100年以上の歴史を誇るとさでん交通の電車路線。その中で、現時点で一番新しいのが、ちょうど10年前に開設された北内駅です。
伊野から文殊通への電車で、朝まだ早い停留所に降り立ちました。電車はこの辺りでは珍しく大きなカーブを描きながら、東に走り去っていきます。
電車が去った後の停留所。ホームも線路敷もまだ新しいのですが、その割に枕木がコンクリートではなく、木だったりします。
西行のホーム。新しい停留所なのでノーガード電停なはずはなく、独立したホームが設けられています。
大きくS字カーブを描く線路。おそらくは、西行のホームの敷地を確保するためにこうなったのでしょう。
駅の南側、土讃線の線路の向こうは枝川の流域。向こうに見える是友集落との間は、ずっと田畑が広がります。
駅の北側には地元資本のショッピングセンターがあります。北内停留所ができたのは、ここに来る買い物客の需要を見越してのことです。
もっとも、買い物客は車でも来ますし、無料送迎バスを利用することもできます。電車にとってはライバルですが、公共交通の利用促進という観点からすれば、送迎バスは必ずしも敵対するばかりではないのかも知れません。
まだ開店したばかりのショッピングセンター。駐車場はまだだいぶ空いています。都会で見かけるような駐車場前の渋滞は、当分ありそうな気がしません。
向かいには、レストランや回転ずし等の店が並びます。こちらもまだ回転していない店があるのか、混み合うというほどではありません。
国道の向かいから見た西行のホーム。屋根が無かったり、ノーガード電停となっている付近の停留所とは一線を画しています。もっとも敷地が必要なのを考えれば、他の停留所を同じように改装するのは、簡単ではなさそうです。
並走する土讃線と国道33号線の伊野方面。道路の信号のすぐ先、木々のすぐ下に、北山停留所の屋根が見えています。土讃線の伊野から枝川まで、たった1駅の間に、とさでんの停留所は4つ置かれています。
伊野行の電車がやって来ました。電柱の間から、とさでん名物の菱形の行先表示板が見えています。それにしても、「ごめん」といい「いの」といい、考えてみればなぜひらがななのか。今の「いの町」ができたよりはるか昔から、この表示板は使われていたわけですし。
電車は停留所に到着。「いの」、正式には伊野に向けて、あともう少しです。