とさでんが開通したのは土讃線より前のこと。なので、伊野駅ができたのも、とさでんが先。後から開業した土讃線の伊野駅との乗り換え用には、伊野駅前が置かれています。
とさでんの伊野駅から歩いてすぐのところにある東行ホーム。乗換駅とは言えJRの本数も都会に比べれば少ない中、いつも電車を待つ人がいるわけではありません。
西行ホームは道路上のノーガード電停。次がすぐそこにある終点なだけに、ここで電車を待つ人がいるとも思えませんし、独立したホームができることは当面ない気がします。
東行のホームで駅名板を見ると、禁煙のステッカーの背景が、昔の運賃表になっていました。
これが今の運賃表。区間によって、運賃の上がり方がだいぶ違います。
時刻表は東行ホームに東西両方のものが載っています。もっとも、伊野行の時間を調べる人がどれだけいるかは分かりませんが。
駅の掲示板に、この先にある神社の例大祭を告げるステッカーが貼られていました。
いの町中心街の北にある椙本神社は「いのの大黒さま」で知られる神社。電車通りには大黒様のレリーフが並んでいます。その春の大祭だけあって、町内の各停留所に、案内がそれぞれ掲示されています。
とさでんの線路は、伊野駅前のすぐ東で、それまで併走してきた国道33号線から分かれたところ。伊野駅前のすぐ南の交差点が、駅前道路と国道との四叉路になっています。
そして、そのすぐ先がJR伊野駅のロータリー。人通りの少ない休みの午前とはいえ、客待ちをするタクシーも見かけます。
JR伊野駅から、いの町の町営バスがやって来ました。電車の線路を渡ると、近郊をぐるりと巡回していきます。
バスが走っていた北への道路。トンネルを抜けると、国道33号線に合流する道、高知市北部の山間部を縫っていく道に分かれていきます。
交差点の東側、すぐ先の信号のある交差点で、線路は国道に並びます。ここから八代通の先までは現国道、朝倉駅前の手前までは旧国道、幹線道の脇で、とさでんは東を目指します。
停留所の西側。線路が二手に分かれると、そのすぐ先に終点の伊野駅があります。
東からの電車がやって来ました。数人の乗客を降ろすと、電車は残り少ない線路をゆっくり走っていきます。
電車が終点に着きました。
しかし、休めるのはほんの数分。電車はすぐに踵を返し、文殊通行となって、伊野駅前に戻ってきました。