春野球技場にサッカーが戻ってきました。今シーズンの開幕は、日程が大幅に前倒しになった高知県サッカー選手権大会(天皇杯県予選でもある)準々決勝第1試合、高知ユナイテッドSC対ロッサライズKFCの対戦です。
新たに増えた横断幕。昨年の覇者ユナイテッドは天皇杯本戦でもJ2の長崎相手に接戦を演じました。対するロッサライズも四国サッカーリーグ復帰に向けて弾みをつけたいところです。
今回もバックスタンド、ピッチ間際での観戦。ユナイテッドがJFLに上がれたら、間に広告が入ったりするのでしょうか。
県大会準々決勝と言いましたが、もともと8チームでの争いなので扱いは大きくなく、ボールボーイもついていません。なのでピッチ外に出たボールは選手が自分たちで取りに行かないといけないのですが、この日はボールが出入口の外にまで転がって行って、近くにいた観客が取ってくる場面もありました。
さて試合ですが、ユナイテッドが最初の方こそ自陣での競り合いを余儀なくされたものの、その後すぐに主導権を握りました。前半9分には田口が正面から持ち込んで、早々に先取点を奪います(以後、計時はすべて高知ユナイテッドSCウェブサイトに寄ります)。
その後しばらくシュートが決まらない時間が続きましたが、27分には菅原がこれも正面から押し込んで追加点。直後の29分には塚本の左からのセンタリングがロッサライズの選手に当たり、これがオウンゴールとなってユナイテッドが1点をもらいます。
39分には吉川が相手キーパーと1対1の局面を作り、さらにかわしてゆうゆうゴール。ユナイテッドが前半だけで4-0として、ゲームを完全に支配します。
後半も開始早々からユナイテッドがシュートを連発。3分には吉川が正面からゴール右隅に決めて5点目を奪取。
そして圧巻は18分から。まずは菅原が相手バックパスが浮いたのを奪ってそのままシュート成功。
直後の19分には吉川が正面から決めてハットトリック達成。
その余韻冷めやらぬ20分には田口がこれも正面からロッサライズのゴールを割ります。
そして22分には堀江のシュートも決まり、5分も経たない間にユナイテッドが4点を叩き出しました。
この後も34分に遠藤が相手キーパーの足元を抜き、10点目のゴール。
一方のロッサライズは、アディッショナルタイムに突入後にキーパーと1対1の決定的場面を作りますが、ここで放ったシュートがゴールポストに阻まれる不運に見舞われます。
するとユナイテッドがすぐさま反撃。最後は菅原が正面からゴールを揺らし、2人目のハットトリック達成となり、ここでタイムアップ。高知ユナイテッドSCがロッサライズKFCを11-0で圧倒しました。
まずは良い形でスタートを切ったユナイテッドSC。開幕前はメンバーがなかなか決まらず、少々やきもきしていたのですが、期待を持たせる内容でした。最後にピンチを作ってしまったのは要反省としても、結果として無失点なのは何よりです。
今後は4月初頭まで県大会が続いた後、4月9日から第41回四国サッカーリーグが始まります。FC今治が抜けたとはいえ、他チームも補強に余念がないだけに侮れません。今年こそ地域チャンピオンズリーグ出場、さらにJFLへの道を切り開けるのか、注目です。
なお、この後第2試合に奈路南国FC対llamas高知の試合があったのですが、別の予定を入れていたので、今回は1試合のみの観戦で移動です。その「別の予定」については稿を改めてレポートしますので、お楽しみに。