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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

酒どころ「敵情視察」(5)雪の久保田城へ登る

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 2月半ば、秋田の朝。相変わらずの雪と風、寒さです。帰りの飛行機はお昼に出発なので(予定通り飛べば、ですが)、それまで間があります。昨日の腹ごなしに、散歩に出てみました。

 

 

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 雪の影響はまだ残っていて、奥羽本線が一部運休となっています。飛行機は大丈夫でしょうか。翌日の仕事もあり、多少不安が頭をよぎります。

 

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 駅西口のバスターミナルも、一面の雪。それでも屋根の雪は、横手に比べたらはるかにマシではあります。

 

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 商店街を抜けて交差点に立つと、信号灯が雪をかぶっていました。LEDは発熱が少ないので効率が良いのですが、それ故に雪をかぶると溶けにくいという難点があります。こちらの信号はまだ良い方で、もっと雪が付着したものもあります。車だと相当見えにくいんじゃないかと心配にもなります。

 

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 旧久保田城址、お堀を渡る橋、なのですが、堀というより雪が埋まっているようです。

 

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 大手門跡の標柱がありました。ただあくまで跡であって、そうと知らなければここに大きな門があったとはなかなか思えません。そう考えると高知城の追手門は貴重なのだと思い直します。

 

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 堀端を歩きます。城跡の周りと言われなければ、こちらもお堀とは思えない光景です。雪はさらに強く降ります。

 

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 わずかに残った水辺で、鴨が泳いでいます。冬になると常々思うのですが、鳥は足が寒くないのでしょうか。昔零下20数度のウランバートルで見た鳩も、裸足で氷雪の上を歩いていましたし。

 

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 白へと続く登り坂。この雪の積もり方ですし、流石に上るのは無理かなと思ったのですが、よくよく見ると足跡がある。しかも、この後ここを下りてくる人も出てきました。それならばと、ここから登城することにします。

 

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 城の前から振り返ると、風景はほぼ白黒です。動いているので寒さはさほど感じませんが、あまり長く立ち止まりたくはないところです。

 

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 旧上中城町という標柱。標柱のはずです。なのでそれなりの高さがあるはずなんですが、この埋まり方です。

 

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 こちらの標柱はまだ良い方。とはいえ、横から雪の山が崩れてきたら、どうなるかは分かりません。

 

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 先程から「跡」が続きますが、こちらの案内によれば、久保田城は明治期に大火で場内の建物のほとんどが焼けてしまったのだそうです。

 

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 広場に出てきました。天気が良ければここで遊んだり、休む人もいるんでしょうが、いくらなんでもこの日和。いるのは少しばかりの観光客と、場内をランニングしている野球部員ぐらいです。

 

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 さらに登ったところで、少し晴れ間が出てきました。僅かでも世界が明るくなると、気持ちのこわばりが多少なりとも解けるものです。

 

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 こちらは表門。これも後代に復元されたものです。この日は雪のためか、通行止になっていました。

 

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 表門の下には、かつての番所が残っています。案内板によると、明治の大火を唯一免れた建物とのことです。

 

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 こちらがその番所。建てられたと推定される時期が比較的新しいこともあり、思ったほど古い感じはありません。城としての存在自体は古い久保田城ですが、中は意外と新たなものです。

 ここからさらに、場内を歩いてみます。

 

(参考)

www.city.akita.akita.jp