファーレに続いて、看板を覆う幕が取り払われます。
事務所の看板が現れました。一枚板の看板が天然色豊かに彩られています。しかしこの板、どこで見つけてきたんでしょうね。
続いては高知大学吹奏楽部による演奏会。過去にも怒田で演奏したことはあるそうで、その時に好評だった曲も含め、アンサンブル用の小品から歌謡曲まで、幅広く演奏しています。
次はお待ちかねのもち投げ。といっても外は天気が悪いですし、台のようなものもないので、来場者は土間に集まって、学生が客間から餅やお菓子を投げる形です。こういうこともあろうかと、常日頃から買い物袋を持参していたのが功を奏し、結構な戦果を収めました(笑)
午前の部が終わり、お昼休みです。しし汁を頂けるというので、遠慮なくよばれました。
すっかりお馴染みになったしし汁。全員に配ってもまだ余ったそうなので、2杯目も頂きます。ただ豊永で買った弁当もあって、流石に食べ過ぎ(苦)どうしても調子に乗ってしまうんですよね。
祝日の怒田集落。学生や教員、集落の方々が集まる事務所の煙突から、薪ストーブの煙が上がります。限界集落と呼ばれる集落に新たに生まれた、人々の営みの新しい証です。