2ヶ月の合間を終えて後期リーグが始まった四国アイランドリーグ。高知ファイティングドッグスはビジターでの開幕戦を勝利で飾り、高知球場に戻ってきました。
高知での開幕戦はJALが協賛。この日の試合前には5月の月間グラゼニ賞を獲得したマニー・ラミレス選手の表彰式が行われました。
マニーにとって賞金18,000円ってお金のうちに入るのかという疑問もありますが、ともあれ賞金は賞金です。
というわけで、帰ってきたマニー。久々の「コウチ、サイコー!」の声とともに、試合が始まります。
本日のスタメン。ファイティングドッグスは相変わらずの重量打線。一方のマンダリンパイレーツはポロを主軸からトップバッターに変えてきました。
ファイティングドッグス先発の丸山。初回は6球で終了と、理想的な立ち上がりです。
一方のマンダリンパイレーツは北方が先発。本格的な速球派として横浜、ソフトバンクで期待されながら、制球難でNPBを追われ、四国で再起を目指しています。この日も140キロ台後半を連発しながら四死球を連発、ボールの行先はボールに聞いてくれという投球です。
その北方の投球で、ファイティングドッグスは初回からチャンスを作り、アンダーソンがまずはタイムリー。
ここで期待されたマニーでしたが、結果はショートへの併殺打でした。
すると直後の2回表、丸山が1死から四球と連打で満塁のピンチを作り、8番岡村のタイムリーであっさり同点を許します。
このあと9番佐藤秀こそ抑えたものの、ポロに右越えのグランドスラムを打たれてしまい、一転してビハインドの試合になってしまいます。
4点差を追いかけることになったファイティングドッグスはすぐに反撃に出ます。2回裏には先頭のザックがヒットで出ると、山下の死球に続いて安藤がタイムリーを放って1点を返します。
直後は期待の新入団宮田の打席でしたが北方の荒れ球で四球、無死満塁のチャンスとなりましたが、併殺打と外野フライで追加点はなりません。
という辺りからぽつぽつと雨が降り出しました。この日は昼間が雨で夕方は止む予報だったのですが、昼間が晴れていたのに日が傾いてから崩れるという、観戦には嫌な天気になっています。
試合に戻ると、3回の裏は先頭打者から北方が四球を連発、このあとマニーの大飛球で1死1, 3塁と再びチャンス到来。ここでザックがレフト線へのタイムリーで1点を返しますが、当のザックが2塁を欲張りタッチアウト。後続も倒れ、この回も1点止まりです。
一方3回以降は走者を許さなかった丸山ですが、5回2死まで来て林に失投、ライトスタンドに運ばれてしまいます。ファイティングドッグスは直後に死球と連打で2死満塁の場面を作りますが、山下が倒れて得点はなりませんでした。
5回終了時のグランド整備にドッキーも来ています。この日はJALの協賛で紙飛行機飛ばし大会も行われ、グランドに飛んだ(飛んでないのもだいぶありますが)紙飛行機の中から抽選でいろいろ賞品が贈られました。羽田までの往復航空券は欲しかった(切実)
ところが、6回に入ると雨脚が強くなり、審判の判断で一時試合が中断されます。これが5回途中ならノーゲームにしてさっさと帰ろうよとなるのですが、悲しいことに試合は成立しています。
ただ10数分後に雨は弱まり、試合再開。このあとも雨は降ったり止んだりで、スタンドに一切屋根がない高知市野球場の観戦はかなり厄介です。
これで試合内容が良ければ良いのですが、再開後に2死から丸山が四球を出すと、白方にタイムリーを打たれて7失点目。どうにも締まりません。
それでも追いすがるファイティングドッグスは直後、ヒットと連続四球で無死満塁とすると、深江のセカンドゴロが野選気味の内野安打となり、これで2塁走者も還って2点を返します。このあと1死2, 3塁でアンダーソンがセンターフライを放つのですが、タッチアップした祐人は白方の好返球に阻まれ生還ならず。この日3つ目の併殺となりマンダリンパイレーツを追い切れません。
このあと7回表には加藤が登板。流れを引き寄せたいところですが、逆に簡単に手放します。
2死を取ったまでは良かったのですが、内野安打に死球でピンチを作り、代打安井に左中間を破られるタイムリー。苦労して取った2点をすぐさま献上します。
その裏マンダリンパイレーツは2番手に佐藤宏を起用。ここでもファイティングドッグスはヒットと四球を得たものの、またも併殺打で得点ゼロに終わります。
8回表、ファイティングドッグスは加藤に変えて澁谷を送ります。澁谷は先頭打者を歩かせるなど制球に苦しみますが、何とか無失点で切り抜けます。
一方のマンダリンパイレーツも小刻みな継投。8回裏に3番手樽見が上がります。するとファイティングドッグスはヒットと四球でまたもチャンスを作り、深江のサードライナーで二走ラシィナが戻れず本日5度目の併殺打。またしてもチャンスを潰します。
9回に入ると、ファイティングドッグスは三谷が四番手で登板。こちらも先頭を出塁させますが、追加点は許しません。
そして9回裏、4点差ですがマンダリンパイレーツは守護神正田を起用。一方のファイティングドッグスはマニーこそ退いたとはいえクリーンアップからの攻撃です。
しかしファイティングドッグス打線は正田の前に手も足も出ず、あっさり三者凡退で試合終了。
最終スコア。ヒット数は同じで与えた四死球はマンダリンパイレーツが10、ファイティングドッグスが4。ところがファイティングドッグス打線は5併殺。相手の荒れ球に期待させられて落とされる、文字通り翻弄された試合に終わってしまいました。