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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知ユナイテッドSC、吉本岳史監督復帰

 

 数日前に観測気球のような報道が出ていたので、もしやと思ったら、本当に発表がありました。

 

 

kochi-usc.jp

 

 今日はクリスマスイブ。本来はキリスト教の祭日なので、ここはひとつ聖書のことばに親しみましょう。ルカの福音書にこうあります。

 

また、イエスは言われた。「ある人に息子が二人いた。

弟のほうが父親に、『お父さん、私に財産の分け前をください』と言った。それで、父親は二人に身代を分けてやった。
何日もたたないうちに、弟は何もかもまとめて遠い国に旅立ち、そこで身を持ち崩して財産を無駄遣いしてしまった。
何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。
それで、その地方に住む裕福な人のところへ身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって、豚の世話をさせた。
彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいほどであったが、食べ物をくれる人は誰もいなかった。
そこで、彼は我に返って言った。『父のところには、あんなに大勢の雇い人がいて、有り余るほどのパンがあるのに、私はここで飢え死にしそうだ。
ここをたち、父のところに行って言おう。「お父さん、私は天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。
もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください。」』
そこで、彼はそこをたち、父親のもとに行った。ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。

息子は言った。『お父さん、私は天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。』
しかし、父親は僕たちに言った。『急いで、いちばん良い衣を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足には履物を履かせなさい。
それから、肥えた子牛を引いて来て屠りなさい。食べて祝おう。
この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。』そして、祝宴を始めた。(ルカ15:11-24、聖書協会共同訳)

 

 めでたしめでたし……とはなりませんよね。当然ながら続きがあります。

 

ところで、兄のほうは畑にいたが、家の近くに来ると、音楽や踊りの音が聞こえてきた。
そこで、僕の一人を呼んで、これは一体何事かと尋ねた。
僕は言った。『弟さんが帰って来られました。無事な姿で迎えたというので、お父上が肥えた子牛を屠られたのです。』
兄は怒って家に入ろうとはせず、父親が出て来てなだめた。
しかし、兄は父親に言った。『このとおり、私は何年もお父さんに仕えています。言いつけに背いたことは一度もありません。それなのに、私が友達と宴会をするために、子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。
ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと一緒にあなたの身代を食い潰して帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』
すると、父親は言った。『子よ、お前はいつも私と一緒にいる。私のものは全部お前のものだ。
だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。いなくなっていたのに見つかったのだ。喜び祝うのは当然ではないか。』」(ルカ15:25-31、聖書協会共同訳)

 

 この父の言葉を聞いて、兄が納得できたかというと……疑問符がつきますよね。私が彼の立場だったとして、納得できる自信はありません(汗

 というのがある中で、吉本監督の復帰です。

 実を言うと、いずれ戻ってくるだろうとは思っていました。ただ、それは何年も経て、高知も新潟もチームとして成長してから、そして吉本監督もJクラブの指導者として経験を積み、円熟味を増してからのことだと想定していたのです。

 それが、どちらのクラブもいろいろすっ転んで、まさかの1年で復帰です。

 この1年、高知はあまたのゴタゴタがありました。ただ、それもこれも監督交代に端を発したわけです。正直言わせていただけるなら、この1年の混乱の最初の引き金を引いたのはあなたじゃないですか、と言ってやりたい思いはあります。いや、そのすべての責任を負うべきとまではならないはずですが。

 ただ、だとしても、監督就任と決まった以上は、その体制の下で来季を戦っていかないといけないのです。ハラスメントの加害者やその他の刑事・民事の事件を起こしておいて、その責任を負うでもなければ自分が悪いと認めもしない輩を監督とするわけでもないのです。

 まして……やっぱり吉本さんは高知の人間です。私みたいなよそ者が言っちゃいけないのかも知れませんが、それでも同じ高知の人間だと思うんですよ。だとしたら、同じ夢のために手を取り合えるならそうしたい、という思いもあります。

 とはいえ、やはり割り切れないところはありますし、それをどうにか吹っ切りたいでです。恨みっこなしになって、わだかまりなく高知のためにまとまれるようになりたいのです。

 あるいは、昨年から在籍している選手の側にも、同じような思いはあるかも知れません。自分たちを置いて出ていった指導者をどう迎え入れるか、複雑な感情があったとして、勝つためにはその感情を押し殺さなければならないのは分かりつつも、割り切れない思いが残っている選手がいても不思議ではありません。

 というので、ここはひとつ吉本監督、どのツラ下げて帰って来たんですか会をやってみてはどうかと思いました。競技は違いますが、カープに新井さんが復帰した時の要領で。DF4番小林大智あたりが音頭をとらされそうな気はしつつ。

 というのはさておき、高知サポ誰もが複雑な思いに区切りをつける機会が要るのだと思います。いろいろあったけどこれでおしまい、と受け入れられ、これからはみんなで高知のために一つになろうと、それこそ高知一心になれる機会が。