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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

富岡から浪江へ(2019早春の東北一周No.4@ふくしま)

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 常磐線竜田~富岡復旧以来、1年5ヶ月ぶりに富岡駅に来ました。前回は鉄道で引き返しましたが、今回は代行バスで浪江を目指します。

 

 

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 今は行き止まりの富岡駅。使っているのははいちばん海側の線路のみで、残る線路は目下敷き直し中です。

 

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 ホームから浪江、仙台方面。既にホームの向こうは、レールが敷かれています。

 

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 改札への跨線橋から、いわき方面を眺めてみます。建設中の道路橋、隣のホームのすぐそばにある橋脚の辺りが、大震災以前の駅舎があった辺りになるようです。

 

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 ホームも、付近の街並みも、全てが新しく作り直されているところです。

 

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 駅舎の手前から振り返った風景はすべて工事中。常磐線が全線復旧した時にここをまた訪れますが、その時、この風景はどうなっているでしょうか。

 

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 代行バスの時間までは少しあるので、駅前のコンビニで昼食を調達……と思ったのですが、カフェテリアメニューは結構あるものの、テイクアウトに向いたものを探すのに一苦労でした。

 

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 さて、浪江行の代行バスです。福島県内の常磐線不通区間代行バスは、長らく1日2便だけでしたが、運転区間が富岡・浪江間になるとともに増便、だいぶ利用しやすくなりました。

 さて、バスは座席の4割程の乗客を乗せて発車します。今回も運転士と添乗員の2人体制です。乗車後には添乗員からいくつも案内がありましたが、その中には帰還困難区域を通るので窓は絶対に開けないこと、そして車窓からの撮影は、個人が特定できない者に限ることというのがありました。それだけ撮影しようという人が多いということでしょう。実際、過去には私も車窓をいくらも撮っているわけですし。

 

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 案内自体は至極真っ当なものです。としても、こういう写真ならまず問題ないかなと思ったり。富岡駅を出てすぐの、あるネット地図上では東京電力福島第二原子力発電所エネルギー館、今は廃炉資料館。洋館風の建物からは連想もつかないコンテンツですが、こうなると木々に隠れて見えにくい半円筒形のシールドが、チェルノブイリ原発の「石棺」を覆うべく建設中の可動式ドームにも見えてきます。

 もっとも、写真を撮ったのはあと少しぐらい。何回も同じルートを使うと、いくら何でも繰り返し写真を撮ろうという気は薄れてきます。帰還困難区域のバリケード、遠くに見える福島第一原子力発電所付近と思しきクレーン群、カメラを構えはしますが、結局それだけ。ま、そもそも移動中の車内から撮影する能力自体が乏しいのも正直なところで、撮ったところで上手くいかないし、という気持ちもあるのですが……

 

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 バスは30分経つか経たないかで、浪江駅に着きました。原ノ町から竜田まで、1時間以上かかっていたのは過去のことになりました。

 

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 バスは早々に乗客を降ろして駐車場へ。ダイヤで言えば、夕方までは休憩です。

 浪江に来たのはほぼ2年ぶり。かつて見たところがどうなったのか、気にならないではありませんが、今回は前回以上に時間がなく、街を歩くどころではありません。

 

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 ただ1箇所、変化を見つけました。ここで2年前に遡ります。

 

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 駅のすぐそばにある建物。1階は放置されたままで、かつてカウンターだったのでしょうか、痛々しく歪んだ姿を晒していました。

 しかし、再訪してみると、建物は甦っていました。

 

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 1階には新たにカフェができました。外壁も塗り直されています。いくつか撤去されたものがありますが、とにもかくにも、再び(と言っていいのか分かりませんが、かつてを知らないので。でもはじめから廃店舗の入った建物なんてないでしょう)人が息づく場として生まれ変わったことは確かです。

  たった1軒の低層ビルを見ただけだけど、これ、希望を持って良いんだよね。そう思わずにはいられませんでした。

 

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