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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

幡多のエキチカ道の駅に汽車で行く(なぶら土佐佐賀篇)

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 高知の地元誌の読者プレゼントが当たりました!去年で来たばかりの道の駅、よって西土佐からの詰め合わせギフトです!どんなものが来るのか楽しみ~♪

 って、ちっくと待てよ……

 

 

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 取りに行かないかんがか!?

 

 応募の時点で気づけよって話ですが、やってしまいました。

 プレゼントの受け取り場所は、四万十町西土佐の江川崎。高知県の西の端の方です。同じ県内じゃないかと思う方もいるかも知れませんが、それこそ高知県をなめたらいかんぜよです。イメージ的には千葉市在住の人が安房鴨川まで、京都市在住の人が丹後半島までプレゼントをもらいに行くようなものです。しかもほとんど地道とか鈍行とかで。

 ともあれ、せっかくのプレゼントを無にするわけにもいきません。さらに調べてみると、よって西土佐は江川崎の駅から歩けるところにあるようです。予土線方面はほとんど行けてないので、これは予土線に乗れということかも知れません。

 さらに調べてみると、県西部幡多地方には他にも駅から歩いて行ける道の駅があるのを発見。そして時刻表を繰ってみると、まとめて1日で回れることが分かりました。

 というわけで、駅から1キロ以内の道の駅3施設を汽車で回る日帰りの旅に出てきました。

 

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 朝一の下り列車で窪川へ。着いてみるとプラレールの展示ができてました。窪川駅と付近の岩本寺の模型もありますが、走っているのはJR東海JR貨物の車両です。

 

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 JRの駅から土佐くろしお鉄道に乗り換え。今回訪れる道の駅のうち、2施設が沿線の黒潮町内にあります。

 

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 土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線では、今月から土・日・祝日の普通列車限定の1日乗車券が登場しました。しかも値段がなんと500円!窪川からだと2駅先の荷稲まで往復するだけで元が取れてしまいます。これはありがたい。

 

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 窪川を出た列車は20分ちょっとで土佐佐賀駅に着きました。

 向かいの国道56号線に、道の駅の案内板が出ています。

 

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 本日最初の訪問先はこちら、道の駅なぶら土佐佐賀です。国道沿いに歩けば見つかるので、迷うことはありません。

 

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 国道に出る道を歩いていると、地域の民話を伝える案内板がありました。これを立てた省庁も町も、今は合併して姿を消してしまい、古い民話だけが今に残っています。

 

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 国道に出てさらに歩いて、いよいよ道の駅が現れました。

 高知県内の高速道路は窪川から西が未開通で、幡多地方に車で行く時は、この国道56号線を走ります。なのでこの辺も普通ならさっと通ってしまうのですが、こうして歩いてみると、風景も違って見えますし、道の駅がゆっくり現れた時の感慨もまた違います。

 

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 道の駅なぶら土佐佐賀到着。あいにくの天気ですが、朝からしっかり営業しています。

 

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 谷あいに見えるかも知れませんが、実は海が近いこの辺り。道の駅には大漁旗が並んではためいています。つくづく天気の悪いのが残念です。

 

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 道の駅には黒潮町内の大きな観光案内が立っています。下の方にはボードがいくつもあって、それぞれ名所や施設の解説や写真を見ることができます。

 

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 なぶら土佐佐賀のウリは何と言っても鰹。藁焼き鰹のたたきは当然のこと、鰹丼や鰹カツカレー、カツオコロッケ等々あります。なので道の駅のロゴも、もちろん鰹が登場します。

 

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 正面ドアに営業中のボードが掲げられています。

 土佐の言葉というとどこも同じような方言に思われるかも知れませんが、実は土地によって違いがあります。中でも幡多地方の言葉は「幡多弁」として、いわゆる「土佐弁」とは別物として扱われるのが、こちらでは一般的なようです。このボードも、高知市内なら「開いちゅうで」となりそうなもので、微妙とはいえ、やはり明らかな違いがあります。

 

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 施設内には高知を拠点とするフィギュアイラストレーター、デハラユキノリ氏による大きなイラストが掲げられています。こちらは書き込み放題のようで、道の駅を訪れた人々と思しき書き込みでいっぱいになっています。

 

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 汽車の旅なので朝から鰹のたたきで一杯やることもできるのですが、なにぶん先があります。まずは黒潮町の天日塩を使ったアイス最中を買ってみました。塩味のアイスというと不思議に思う方もいるかも知れませんが、スッキリした味でなかなかいけます。

 

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 近くからレール音とディーゼルエンジンの響きが聴こえてきました。ほどなく特急しまんと1号が目の前を通過していきます。以前ここに来た時はまるで意識していなかったのですが、中村線はすぐ近くを走っていたのです。って、さっき通ったばかりの路線ですが。

 

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 道の駅と言えば観光施設のイメージがありますが、実はこういう種苗を置いていたりします。多分に漏れず、ここでもご覧の通りいろいろな野菜のタネがありますが、同じ野菜でも品種の違いはあって、それぞれ名前が付けられています。私と同世代以上なら、「さつきみどり」という品種があるのを雑誌や本で見たことのある方もいらっしゃることでしょう。ただ、近年は道の駅でもホームセンターでも全然見かけなくなっていたのですが、

 

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 2号になっていました。

 

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 しかし「さつきみどり2号」もさることながら、湯あがり娘ってネーミングセンスも……ま、確かに枝豆ですからお湯からあがるんですが。熱湯ですけど。

 ちなみに、道の駅なぶら土佐佐賀のウェブサイトへはこちらから。

 

nabura-tosasaga.com