12月23日(土)にとさでんのノルウェー電車198号がクリスマス仕様で桟橋線を往復するというので、出かけてきました。
はりまや橋から桟橋線の電車に乗ると、桟橋車庫前の手前で198号車に出会いました。午後の運用開始時間が近いので、車庫から出てきたところでしょう。
さらに奥には、桟橋車庫前で営業運転を終えたばかりの電車、桟橋通五丁目で折り返しの発車時間を待つ高知駅前行の電車もいて、ちょっとした混雑ぶりです。
そして桟橋車庫前に着いてみると、乗っていた電車は車両入替のためここで運転打ち切りとのことで、前に停まっている電車に乗り換えるよう案内されます。電車を降りると、待っていたのは、いつの間にか転線していた198号車でした!
ノルウェー・オスロから来た198号車。以前は濃紺ベースの塗装でしたが、去年現地での塗装が復刻されています。
ちなみに、復刻前の塗装については以前のエントリでご覧ください。
この日の午後は桟橋通五丁目から運転を始めるという話だったのですが、時間表を調べてみると、予定の列車は臨時ではなく、通常運転されているもののようです。つまり、普段なら一般の車両で運転されているところを置き換えるということになるので、桟橋通五丁目に着く前、桟橋車庫前からの一駅区間も営業運転をすることになった、というのが私の推測です(あくまで推測)。
桟橋通五丁目に着いた198号車。ほとんど待ち時間もなく折り返すので、写真を撮ったら急いで乗り込みます。
車内はクリスマス感溢れる装飾でいっぱい。運転席のすぐ後ろにはペナントがかけられています。
リースは車内の至る所にかかっています。
最前列の柵にもこんなリースが。数が数ですし、相当手間をかけているのが分かります。
反対側の運転席には、こんな大きなリボンが付いていました。
屋根の上にもリースが吊ってあります。車内丸ごとクリスマスです。
そして窓にもクリスマスを祝うイラストが。たった1日だけの運行のために、これだけの飾りつけを仕上げたと思うと、感動するものがあります。いや、貸切運転などで他の日に登場するのもアリですが。
その上、桟橋通五丁目からサンタが電車に乗っていて、プレゼントを頂きました。いい歳のおっさんになっても、やっぱり嬉しいもんですよ。ありがとうございます。
楽しいクリスマス電車の旅もあっという間に終了間際。終点高知駅前が近づき、三志士像が見えてきました。
終点高知駅前、1番ホームに到着しました。電車はこのまま折り返して、桟橋通五丁目行になります。
車体は新造当時世界的に流行っていたと言われる流線型。先端が少しユーモラスです。
JRの高知駅にはアンパンマン列車が入線中。高知ならではの列車の競演です。
ほどなく発車時間となり、桟橋通五丁目へ向けて電車は出発します。
ホームを離れる198号車。土佐電の車両の中では大柄な車体が、ポイントを越えていきます。
入れ替わりにやって来た電車とすれ違い。198号車よりも、戦後世代の202号車の方が後輩ですが、そうは思えないほどの優美さです。
この後198号車は交差点を越え、桟橋線を一路南に走り去っていきました。
なお、クリスマス電車の運行は23日だけですが、今日25日は「サンタが電車に乗ってくる!」ということで、お昼どきの電車にサンタさんが突然乗車するようです。
■ クリスマス・サンタ企画の実施について - とさでん交通株式会社
うまくサンタさんと乗り合わせた乗客は、プレゼントがもらえるかも知れません。試しに電車に乗ってみてはどうでしょう?