今年も「土佐のおきゃく」がやってきた!4日(土)から12日(日)まで、市内各地でイベントが開かれています。開幕日は振舞酒を貰いにオープニングセレモニーに参加したのですが、翌日は趣向を変えて、高知競馬場で開催される「元気な志国の畜産&競馬まつり2017」に行ってきました。
実は私、園田競馬とセンタープールのある街に生まれ、甲子園競輪場の近くで四半世紀以上を過ごし、同じ市内に西宮競輪、隣りの街には阪神競馬があり、結婚してからは住之江競艇に近い所に引っ越し、そして競馬と競輪がある街に移って来たという、思えば公営ギャンブルが身近な環境を渡り歩いてきたわけです。
なんですが、この年になるまでそれらどこにも行く機会がありませんでした。生まれて初めてギャンブル場に来たのが、今日、この高知競馬場なのです。
と書くと「大学のセンセイは堅物やねぇ(呆)」という反応が返ってきそうですが冗談じゃない。とりわけ若手時代に賭け事に使うおカネなんてないですし、むしろ研究者を目指した時点で人生丸ごと分の悪い賭けにブッこんだよーなもんです。
(参考)似たような話は分野が違ってもあるわけで。今はだいぶ境遇が好転している、と思いたいです。
3連単に万札突っ込む程度の賭けとはわけが……済みません、取り乱しました。
話を戻して、これまで高知競馬場に初入場。この日は午後2時までに入場すれば入場料が無料になるとのことで、われわれが到着した時はゲートは開放されていました。
イベントでは高知競馬場に四国各地の肉料理の露店が集まるほか、ふるまい鍋やステージもあります。サッカー観戦を優先したので、残念ながら鍋には間に合いませんでしたが。
ちなみに、そのサッカーの模様は昨日投稿のエントリにて。
スタンドの手前に立っている福永洋一記念競走の開催記念碑。競馬にまるで疎い私でも知っている、数少ない騎手の1人です。スタンドにはあのハルウララの壁画もあるそうですが、改装中で見ることはできませんでした。
と、奥のステージで何かやってますね。
ステージに行ってみると、はちきんガールズ石川彩楓さんのライブ中でした。ステージ最前列は熱心なファンで埋まり、日本のアイドル文化健在を再確認しました。
その隣にあった謎の建物。「愛のログハウス」とありますが、カギがかかっていて中に入れません。何があるんでしょうか……
さて、メインイベントの畜産フェアです。アーケードに豚、鶏、鴨、牛の料理に加え、お酒や射的コーナーもあります。規模は小さいのですが、四国各地のブランド畜産物が集まっています。
今回は四国各県の豚串食べ比べに挑戦。見た目だけでは分かりにくいですが、3つ櫛が並んでいるうち、先が赤色なのが徳島、緑が香川、無職が愛媛です。高知は露店が別なので、途中でごっちゃにしなければ、愛媛と迷うことはありません。個人的には高知のしまん豚と香川のオリーブ豚のもちもち感が好きですが、愛媛・徳島のしっかりした噛みごたえも肉好きには向いていると思います。
豚串をあてに、嶺北・本山町の本格米焼酎「天空の郷」を一献。原料が白米のものと玄米のもの、さらに泡盛も出ていましたが、今回はオーソドックスに白米のものを頼みました(念のため言っときますが、ノンアルコールのパートナーに運転手をお願いしています)。
さて、競馬場に来たからには競馬を見ないわけにはいきません。高知競馬は「夜さ恋ナイター」といって、昼下がりから夜にかけて競争を開催するようになっています。なので第1レースの案内が出るのがこの時間です。今回は出走取り消しがあってこの頭数ですが、実際にはもとから8頭立てになることも珍しくはないようです。
第1レースの出走馬がパドックに続々とやってきました。普通に歩く馬もいますが、中には気分が高ぶるのを抑えられない馬もいて、整然と一列で歩くというわけにはなかなか行きません。
それにしてもサラブレッドはでかい(小並感)。馬は今までモンゴルでどれだけみたか分かりませんが、大きさはポニーぐらい、役割も牧畜の作業や10キロ単位の距離を走ることで、同じ馬でも大違いです。
第1レースで騎乗する騎手が揃いました。高知県はインフルエンザの流行で大変なんですが、高知競馬も多分に漏れず感染が相次ぐ状況。そのせいもあって、騎手によっては3レース連続で騎乗が続く人もいます。中には他の地方競馬から臨時で来た騎手もいて、本当に大変そうです。
騎手が各自馬上に登り、本馬場へと移っていきます。馬が大きいので、騎乗するにも介添の手を借りています。競馬ファンから見れば当たり前の光景かも知れませんが、先にも書いた通りで私がたまに乗るような馬はたいがい小さく、慣れてしまえば子どもでも一人で乗れるようなものなので、あらためてサラブレッドは違うなぁと実感する次第です。
さて、レースなので私もスタンドへと移ります。スタンド内は昔の名残で有人の馬券窓口が100箇所は超えるんじゃないかという規模で並んでいますが、マークシート方式が定着した今は窓口があらかた閉鎖され、無用の長物と化しています。
レース前に現れる白馬。先導役ということでしょうか。その後続々と人馬が表れ、レース直前の調整に余念がありません。
レース場中央のビジョンは、場外発売があるためか他の競馬場の中継も行っています。ただ投票券の〆切が近づくと、高知競馬場のレースのオッズを示すようになりました。
出走馬が奥の小屋に集まりました。ここからさらにスタート地点までゆっくり移動していきます。
スターターの旗が振られました。第1レース、香川県馬事畜産振興協議会特別、これから各馬ともゲートに入ります。特にゲートを嫌う馬もないようで、スタートで波乱は無さそうです。
ゲートが開きました!各場良いスタートです。モンゴルですら最近は生で競争(日本の競馬とはまるで違いますが)を見る機会がなかったので、あらためて間近で馬が本気で走るのを見ると、やはり迫力が違います。
なお、このレースは2番人気のフジコハルビヨリが2着以降に大きく差をつけてゴールイン、2着に1番人気のジャングルターザンが続きました。しかし、競走馬をいろいろ見るたびに、この辺のネーミングセンスってどうなっているのかという素朴な疑問がわきますね。
この日のレースは1,300メートルか1,400メートルのどちらか。JRAと比べるとかなり短いんでしょうね。こちらは第3レースで、1,400メートルなので奥からのスタートです。
この日が特になのか、普段からなのかは分かりませんが、どのレースも波乱らしい波乱はほとんどなく、1番人気か2番人気が先頭を駆け抜けます。このレースも勝ったのは1番人気のサンオーロラでした。そう考えると、とりあえずガッチガチの人気馬を複勝かワイドで買っとけば小銭は稼げるでしょ、などと素人の私は思ってしまうのですが、それじゃぁ儲からん、ということなんでしょうね。
レース終了後、馬場整備のトラックが通ります。テレビ中継ではこの辺が映ることはまずないわけで、実際に現場に行ってみればこそ、こういう細かい、でも考えてみると欠かせない作業があることに気づけるのをあらためて実感します。
流石に12レース全てを見るのはしんどいので、ここで打ち止めとします。なんちゅう名前の特別競走だと思われたかも知れませんが、実はこの手の競争は結構あって、調べてみると「マダコのカルパッチョ特別」「真鯛の姿煮特別」「フルーツトマトのカプレーゼ特別」「浜アザミの天麩羅特別」「ビンナガのしょうが煮特別」「ポンカンジャム特別」……
お腹が減ってきました。これが終わったら晩ご飯を買って帰りましょう(笑)