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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

スタートダッシュはやり直し:高知ユナイテッドSC対ラインメール青森@春野陸(2023.3.19.)

 

 第25回日本フットボールリーグ高知ユナイテッドSCは諸事情あって(涙)1週間遅れの開幕となりました。ホーム春野総合運動公園陸上競技場で、ラインメール青森を迎えての一戦、こうち生活協同組合の冠試合です。

 

 

 

 この日はスタグルに交じってフードドライブのブースが出ていました。家庭や企業等で余っている未使用(当たり前ですが賞味期限・消費期限前)の食品を募り、子ども食堂や困窮している方々に食料品を提供するため活動です。

 

kochi-usc.jp

 

 

 我が家からは乾麺を少々提供させていただきました。

 ただ、生存権に最も関わる「食べる」ということを、公助ではなく共助に依存するってのはどうなんでしょうね。日本では生存権が人権として認められていると公立学校で習ったのは、私の記憶違いだったんでしょうか。

 むろんフードライブに取り組まれている方々ではなく、公助の行き届かなさを開き直れるお歴々の問題なのですが……ぶつぶつ。

 という話はさておいて、この日は試合前に太鼓アーティスト日ノHayatoさんによる演奏が行われる予定です。

 

hino-art.jp

 

 早速太鼓の音が聞こえてきたので行ってみると、

 

 

 わんピーが叩いてる(笑)

 高知にはいろんなことをするマスコット*1がいるので、その中でアピールするのはなかなか大変なんでしょうね。

 

 

 約半年ぶりにスタジアム入り。横断幕はだいぶ入れ替わったものの、ゴール裏の光景が今年も高知にもんて来ました。

 

 

 今年も #聖剣二刀流 。

 ですが、左側は新たな武器です。こちらは台湾で人気の「QQボール」を串にしたもの。

 

kky.com.tw

 

 黄色はサツマイモ、紫色はムラサキイモの餡が入った揚げ餅モチモチ、これははまりそうです。

 

 

 来場者プレゼントでもらったノート。意外にも方眼紙でした。

 表紙は15チーム5行3列、デザイン的には上手く収まった感じですが……やっぱ、ちょっとねぇ。

 

 

 さて、本日のメンバー発表が始まりました。こちらはラインメール青森のスタメンです。

 

 

 続いてはサブのメンバーです。

 ちなみに、今季はMCに奴田原優奈さんが加入。これからよろしくお願いします。

 そして高知ユナイテッドSCのメンバーは、今季も動画工房storyの動画でのご紹介です。

 

 

 がらりと変わったメンバー。10番横竹翔がいないのも気になりますが、まずは新チームがどこまで仕上がっているか、見せていただきましょう。

 

 

 試合前、あらためて日ノHayatoさんの太鼓生演奏が披露されました。

 

 

 日ノHayatoさんは「太鼓芸能集団鼓童」を経て2020年に独立、高知に移住。現在に至るまで国内外でパフォーマンスや和太鼓ワークショップを続けています(プロフィールより)。

 

 

 演奏中にスプリンクラーから放水が始まりましたが、演出かどうかは分かりません。

 ……というのと、グラウンドをよく見てみると、

 

 

 co・op共済のキャラクター、コーすけが座っています。

 ただ座りにくいのか暑くなったのか、だらっとした感じです。誰だ皮だけ置いてあるって言ったのは

 

 

 ただ試合前の挨拶の時はちゃんと立っていました。テントで見切れてしまいましたが、後で考えたらスクリーンを撮れば問題なかったんですよね。

 

 

 そして選手入場。ようやく今季が始まります。

 

 

 キックインセレモニーは、ご丁寧にスライディングまであり。去年のFIFAW杯のあれですね。おそらく。

 

 

 試合前の写真撮影。声出し応援が解禁されたり、徐々に規制が無くなってきているのは朗報なので、あとはこういうところにエスコートの子どもたちが加われるようになると良いですね。

 

 

 そして試合です。この日は南から北に風が強く、高知ユナイテッドSCコイントスの結果、前半に風上のエリアを選択しました。

 

