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国際社会学会RC20&RC33連携国際会議で研究報告を行いました

 

 国際社会学会(ISA)のRC20とRC33の連携で12日からオンラインで開催中の国際会議でで研究報告を行いました。モンゴルで初めて行われた世界価値観調査(WVS)データを用いたモンゴルの排外意識に関する分析の経過報告です。

 

 

 国際社会学会(ISA)のリサーチ・コミッティ(簡単に言えば部会の一種)のうち、R C20 "Comparative Sociology"(比較社会学)とRC33 ”Logic and Methodology”(論理と方法論)が連携して、2022年9月12日からオンライン国際会議"The RC20 Regional Conference on Comparative Sociology & the 2nd RC33 Regional Conference on Social Science Methodology: Asia"を開催しています。

 その中で、15日の第6セッション"Values in Development: New Findings from the World Values Survey"で、研究報告を行いました。

 タイトルは"Attitude toward People with Different Culture in Mongolia and East Asian Societies: An Exploration Based on Cross‐national Analyses of the Seventh Wave Data of the World Values Survey"というものです。律儀に(?)サブタイトルまで細かく書いたら、そのままプログラムに掲載されました。場所をとってすみません(汗)

 内容はモンゴル国(以下「モンゴル」)の一般の人々が持つ、文化が異なる人々に対する寛容さ・不寛容さです。具体的には、人種、宗教、言語が異なる人々に加えて、移民・外国人労働者について、近所にいてほしくないかどうかをたずねる設問の分析結果です。

 今月の国際会議の研究は2回目になります。1回目がこちら。

 

www.3710920.com

 

 ただ、前回が勝手知ったる方々の多い会議だったのに対し、今回はより広範な多国籍会議。それに、よく考えたら、オンラインの国際会議での報告は初めてです。

 加えて、世界から参加しやすいようにというので、開催時間が日本標準時で22-24時。開始時間前に何度も寝過ごしそうになるのを踏みとどまって、何とか報告することができました。

 そういうこともあり、報告の中身はまだまだですし(そもそもが進行中の研究の経過報告です)、質疑応答はメタメタでした。準備不足といえばその通りな一方、同準備したものかわかってなかった面は大きいです……

 ただ、モンゴルに関する計量社会学的研究、というものに、広範な社会学者が少しでも関心を持ってもらえた(っぽい)のは嬉しいことです。

 先程も書いた通り、本研究はまだまだ進行中です。何とか機会を得て、成果を発信できればと思っております。できればメルボルンの世界社会学会議で報告したいんですよね。

 

 ……で、トップ画像を見て、あれっ?と思った方。わかる人にはわかる、集落活動センターいしはらの里です。

 それがどう関連があるのかというと、実は報告当日に泊りがけの実習でこちらに来ていたのです。

 なので、昼間は雨の中イタドリ畑と農道の草引きをして、深夜にセンターの一室から国際会議で報告を行った、ということです。寝落ちしそうだったのも農作業の疲れが結構あったからなのですが、とにもかくにも報告は無事行うことができました。どんなもんだい。