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2016.5.31.高知ファイティングドッグス対香川オリーブガイナーズ観戦記

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 途中までは5割ペースだったものの、終盤戦で大崩れして前期最下位となってしまった高知ファイティングドッグス。6月からはリーグ選抜の北米遠征が入るので、この日のナイトゲームが前期最終戦、勝って後期につなげておきたいところです。

 ちなみに、いつも球場前の売店で第三のビールを呑んでいるこのおんちゃん、今日は休肝日の模様です。

 

 

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 本日のスタメン。河田がクリーンアップに戻れないまま、前期終了を迎えることになりました。

 

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 ファイティングドッグス先発投手の金城。初回、2回は難なく抑えます。

 

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 一方、香川の先発は北米遠征に選ばれた原田。

 

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 その原田を前に初回先頭の橋本にライト前ヒットを打つと、2アウト後にはザックの一発。ファイティングドッグスが2点を先制します。

 

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 しかし3回表、香川は先頭高島の四球と続く井戸川のヒットでチャンスを得ます。金城は2アウトまで漕ぎ着けましたが、2番伊東の2点タイムリーで同点とされてしまいます。ファイティングドッグスもその裏すぐに先頭の橋本が3塁打を放ちますが、後続の銀次朗、中村が連続三振、ザックの大きな辺りもフェンス前で失速し、勝ち越せません。

 

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 という合間に、伊東が倒れ込んでいます。状況を察するにコンタクトレンズが落ちた模様。レンズはあっさり見つかったようで、一端ベンチに戻りますが、ここで全員でレンズを探すぐらいの盛り上げ方を見せておかないと、NPBとの差は埋まらないようにも感じました。

 

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 さておき、4回には金城に代わって秋山が登板します。彼も原田同様北米遠征組に選ばれています。

 ちなみに四国アイランドリーグの北米遠征は今年が2回目で、アメリカ・カナダにまたがる独立リーグ「キャンナム・リーグ」(Cam-Am League)に参戦、その後キューバ代表との親善試合も予定されています。今年は高知から選手・コーチ合わせ、各チームで最多となる8名が選出されているだけに、注目度も違ってきます。

 

■ 2016年度 四国アイランドリーグplus 北米遠征 「概要及び代表メンバーの決定」並びに「記者会見開催」のお知らせ – 四国アイランドリーグplus 公式サイト四国アイランドリーグ公式・2016年5月19日)

 

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 試合に戻りましょう。秋山の好投直後、ファイティングドッグスは今度こそ本格的な反撃に出ます。先頭の山下が死球で出ると、大城(北米選抜選出)の打球は左中間を破ってフェンス到達。外野がこの処理を誤る間に山下が還り、ファイティングドッグスが再び勝ち越します。

 

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 さらに祐人にもタイムリーが出て、点差は2点に広がりました。

 

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 その後は秋山が好投を続ける一方で、オリーブガイナーズは小刻みな継投に出ます。5回には岸本(北米選抜選出)が登板して四者凡退

 

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 6回には竹田も四者凡退

 

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 7回には大田が1四球1死球の五者凡退で、試合は膠着状態が続きます。

 

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 気がつけば試合終盤、8回には嘉数ではなく平良が上がります。順番を入れ替えたのか、9回まで投げ切るのか。ともあれ8回は打者三人を難なく切り捨てます。

 

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 その裏、オリーブガイナーズは間曽(北米選抜選出)をマウンドに送ります。

 

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 ここで1死から香川が2塁打を放つと、祐人はセンター前ヒット。これで代走で出ていたラシィナが生還し、ファイティングドッグスがようやく追加点を手にします。結局この回は1点止まりだったものの、3点差で最終回、マウンドに上がったのは平良、勝ち試合のムードが流れます。

 

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 しかし、ここから平良が苦しみます。先頭の宗雪をエラーで打ち取れなかったのに付け入られ、不運な内野安打もあって無死満塁。ここで古川が初球を見逃さずレフト前タイムリー、井戸川の当たりはセカンドが押さえましたがアウトが取れず、気がつけば無死満塁でリードも残り1点、大ピンチです。

 ところが、ここで平良は開き直ったか、途中出場のオゴーマンを三振に取ると、1番沢坂は力のないレフトフライで仕留め、3塁走者のタッチアップを許しません。

 そして迎えた2死満塁の場面、打者伊東は初球を捉え、鋭い打球を飛ばしました!

 

 

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 が、これがなんと平良の真正面への当たり。下手をすると直撃不詳というところでしたが、平良はすぐさま反応し、打球をグラビに収めてゲームセット。平良大劇場は辛くもハッピーエンドとなりました。

 

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 最終スコア。ファイティングドッグスにとっては、8回の1点が大きく利いた形となりました。

 

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 ヒーローインタビューはザックと祐人。ザックはインタビューも慣れたものです。

 

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 一方の祐人はというと、噛むわ、言葉に詰まるわ。スタンドからは爆笑も起こるぐらいでした。

 

 何とか最終戦を飾れたファイティングドッグス。この流れを北米遠征やオープン戦につなげ、後期の巻き返しを見せてほしいところです。

 ただ関係ないのですが、気になったのが最終回の平良の投球内容。無死満塁から2点は取られたものの、その後同じく無死満塁から打者3人を抑えたというものです。

 ネットの野球ヲタの間で、三者残塁でイニングが終了することを表す残塁グランドスラム」(ZGS)というスラングがあります。さらに、無死満塁から三者連続で抑え、そのイニングを無失点に抑える「パーフェクト残塁グランドスラム」(PZGS)、無死満塁から三者連続三振で抑え、そのイニングを無失点に抑える「アルティメット残塁グランドスラム」(UZGS)という発展版もあります。

 

d.hatena.ne.jp

 

 ここで焦点となるのが、平良の9回表の内容をどう扱うかです。ZGSには間違いなく該当、UZGSではないとして、PZGSかどうかの判断に迷っています。失点はしているので、厳格に考えれば該当しないのでしょうが、2点取られた後とはいえ、無死満塁の場面から三者連続で無失点という結果だったのもこれまた事実で、PZGSの主旨にも適うのではないか、という気もするのです。

 はたして平良の投球、PZGSや否や。識者の皆さんのご意見をお待ちしています。