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勝ち点2の「授業料」・2017.05.14.高知ユナイテッドSC対FC徳島セレステ@春野球技場観戦記

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 春から夏へ季節が移っていくのを感じる日差しの中、第41回四国サッカーリーグ第4節2試合が春野球技場で行われました。都合で第1試合はほとんど見ることができず、第2試合の高知ユナイテッドSCFC徳島セレステのみ観戦です。

 

 

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 この日は第2試合が高知ユナイテッドのホームゲームで、それに合わせて物販ブースもオープン。もっとも、私が着いたときには第1試合の終盤で、どのブースも準備の最中でした。

 

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 高知ユナイテッドの試合に備えて、広告ボードも準備中。

 

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 ボードを運ぶのはボランティアスタッフ。サポーターの方も混ざって、次々と運んでいきます。

 

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 この日は昼過ぎの試合ということもあり、食べ物の販売はお菓子がメインでした。こちらは高知名物都まんが新たに発売した高知ユナイテッドの焼印入り都まんです。

 

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 こちらは高知市内に本拠を置くお菓子屋さん、プチグラスのシフォンケーキの高知ユナイテッド版。どちらもハズレのない一品です。

 

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 さて、この日対戦するFC徳島セレステです。昨季は四国サッカーリーグ昇格初年度で何とか残留できたレベルでしたが、オフに高知ユナイテッドの元選手をはじめとする補強を行っただけに、決して侮ってはいけない相手です。

 

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 試合前に円陣を組む高知ユナイテッドの選手。これまでの3試合は順調に勝っているだけに、この日も勝ち点3への期待は高まります。

 そしてキックオフ早々、高知ユナイテッドは押し気味に試合を進めます。4分にはゴールを決めたかと思いましたがオフサイドの判定。13分には14番堀江がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得します。

 

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 ところが、堀江はここで右に大きく外す痛恨のミスキック。すると、ここから試合は途端に暗転します。

 

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 16分には徳島がカウンターから一気に高知ゴール前にボールを運び、22番桑島のシュートで逆に先取点を奪取。このあと高知も攻め上がりますがなかなか決定機に結びつかず、逆にボールを奪われては速攻で危ない場面を何度も作られる始末。

 

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 あげく、前半30分には桑島がGKと1対1の場面を作るや、飛び出してきた8番中川にパス。これを中川が高知の選手と交錯しながらもきっちり決め、2点のリードを奪います。

 

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 まさかの苦しい展開に追い込まれた高知でしたが、前半44分に堀江からのクロスに11番菅原がきっちり合わせ、待望のゴールを挙げます。これで調子が上がってきたところでしたが、残り僅かな時間に2点目は上げられず、1-2で前半が終了します。

 

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 後半開始前に気合を入れなおす高知ユナイテッドの選手たち。

 自軍のボールでのキックオフとなる後半、高知はさらに攻勢に出ます。しかしここでもコーナーキック等のチャンスは作るも決め切れず、徳島の逆襲に遭うことも一度や二度ではありません。クロスを上げても走り込みが間に合わず、ちぐはぐさに怒りをあらわにする選手まで現れるなど、残り時間が少なくなるとともにフラストレーションがたまっていきます。

 

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 ようやくゲームが動いたのが後半89分。途中出場の20番前原が押し込んだゴールで、ようやく高知が同点に追いつきます。

 

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 高知はこのあとも攻め続けますが決定的な場面は作れず、そのまま2-2で試合終了。何とか同点で済んだ、という試合でした。

 

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 試合後の挨拶に来た選手たち。特にサポーターから厳しい声が飛ぶことはありませんでした。

 本来なら首位固めを行うべき試合が、終わってみればほうほうの体でようやく負けずに済んだいう内容。高知が長く攻勢を続けながらチャンスをなかなか作れない高知に対し、徳島はボールを奪うや速攻を見せ、戻りきれない高知の選手を尻目に優位な場面を何度も作っていました。それだけに、不覚を取ったというよりは、今季の陣容を早くから作ってきた徳島との間で、チーム作りの差が出たという感じです。相手に勝ち点3を渡さずに済んだのは不幸中の幸いですが、本来なら得るべきはずの勝ち点が2つ消えたのも事実。これを「授業料」として、チーム内の連携を図ってほしいところです。

 ともにリーグ首位だった高知ユナイテッドとFC徳島セレステがともに勝ち点1を得た一方で、第1試合で勝ったKUFC南国が追いつき、これで3チームが勝ち点7で並ぶことになりました。高知ユナイテッドが消化試合が1つ少ない分、有利ではあるのですが、ちょっとややこしいことになってきました。