高知県内で使える交通ICカード「ですか」が、今年10周年を記念して「コンプリートキャンペーン」を実施。今月末の締め切りを前に、何とかコンプリートを達成しました!
先程も書きましたが、「ですか」は高知県内の交通ICカードです。電車は全線、バスもほとんどの事業者の路線が利用可能で、理論上は室戸岬から足摺岬まで、このカード1枚で乗り通すことができます。
SuicaやPASMO等との交通系ICカード全国相互利用サービスには加わっていませんし、JR(鉄道)や土佐くろしお鉄道で利用できない(というかICカード自体が使えない)という課題はありますが、それでも高知県内にいる分には、持っていて重宝するカードなのは間違いありません。
そんなですかが、このたび10周年を記念して、その名も「コンプリートチャレンジキャンペーン」を開催。ですかが使える全10事業者のうち、利用した事業者の数によって、応募できる商品が変わってくるというものです。
当方がキャンペーンの開催を知ったのは3月のこと。久々にチャレンジしがいのある目標ができたというので、以前のエントリでも参加と全10事業者のコンプリートを宣言していたところです。
そしてこのたび、何とか宣言通りコンプリートすることができました。 証拠能力があるかどうかわからないのですが、以下写真です。
こちらは高知駅バスターミナル。おそらく県下最大のバスの拠点です。
ちなみに、「高知駅前」というバス停は高知駅バスターミナルとは別ですので、高知に来る方はくれぐれもお間違えなきようお願いします。バスターミナルが駅の北側で、駅前は南側なんですね。
こちらが高知駅前観光のバス。高知駅バスターミナルと高知龍馬空港を結ぶ連絡バスが、ですかで利用可能です。
ちなみに、とさでん交通も連絡バスを運行していて、空港出発便は両社のバスがほぼ同時に発車するのですが、私の乗る方に限って到着が後になるというジンクスがあるような気がしますorz
さて、高知市内には先程のとさでん交通と駅前観光の他にも、高知東部交通と健康北部交通が路線を持っています。
こちらは東部交通のバスです。その名の通り高知県東部を拠点としていて、室戸観光の時にもお世話になったバス会社さんですが、路線の中には安芸市から芸西村、香南市、南国市を経てはりまや橋方面に向かうものがあり、そちらを利用しました。
今回乗ったバスは塗装が旧土佐電鉄バスの車両と同じなのですが、前面に東部交通のロゴが入っています。室戸岬方面へは比較的新しい車両が多く走っているようですが、こちらは結構年季が入っています。
一方こちらは県交北部交通のバス。市内中心部と、隣町いの町の北部を結ぶ路線で営業しています。
こちらの車両の塗装は旧高知県交通(現とさでん交通)のものと同じで、見た目の違いはさらに分かりにくいところです。ただ、とさでん交通のバスにあるロゴが入っていませんし、なにより路線が異なるので、区別は可能です。
北部交通のバスで、JR伊野駅前のバスターミナルまでやって来ました。こちらにはいの町営バスと、土佐市観光のドラゴンバスが乗り入れています。
バス停の標柱にはいの町営バスの時刻表が載っています。2路線のみですがそれぞれ1日3本、しかも1本を除いて毎日運転ですから、かなり便利は良い方です。
時間になると、「路線バス」と大きく書かれたジャンボタクシー車両がやって来ました。もっとも、乗客数や道路事情により、マイクロバスよりも小さな車両が使われることは、地方では決して珍しいことではありません。
むしろ、車種よりも意外だったのはナンバープレートです。本来なら自家用、つまりお金を取って営業する路線には使われない白地のナンバーだったのです。ただ、道路運送法には自家用自動車の有償運送に関する例外規定があります。それに従っている限り、いわゆる「白バス」には当たらない、ということでしょう。
町営バスは仁淀川の東岸を南下し、途中の集落に入って細道をぐるっと回ると、再び川堤沿いに出てきました。ここで下車して、次のバスに乗り換えます。
道路の反対側を伊野駅に向かうドラゴンバスが走ります。しばらく待てば、これが折り返してくることになります。
はたして、先程のバスが近づいてきました。このバスで土佐市に向かいます。
バスはしばらく仁淀川沿いを南下した後、いったん東に向かいました。その後いの町南部のニュータウンに入ったところで折り返し、その勢いで仁淀川を突っ切ります。これで天気が良ければ眺めも良かったのでしょうが、あいにくの曇天が残念です。
バスは土佐市中心部の西の端、高岡高校通バス停に到着しました。ここで市内に戻るべく乗り換えです。バスを降りてみると、関西への高速バスの停留所にもなっていて驚きました。
しばらくするととさでん交通のバスが到着。旧高知県交通のオレンジ、旧土佐電鉄バスの緑を合わせた、とさでん交通オリジナルの塗装です。
なので、割合新しいバスなのかと思ったのですが、乗ってみるとこれが意外。
座席を見ると、どこかで見かけたようなキャラクターが描かれています。少なくとも、とさでん交通のキャラクターではありません。
これ、都バスのキャラクターじゃないですか……
首都圏で活躍したバスが、新車への入れ替えを期に地方に譲渡される例はよくあると聞いていたのですが、まさかこういう形で対面することになるとは思いませんでした。
これでとさでん交通にも乗車したことになるのですが、当然ながら電車に乗っても乗車記録は残ります。残るは離れたところにある路線ばかり、ここからが難関です。
(後篇に続く)