 

 というわけで、ラインメール青森のボールでキックオフです。

 試合開始直後、高知はボールを奪って攻め立てますが、逆に反撃され自陣ゴールエリアまで攻め込まれてしまいます。

 

 

 そして最後は33番木戸にゴールを割られ、いきなり先制を許してしまいます。

 思わぬ展開から反撃を試みる高知ですが、青森の圧力を前に、次第にボールを前に送れなくなっていきます。

 一方で追加点を奪おうとする青森との間で激しいぶつかり合いが繰り返されますが、この日はほとんどがノーファウルの判定。倒された選手から不服の声を上げる選手も出ますが、それでも接触プレーが流され続けます。

 もっとも、この辺の判断は試合の展開や「空気」によって変わり得るわけで、一方に有利不利な方針でなければ、まぁ良いかなというのが個人的な感想だったりしますが。

 

 

 そういう間に、高知はさらに守勢に立たされます。34分には1対1の大ピンチを迎えますが、GK1番ベラフィがシュートをはじいて事無きを得ます。

 

 

 するとカウンターに転じた高知は36分、逆に7番FW樋口が相手GKとの一騎打ちの場面を作りますが、こちらもシュートをはじかれ得点はならず。

 

 

 前半終了間際には青森がシュートを決めたかと思われましたが、その前にファウルがあり、前半は0-1で終了。FIFAW杯の流れがあるだけに、JFLでもアディショナルタイムが長くなるのかと思いきや、1分だけでした。

 

 

 ハーフタイムの抽選会。このご時世に卵10Kgなんて賞品もあったのですが、残念ながら当方はハズレ。卵10kg1名様ではなくて1kg10名様になりませんか……

 

 

 さて後半です。高知のキックオフですが、前半とは逆に風下に陣をとらないといけません。前半に青森のゴールキックが推し戻されるのを見ていただけに、かなり厳しいことになりそうだなと思っていました。

 ところが、ハーフタイムで入れ替わった2番MF吉田知が起用に応えて青森ゴールを脅かすと、その後も吉本監督は次々と選手を入れ替え、試合は高知が押し気味に進みます。オフの選手の入れ替わりが大きかっただけに、見ているこちらにとっても、新入団の選手を知る機会になります。

 ただ、肝心の得点がどうにも取れません。さらに青森のカウンターもありますがこちらも攻めきれず、スコアが動かないまま時間が過ぎていきます。

 

 

 アディショナルタイム4分に入っても試合は動かず、結局そのままフルタイム。

 

 

 最終スコア。高知にとっては開幕戦で冷や水を浴びせられた形となりました。

 

 

 試合後のゲームキャプテンDF11番金井の挨拶。手ごたえと期待感をもって試合に臨んだはずが、思わぬ結果になってしまい、戸惑いと落胆がありありと伺える話ぶりでした。

 

 

 ゴール裏に向かう選手とスタッフ一同。次の試合が来週に迫っています。お互いすぐにでも切り替えないといけません。

 

 

 そしてゲートを出てみると、選手がお見送りに出てきました。コロナ禍での中断がようやく終わったのです。たださっきまでゴール裏にいたはずなのに、よく僅かな時間で来ることができたものです。

 

 開幕戦を白星で飾れなかった高知ユナイテッドSC。0-1のままの敗戦は正直予想外でした。負けるにしても1-2とかそれ以上のスコアになるかと思っていたのですが、この分だと今季も得点力をどうつけるか、守備の「エアポケット」をどう防ぐかが課題になりそうです。

 その一方で、開幕戦でありながら、去年より入場者数が減ったのは何よりいただけない。スポンサーにも申し訳ないですし(盛り上がってくれていただけに……)。

 そういうわけで、試合面でも営業面でも思わぬ躓きとなったこの試合。何というか、発信する気満々でいたら、クラッチ合わせに失敗してエンストを喰らったような気分です。

 とはいえ繰り返しになりますが、次のホームゲームは来週に迫っています。しっかりエンジンをかけ直し、きちんとした操作で、クラブを思い切り前に進めていかないといけません。