前期優勝が近付きながら、足踏みが続く高知ファイティングドッグス。この日は練習場の越知球場に香川オリーブガイナーズを迎えての対戦です。
試合前のグランド整備。トラクターも選手が動かす、と思いきや、
定岡投手コーチでした。後にもこのトラクターを動かしていて、すっかり愛車状態です。
年に一度の公式戦開催ということで、越知町長の挨拶です。
そして両チームに小夏の贈呈です。
責任審判から越知球場の特別ルールの説明。バックネット上空にネットが張ってあったり、外野フェンスが常設でなかったりするので、それに合わせて規定がいるのです。
これがセンター後方のフェンス。2面ある練習場を区切っています。それなりに規模のある運動公園によくあるパターンですね。
ただ、フェンスは放っておくと倒れてしまい、そのたびに試合を中断しないといけません。いかにも独立リーグクラスの球場、と思ったのですが、昔はNPBの二軍球場でも「電車が通るたび中断」ってのがあったのを思い出しました。
さて試合です。高知の先発は田村。
その田村、1回は無失点で切り抜けました。越知球場名物(?)の手動スコアボードにゼロが入ります。
一方の香川先発は橋爪。四球とエラーでピンチに立たされますが、こちらも失点は許しません。
試合が動いたのはその直後です。2回表、1死2塁で高知のサード桑原がゴロを悪送球。ボールが倉庫とブルペンの間に入り、走者に安全進塁権が与えられて、香川が1点をもらいます。
一方の高知もすぐさま反撃。2回裏に連続ヒットでチャンスを作ると、有田のタイムリーですぐさま同点。さらに勝ち越したいところでしたが、走塁ミスがあって追加点はなりませんでした。
するとここから試合は膠着。両チームとも走者は出しながら後が続かない展開となります。
じりじりする試合の流れで、先に動いたのは高知。6回に先発田村を下げ、谷村をマウンドに送ります。流石に出すのが早いんじゃないかと思ったところ、不安が的中してしまいました。
谷村は先頭打者を歩かせると、連続ヒットで勝ち越し点を許します。さらに捕逸でピンチが広がると、ここで打たれたレフトへのライナーで3塁走者が生還。点差をさらに拡げられます。
それでも何とか流れを変えたい高知。7回には3番手加藤翔が登板。2イニングをそれぞ四者凡退で抑えます。
他方の香川は橋爪が7回1失点でお役御免。8回には龍頭が登板します。しかしその龍頭、いきなり連続ヒットを浴びてしまいます。
ここで香川は龍頭をあっさり下げ、マウンドに石田を送り込みます。
その石田に対し、高知3番サンフォが初球を跳ね返してタイムリー。ようやく1点を返します。さらに畳みかけたいところでしたが、後が続かず反撃はここまで。
そして9回、高知はビハインドながら守護神秋田を起用。秋田はこの日も劇場を見せ、味方の反撃を待ちます。
その裏、香川が最終回を任せたのは近藤一樹。近鉄とヤクルトにいた方の近藤です。
その近藤は高知の下位打線を難なく3人で抑え、試合終了。高知が接戦を落とし、優勝へのマジックも消滅しました。というか、ここまでよく消えずに済んだものだという気もしているのですが。
最終スコア、となる前に片付けが始まりました。敗戦に落ち込んでいるヒマはありません。
帰りまで時間があったので、付近を歩いてみました。
球場裏にはこんな棚田があります。特大のホームランならこの辺に入り込むという方角です。これだけみれば野球場がある場所には思えないことでしょう。
近くの川まで降りていくと、小さな沈下橋がありました。これまではクルマで通り過ぎるだけだったので、全然気づきませんでした。
沈下橋の中でもとくに小さい橋。これまでは野球を見て帰るぐらいでしたが、たまには付近を歩いてみるものです。