会議終了から一夜明けました。翌日は朝早くの飛行機なので、今回のモンゴル訪問は今日が実質的に最終日です。今回ウランバートルでどうしても見ておきたいところがあるのですが、まずはホテルで腹ごしらえ。
今日はちょっと多め。輸入物のパックではないヨーグルトがあったので仕入れました。遊牧大国のモンゴルですが、実はヨーグルトやチーズと言った西洋風の乳製品は輸入物が多いのです。信じられないかも知れませんが、私が留学していた頃はパックの牛乳と言えば輸入物が一般的、というかモンゴルのものはあまり見かけない上にあったとしても乳脂肪分が低くて正直飲む気になれませんでした。
さて、朝食も済んだところで出発です。まずは旧国営百貨店(既に民間のショッピングセンターになって久しいのですが、「国営百貨店」と言った方がいまだに通りが良い)まで買い物に出かけるのですが、それ以上に気になるのがその向かい。以前にも書いたビートルズモニュメントの現状です。
モニュメントはウランバートル市内中心部にある国営百貨店から、メインストリートの平和大通りを隔てた向かいにある遊歩道の途中に立てられているのですが、8月初頭にいきなり付近で工事が始まったとのこと。それ以降大きな騒ぎにはなっていませんが、はたしてどうなっているのやら……
モニュメントのある遊歩道に到着しました。が、一帯は全て柵で囲われていて、とても中には入れません。
柵の手前には、開発計画を宣伝する掲示板が立てられています。「スフバータル地区第4ホロー 遊歩道の見取り図」と書かれていて、右側のイラストにはビートルズモニュメントらしきものが描かれているのが分かります。
柵の間から覗いてみると、モニュメントはそのまま残っていました。周囲からの浮き上がり方に不安を感じますが、損傷は無さそうです。
側道を進むと、地下街の構想と思しきイラストがありました。中には地下鉄を描いたものもあります。
もっとも、解説は地下鉄構想については触れておらず、世界の大都市にあるような地下街を建設する、という内容のみが書かれています。日本の援助を得て地下鉄を建設するという計画は確かにあったはずですし、数年後には新空港も完成するってか本当は去年完成のはずので、空港までの軌道系の交通機関がないとなると、ただでさえ酷い渋滞がもっと悪化する気がするのですが……
速度の柵からモニュメントが頭をのぞかせています。とりあえず、これが見えている間はまだ安心というところでしょうか。
遊歩道の反対側に回ってきました。モニュメントの奥に国営百貨店がそびえています。手前の噴水は休止中、工事が完成したらまた動くようになるのでしょうか。
今度は反対側の柵の間からモニュメントを覗いてみます。こちら側も破損は無さそうです。
あの4人が相変わらずポーズをとっています。工事中に何事も無ければ、付近はいずれまた市民の憩いの場になる、そう思いたいものですが、なにせ情報がない。期待と不安を残して、工事現場を後にする、ことになるかと思いきや、
付近で日本茶の店というのを見つけました。日本のサヤマと書いています。サヤマでお茶と言えば、埼玉県狭山市なのですが、まさか!?
そのまさかでした。
これで店の人がメットライフドーム(西武ドーム)よろしき格好でお茶を売ってたらさらに衝撃なのですが。
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(了)