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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2015・よさこい祭り雑景

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 待ちに待ちに待ったよさこいが、今年もやって来ました。10日と11日、さらに前後を入れて4日間、高知市内の競演場・演舞場で踊りに明け暮れます。

 そんな踊りの模様を当ブログでもお伝えする……ことも考えたのですが、 肖像権とかややこしいしそこはひねった大学教員のひねったブログ。今回は華やかな踊りの一方で垣間見えた、いろいろな光景をレポートしていこうと思います。

 

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 上町競演場近く。踊りが始まる数十分前には、出番を待つ地方車が並んでいます。「地方車」(じかたしゃ)はよさこいチームの先頭を進んでいくとともに、音響機材を積み込んだり、あるいは生演奏で踊りの音楽を大音量で流す、文字通りの先導役です。中には、一番左のはりまや橋を模した地方車のように、装飾に凝りまくったものもあれば、色とりどりのネオンやカクテルライトを配したり、地方車だけでも見て楽しめます。

 当然ながら、これだけの車をしつらえようと思えばお金もかかるわけで、スポンサーがついているところも少なくありません。なので地方車の側面にはスポンサー一覧がついているものも見かけるのですが、

 

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 ええと、これか。

 

mizuga3ahiru.hatenablog.com

 

 どうやらサンバードでもないようですが、ブルーバードは売ってくれそうです。

 

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 さて、もはや高知だけの祭りではなくなったよさこい。全国から魅力の虜となった人々が、この日に合わせて集まってきます。中にはよさこいがきっかけで高知に移住した人もいるそうです。

 

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 いや、日本全国どころではありませんでした。縁あって高知に来た世界中の人々が、よさこいを楽しんでいるのです。で、こうなるとモンゴル屋の私はついつい国旗を探してしまうのですが、

 

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 ありましたありました、赤・青・赤のモンゴルの国旗!留学生が来ていることは知っていたのですが、こういう形で高知に入り込んでくれているのは嬉しいものです。

 

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 地方車が並ぶ横を通っていく痛電。高知の夏の風物詩です。

 

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 電車と言えば、よさこい前夜祭と本番2日間は花電車も運転されます。「高知のまちと電車を愛する会」さんが掲載してくれた時刻表のおかげで、時間を合わせて撮影することができました。

 

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 昔ながらの装飾いっぱいの花電車とは違い、今はイラストと広告が全面に出たものになっています。

 

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 屋根にはスピーカーがいくつもついて、広告を流しています。こうして見ると、電車版の地方車に見えなくもありません。

 

 ところで、各チームが踊りを繰り広げる競演場は、先程書いた上町の他、枡形や高知駅前、愛宕、菜園場(さえんば)、万々(まま)……といろいろあるのですが、規模の大きさで言えば追手筋と帯屋町が双璧でしょう。後者は商店街の中を各グループが踊りぬけて行くのを、左右から観客が見る形になります。

 

 

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 こんな感じで、踊り手と観客の距離が非常に近く、臨場感が違います。ちなみに、踊っているのは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のキャラクター2人で、右があなないナスビさん、左が球場ボールくん。ユニホームの縦じまと書体は、察してください。

 ただこの会場、大変なのは商店で、

 

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……普通に開けるわけにもいかないようで、なかなか苦労があるようです。

 

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 そしてもう一方の追手筋、こちらは有料の桟敷もあれば表彰チーム・個人の審査会場にもなっていて、テレビ中継でも放映されるなど、本場中の本場になっています。

 普段は日曜市にもなる通りで、電線は全て地下化されています。街路樹を除けば遮るものもないですし、青空に特大のフラフが本当に良く映えます。

 ですが、他の会場だとなかなかそうはいきません。帯屋町だとアーケードから吊るされた看板に当たることもありますし、

 

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 電線があるところでは、フラフを掲げるだけでも怖い怖い。感電した人が出た、という話は幸い聞きませんが……

 

 そんなこんながあるよさこい祭りは今日が2日目。明日は受賞チームを含めた全国大会と後夜祭が控えています。