高知ファイティングドッグスの本拠地球場は、実は高知市ではなく越知町にあります。といっても、実際は普段の練習場なのですが、年に1試合程度は試合が開催されます。昨日がその越知での試合開催日、無料送迎バスもあるので行ってきました。
越知町までの送迎バスが出るのは、はりまや橋観光バスターミナルから。ただ事前に頼んでいたのか、途中から乗り込む人もちらほらといました。
余談ですが、この日はファイティングドッグスの試合と高知ユナイテッドの試合がバッティング。どちらにするか相当迷ったのですが、高知ユナイテッドの試合は中継がある(地上波!!)ので録画すれば良いのと、これまで越知町は通過するだけだったので、一度ぐらいちゃんと足を降ろさないのも悪いような気がしてきたので、今回は越知町訪問を優先した次第です。
バスは高知市内を出ると、いの町、日高村、佐川町を経て、国道33号線で4番目の自治体となる越知町に入ります。そして街の中心部から高台に上がり、越知町民総合運動場の野球場前に到着しました。
こちらが野球場。ファイティングドッグスのホームグラウンドです。観客席は内野に多少付いている程度で、照明も簡易なもの(それでも照明があること自体は貴重ですが)。野球観戦歴40年近く、ついにここまで来たか、というある種の到達感を覚えます。
スコアボードは手書きかと思いきや、デジタル風のマグネットを貼り付けて表示するものです。スコア表示係用に、手前に簡単な通路があるのが見えます。
この日はホームタウン冠協賛試合とのことで、入場は無料。球場手前の物販ブースで買い物をすると、200円で1枚抽選券が貰えます。ということで、キリが良いように買い物をしようと、昼食に肉入りぶっかけうどん400円を仕入れました。なお抽選の結果は
ふとグランドを見ると、越知町のキャラクター、よコジローがやって来ました!
よコジロー、ファイティングドッグスの選手たちにも溶け込んでいるようです。
試合前セレモニーにも出席。周辺自治体から両チームに記念品の贈呈です。
記念撮影中。ちなみに、よコジロー本人ではないですが、観察員のtwitterアカウントがあるそうです。
話では、前日から東京ビッグサイトで「第3回ふるさと納税大感謝祭」が行われていて、よコジローも越知町を代表して参加していたようです……ん?
さて、試合前には審判から越知球場での特別ルールの説明がありました。構造上独特なところがある球場なので、観る方にとっては有難いです。
外野レフト側。一般の球場のようなフェンスがありません。こちらはノーバウンドの打球がそのままスポンサー広告に当たればインプレ―、それより上ならボールデッドで打者に4個の安全進塁権が与えられる、つまりはホームランです。
ライト側もポールの手前に簡易な柵が置かれています。こちらは打球がノーバウンドで柵にあたればインプレ―、越えればボールデッドで4個の安全進塁権、バウンドしてから策を越えてもボールデッドで2個の安全進塁権がそれぞれ打者に与えられるとのことです。あらためて、凄いところに来たもんだという気がします。
さて、試合は普通に行われます。高知の先発は加藤、省エネ投球で愛媛の打者を抑えていきます。
愛媛の先発は髙下。こちらも1回2回と得点圏に走者を進めながら、失点は免れる投球です。
先制したのは高知。3回裏に四死球と内野ゴロで1死2, 3塁とすると、安藤がセンター前にきっちり運んで2点を奪います。
ところが直後、愛媛は先頭大田のヒットとけん制悪送球で無死3塁のチャンスを貰い、4番古川のライト前タイムリーで1点を返します。
愛媛は直後の4回裏から継投に出ます。2番手には杉安が登板、2死1, 2塁としながらも無失点で切り抜けます。
そして愛媛は5回表に1死3塁から岡村がヒット性の辺りを放ちます。これをショート森田が好捕して打者はアウトにできましたが、この間に3塁走者が生還、これで同点となりました。
その裏、愛媛はここでも早めの継投に出ます。3番手に上がったのは左腕樽見です。
その樽見に対し、高知は1死からヒット2本で1, 3塁の場面を作り、森田がタイムリー。再び1点を勝ち越します。
ここから試合は膠着状態に入ります。相変わらず球数少なく抑えていく加藤に対し、樽見は6回は無失点、その後7回からは1点ビハインドながら正田が高知打線を封じます。
加藤は8回も打者2人を難なく抑え、ここまで78球。しかしこの日調子の良い4番古川を前に、駒田監督は澁谷への交代を決断します。これが吉と出て古川は三振。1点差を守って最終回に臨みます。
9回表、マウンドに上がったのは和田。羅が台湾でドラフト指名されてCPBLに移籍した後を務めることになります。
その和田は愛媛の打者を三者凡退に抑え、1点差で高知が逃げ切り成功!
最終スコア……と思ったのですが、早速片付けられてますorz
気を取り直してヒーローインタビュー。勝利投手加藤と先制打を放った安藤、決勝打の森田が呼ばれました。
もう負けられない状況で、首位を相手に勝ち切ったファイティングドッグス。まだまだ反転攻勢の機会は残っています。